物件に入居者が居続ける限り、毎月お金が入ってくるのが不動産投資ですが、一方でそれなりのリスクがあることも忘れてはなりません。いざというときのダメージを最小限におさえるには、メリットばかりに注目していては危ないものです。考えうるリスクを徹底的に検証し、ケースごとに対処法を考えておくことが、リスクを減らすためにも大切なこと。不動産投資でのお金を生涯に渡って受け続けるためにもぜひ知っておきたいリスクをポイントごとにご紹介します。
始める前に知っておこう!
不動産投資のリスクって?
2016年4月8日
メリットだけじゃないのが、資産運用
不動産投資には、「安定的、定期的な収入が得られる」「少額の資金でもローンを利用して始められる」「会社に勤めながらでもできる」ということの他に、「生命保険料が節約できる」「節税効果が得られる」など、さまざまなメリットがあります。
しかし一方で、リスクがあることも忘れてはなりません。不動産投資には大きく分けて5つのリスクがあります。
1.空室・家賃収入の現象
2.物件価格の値下がり
3.金利の上昇
4.換金しにくい
5.火災や自然災害
1,2,5については、なんとなくイメージをモテる人も多いのではないでしょうか。ですが、あらかじめ起こりうるリスクを知っておけば、適切な対策を講じることはできるのが不動産投資です。
想像がはずれた!?予想外のリスクに備えるためには
先ほどあげたリスクの中でも、一番大きいのが空室リスクです。入居者が決まらずに空き室が続くと家賃収入が得られないので、当然のことながら想定していた収入は得らず、ローン返済を行わなくてはいけません。しかし、借り手がつきやすいエリアに物件を購入する、借り手がつきやすいようにリフォームをするなどでリスクに備えることができます。
空室リスクと並んで恐れられるのが、金利上昇リスク。一般的に支払利息は借金の金額に応じて計算されるので、元本を返済しない限りいつまでたっても利息の支払い負担を軽減することはできません。これには「繰り上げ返済」で備えることができます。繰り上げ返済を行って積極的に元本の返済を進めていけば、そのぶん利息の支払い負担は減っていくのです。予測のできない金利の上昇には、支払い負担が少ない状態をできるだけ維持することが、何よりの備えとなります。
地震や火災などの天災リスクに備えるにはとにかく天災が発生しやすい地域をできるだけ避けることが、もっともよい方法です。建築物の新耐震基準が適用されたのは、昭和58年。震災のリスクを考えれば、これ以降に建てられた物件を選ぶことは基本中の基本です。また、その地域の地盤についても調べておくに越したことはありません。土地の成り立ち上くずれやすかったり、埋立地だったりした場合は、それだけ震災にあう確率が高まります。ほかにも山の近くにある物件は土地が傾いていたりして不安定なことも多く、なだれの危険も出てきます。事前にしっかりと調査しておきましょう。
天災リスクを極限まで軽減したいなら、該当の物件の周りの物件もチェックしておくことが大切です。該当の物件自体には問題がなくても、周りに木造家屋が密集している地域であれば、そのぶん火災リスクが高まります。最低でも隣り合う物件については、入念にチェックしておくと安心ですね。
不動産投資は女性のライフプランのパートナー
不動産投資は、人生レベルの長期的な視点が必要な投資法です。ライフプランの中にうまく取り入れることで、その活用度は大きくアップします。
たとえば、バリバリ働ける現役のうちに投資用マンションを買い、ある程度の家賃収入が得られるようにしておくと、何かの事情で収入が大幅に減少したとしても、生活費の足しにすることができます。それでなくても、旅行や豪華レストランでの食事など生活を楽しむ費用の足しにして、気持ちの余裕を保つのにも役立つでしょう。一方で家賃収入に手を付けずに積み立てに回していた場合は、こまめに繰り上げ返済するなどしておけば、定年を迎えるまでに完済することができるかもしれません。そうすれば完済以降は家賃収入がそのまま収入になるので、老後の公的年金不足も家賃収入から補うことが出来るようになります。
また、人生には予期せぬトラブルもつきもの。リストラなどで完全に収入が途絶えたときに自分の変わりには貯金を大きく切り崩さず、副収入を得られますし、もし、離婚して再び一人暮らしになったなどの非常時にも住めるので、精神的に安定した状態で問題を対処することができます。
そして、いざというときには手持ちの物件を売却すればまとまったお金を手にすることもできます。現役で仕事をしていても捻出のむずかしい両親やパートナーの介護費用や、予想以上にふくらみがちな子どもの教育資金にあてたりすることも、不動産を持っていればできるのです。
パートナーの有無にかかわらず人生にはある程度の不安がつきまといますが、経済的な安心感があればそれらはいくぶんやわらぐはず。不動産についての知識を身につけるのと同時に不動産投資をライフプランとうまく連携させ、ピンチのときの強い味方にしてみてはいかがですか?