思い通りの人生を送るためには、自分のライフプランに必要なお金をしっかりと貯金して準備をしておくことが必要です。でも「人生」という大きな単位の中では、どこから考えはじめればいいのかわからない…と悩んでしまう人も多いのではないでしょうか?自分にぴったりのマネープランを立てるために知っておきたいポイントを、具体例をあげながらご紹介します。
人生の主人公はあなた!
ライフイベントに必要なお金はどれくらい?
2016年4月4日
お金の計画は「ライフプラン」から考えよう
自分の人生のお金を自分自身の力で完結させるためには、まずは、文自分がどんな人生を送りたいのか、ライフプランを描き、そのライフプランを実現するためにどれくらいの貯金が必要なのか、マネープランを立てることが大切です。
おひとりさまなのか、それとも結婚するのか…。人によって選択肢はもちろん違いますが、みんな同じく人生は一度きりしかありません。仕事、恋愛、老後など、生きていく上で経験するであろうあらゆる出来事を想像してみて、そこからまず自分の希望を実現するための具体的な計画を立ててみるのが良いでしょう。
今ある夢や目標から「人生の見取り図」が見えてくる
ライフプランには、「生きがい」「健康」「経済」の3つの領域があります。ここで取り上げるのは経済、つまりお金の面で自分の描いた理想をどう実現していくのかということ。けれど、お金のことに重きをおいて、ライフプランを考えてしまうのは、本末転倒。自分のなりたい姿や夢から遠ざかってしまいます。まずは、夢や目標を表に書きこんでみましょう。その時に便利なのが、「ライフプラン表」です。
縦軸に自分の名前、横軸に西暦を入れて表にしているので、どのタイミングで何を叶えたいのかなどを一目でわかりやすく管理できて、より未来を具体的にイメージしやすくなります。この表には、近未来から老後、思いつくすべてのライフイベントを書きこんでみてください。「習い事を始める」「年に1回は温泉旅行に行く」…というような小さな目標から「自分のお店をオープンする」「海外に移住する」というような大きな夢まで書き込むことで、自分の人生の見取り図ができ、将来へのビジョンや、やらなくてはないけない課題や準備すべきことが見えてきます。
そのライフプランにかけるお金はどのくらいが「適用額」?
ライフイベントを書きこんだら次に重要なのが、ライフイベントを叶えるためにいったいいくら必要なのか具体的に金額を書き込むことです。これにより、「いつまでに」「いくら必要なのか」を把握することができます。
どれくらいのお金がかかるのかは、「結婚する、しない」「子どもを持つ、持たない」「マイホームを購入する、しない」…など、どのコースを選ぶかによって大きく変わってくる部分ではあります。
教育・結婚・マイホーム なんとこれだけお金がかかる!
とは言っても、なかなか具体的に捉えることが出来ず、金額も浮かばないひとも多いかもしれませんね。教育や結婚、住宅にかかる費用は、ざっくりですが以下の金額が相場と言われています。
教育費用:約1,000万円(すべて公立・国公立にかよった場合の小学校~大学までの教育費)
結婚費用:約333万円
マイホーム購入費用:平均約4,300万円
あくまでこちらは相場の費用。そのため、地域や方法によっては高くなったり安くなったり変動はするものの、大きなお金が動くことは変わりありません。
見落としがちな老後資金
そして、忘れてはいけないのがリタイア後の生活資金。必要な金額は以下の計算式で算出できます。
不足金額 × 12ヶ月 × 26年間(65歳〜90歳まで)=老後までに貯める金額
総務省家計調査(平成27年度)によると、夫婦ふたりが老後生活を送る上で必要と考える最低日常生活費は約27万円。それに対して年金受給額は、約21万円ですので、約6万円が不足していることになります。この不足額を65歳から90歳まで補うためには 6万円×12ヶ月×26年=1,872万円となります。
しかし、この試算は最低限の生活を行う金額です。孫にお小遣いをあげたり、夫婦で旅行をしたり、マイフォームのリフォームをしたり…とゆとりある老後の生活を行うためには更に15万円の上乗せが必要となり、その金額はさらに4,680万円。全て足すとなんと総額約6,500万円にもなってしまうんです。
まだ、シングルの場合はかかる生活資金が自分一人分になるので少し楽な気にもなりますが、老後も不自由なく暮らすためには周到な準備が必要です。同調査によると、単身世帯の1か月の生活に必要な金額は、約15.5万円。一方で、年金受給額約11.5万円でその差額は約4万円。さきほどと同じ計算式に当てはめ計算をしてみると、4万円×12ヶ月×26年間=1,248万円となります。
ゆとりある老後を送るには、夫婦ふたりほどはかからないまでも、その一方で「介護費用」についてしっかり考えていけなくてはいけません。老後費用に関する詳しい記事は「未来の安心に繋がる年金のメリットって一体なに?」にも書いているのでご覧くださいね。
総額は◯億円?!生きていくのに必要な金額
ではここで、4人家族(夫婦+子供二人)の場合、どのくらいのお金がかかるかを見てみましょう。人生の3大資金「教育資金+マイホーム資金+老後資金」を足してみると、
約2,000万円+約4,300万円+約6,500万円=約1.25億円 となります。
普段の生活とは関係ない、いわゆる「ライフイベント」に必要なお金が約1億円以上もかかってしまうのは、とってもびっくりしまいますよね。ただし、ここに挙げたのはあくまでも平均値。趣味の海外旅行に年2回は行きたい、奮発してキャンピングカーを購入、子どもを4人もちたい!など、生活へのこだわりやライフイベントで、実際に必要なお金は大きく変わります。子どもが4人いたら教育費は2.000万円アップし、さらに私立に入学するとこの2〜3倍はかかります。
シングルライフを貫く決意でいる人も、他人事ではありません。出会いは突然やってくるもの。思いがけずパートナーを得て、ライフプランの見直しを余儀なくされる場合もあります。老後生活も、もらえる年金額は現役時代の働き方に大きく左右もされます。
いずれにせよ、どんな生き方を選択してもお金はかかります。まずは、自分が理想とする人生を送るには、いつ頃、どれだけの貯金が必要になるのかを把握しておきましょう。
プランができたら、小さなことから実行しよう
期限と金額がある程度見えてきたらあとは実行するのみ。実行するときに、大切なのは、「24時間以内に何ができるか」「3日以内に何ができるか」といった具合に、小さな単位ですぐにできることから行動をすること。
例えば、2年後にヨーロッパに旅行に行きたくて、そのために50万円が必要なら、2年間で50万円貯金するために、「毎月2万円を貯金する」、そのために24時間以内に「銀行の自動積立に申し込む」という具合です。期限と具体的な実現方法を設定すれば、夢が叶う可能性はぐんとアップします。自分軸足マネープランを立てて一度きりしかない人生やりたいことをどんどん叶えて人生をよりハッピーにしていきましょう!