将来のことを考えたとき、色々とチャレンジしたいことと共に湧き上がってくるのは、老後のお金の不安…という人も多いのではないでしょうか?自分が退職したとき、今と同じように年金制度があるかも分からない、そう考えると、コツコツ毎日「貯金」をしておくことが正解なのでしょうか?漠然とした老後のお金の不安に、ズバリ本日お答えします!
「老後のための貯金って必要?」
ここでしか言えない本音トーク
2016年8月25日
老後も「そこそこ」の生活がしたい。老後に向けた貯金はしなくていいですか?
退職後も、そんなに贅沢した生活は望まない。 年金でのんびり生活できればいいので、頑張って貯金しなくてもいいのでは?と考えている人は、実際、将来年金がどのくらいもらえるのかを事前にきちんと調べておくことが大切です。
実際に必要とされている金額は?
生命保険文化センターが実施した「平成25年度生活保障に関する調査」によると、夫婦2人で老後の生活する場合、必要と考えられている最低日常生活費は月額22.0万円となっています。 また、ゆとりある毎日を送るためには、さらに13.4万円、月額35.4万円の生活費が必要となります。
一方、厚生労働省が発表している厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額平成28年度)は、月額22万1,504円。
年金がもらえれば、必要最低限の生活はできるかもしれませんが、思いがけず病気になって入院することになり医療費が必要になったり、マイホームの修繕が必要になったりと、もしもの時にお金がかかることが考えられます。
生活が厳しくなる前に…
日々の生活費の他にも、ある程度まとまったお金を用意しておくことが大切なのです。 実際のところ、老後の生活資金が足らずに、最低限の生活をすることも難しい人々はたくさんいます。
国から生活保護を受けている高齢者の方は年々増加しており、厚生労働省の調査によると、平成28年5月現在、生活保護を受給している高齢者は831,568世帯。生活保護受給者のうち50%以上が高齢者世帯という結果になっています。
どんな生活だとしても貯金は必須!
年金だけに頼っていても、ゆとりある生活を送ることは難しい時代、貯金は絶対に必要です。 将来焦らないようにするために、元気に働けるうちから、計画的にお金を貯めていく習慣をつけるようにしましょうね。
生涯シングル予定。老人ホームで余生を過ごすために、今から何をすればいいですか?
結婚の予定はなく、子供を出産する予定もなし。自分の余生を老人ホームなどで過ごそうと考えている人も、きちんとしたマネープランをたてる必要があります。
自分の入りたい老人ホームについてしっかりと調べて
例えば、東京都の有料老人ホームに入所する場合にかかるお金を見てみましょう。 有料老人ホームと契約するには、敷金(保証金)や前払金、そして月額利用料が必要になります。高額な施設では、前払金が6,000万円ほどかかる施設も。
月額利用料は安い施設だと毎月12万円程度ですが、ほとんどの施設で20万円以上が必要になります。 老人ホームに入所するまでに、必要な前払金をしっかり貯金し、さらに、月額の利用料のうち年金では足らない分を用意しておく必要があるのです。
介護など特別なケアが必要な人が入所する介護付き有料老人ホームは、さらにお金がかかるケースも。 このような施設に入所しようと考えている人こそ、しっかりと貯金計画を立てていく必要があるのです。
老後に負担になりやすい費用ってどの費用ですか?
定年退職を迎えて、老後生活を迎える中で、一番気になるのはこの話題かもしれませんね。 自力で稼ぐことができない環境で、負担になりやすい項目は一体どの項目なのでしょうか?
今と同じく固定費はなかなか減らしづらい
先ほど述べたとおり、夫婦2人で老後の生活する場合、必要と考えられている最低日常生活費は月額22.0万円となっています。 そのうち、毎月固定費としてかかるのは、家賃や食費。
特に、マイホームを購入して、老後もローンの支払いが残っている人は、生活が厳しくなる傾向があります。 ボーナスが多く支払われた時などに、繰り上げ返済をして、早め早めにローンを完済していくようにすると、支払う合計金利額も減って、老後の生活にゆとりがもてますね。
老後の娯楽費の確保には、より詳細なマネープランの作成が必須
また、「老後は年に一回ゆっくり温泉に行きたい」「子供が結婚するときに、結婚費用を援助してあげたい」など、老後の生活に目標がある方は、年金だけではこれらを達成するのは難しいでしょう。
目標や老後に挑戦したい趣味などがある方は、具体的なマネープランを立てて、事前に準備しておく必要がありますね。「いくつになっても豊かな生活を。貧乏知らずの幸せシニア計画とは?」に具体的な金額を記載していますので、参考にしてみてくださいね。
どんな場合においても、まずは自分のマネープランを立てること
いかがだったでしょうか。 老後のお金の不安は、実際に必要なお金を計算して、いつまでにいくら必要になるかを具体的にすることで、少しずつ解消されていきます。
漠然とした不安がある方は、まず自分のライフプランを立てて、必要なお金を計算してみましょう。 早めにコツコツお金を準備することで、ゆとりある老後の生活を目指しましょうね。