物件購入は一生のうちの大きな買い物の一つ。その際、ほとんどの人が住宅ローンを組むでしょう。
住宅ローンには主に「元利均等」と「元金均等」の2つの返済方法があります。そのメリット・デメリットをすぐに答えられる人は意外と少ないでしょう。
それ以外にも「変動金利」「全期間固定金利」「固定金利期間選択型」などの金利タイプがあるってご存知でしょうか?こうした違いをしっかりと学習しておくと、節約につながります。ここでしっかりマスターしましょう。
住宅購入を考える前に…。住宅ローンの基本をマスターしておこう!
2017年2月10日
元利均等返済と元金均等返済の違いは?
住宅ローンを組んだら、「元利均等返済」か「元金均等返済」のどちらかを選び、原則翌月から返済が開始されます。まずはこの2つの返済方法の違いについてみていきましょう!
返済計画が立てやすい元利均等返済
毎月の返済額のうち、返済額が一定なのが特徴です。元金均等返済よりも返済開始時点の返済額は少なめ。しかし、同じ返済期間の場合は、元金均等返済よりも総返済額が多くなります。(詳しくはこちら)
トータルの返総額を抑えられる元金均等返済
返済額は返済が進むにつれ少なくなります。元利均等返済に比べて、元金の減少が早いです。同じ返済期間の場合、元利均等返済よりも総返済額は少なくなります。ただし、返済開始当初の返済額が最も高いため、当初の返済負担が重くなります。(詳しくはこちら)
もう一つの重要ポイントは金利!
元利均等返済と元金均等返済の2つの返済方式を学んだところで、次に金利のタイプをマスターしましょう。金利のタイプは主に3つ。変動金利型、全期間固定金利型、固定金利期間選択型です。
変動金利型
金融情勢の変化に伴い、返済の途中でも定期的に金利が変わるのが特徴です。借入後に金利が低下すると返済額は減少しますが、金利が上昇すれば返済額は増加します。借入時に将来の返済額が確定していないため、返済計画がたてにくいというデメリットがあります。(詳しくはこちら)
固定金利期間選択型
一定期間固定金利が適用されるのが特徴です。固定金利期間中は返済額を確定できます。借入後に金利が低下すれば返済額は減少しますが、逆に金利が上昇すれば返済額は増加します。借入時に固定金利期間終了後の返済額は分かりませんので、そこは注意が必要です。(詳しくはこちら)
全期間固定金利型
借入時の金利が全返済期間を通じて変わらないのが特徴です。借入後に金利が上昇しても影響しません。借入時の金利により返済額が確定しているため、返済期間全体の返済計画が立てやすいというのが魅力です。ただし、金利が低下しても、返済額に影響しないので、返済額が減少することもありません。(詳しくはこちら)
安心な住宅ローンの組み方は?
最後に、安心な住宅ローンの組み方をお伝えしますね。多くの方は、いくら借りられるかという点を重視していると思います。しかし、本当に重視しなければならないのは、いくら返せるかです。まずは、いくら返せるかをベースにして、返済期間の設定をしましょう。設定する期間はできるだけ短くし、収入が極端に減る退職時の年齢までがベストです。
そして毎月払いに!
ボーナス払いを利用することにより毎月の返済額は減少しますが、ボーナス月の負担は当然ながら大きくなりますね。それにボーナスの額は景気の影響を大きく受け不安定なため、返済計画が立てにくいです。その点、毎月払いは安定していますので返済計画も立てやすく、負担が大きくなる月がないので、バランスのよい返済が可能です。
返済額の目安は年収の25%以内で!
返済額の目安は年収の25%以内が適当です。また気をつけなくてはいけない点は、「借入可能限度額」と「返済可能額」は違うということ。ライフイベントの時期により返済能力は異なりますので、住宅購入を検討する際は、ライフイベント資金も把握しながら無理のない「返済可能金額」を決めてくださいね。
頭金の用意を!
購入費の2割以上、諸費用分として工事費の1割相当の頭金を用意しておくといいですよ。頭金が多ければ多いほど、月々の返済額が少なくなるため、総返済額も少なくなります。
いかがでしたか?返済の種類や金利の種類、住宅ローンを組む際の注意点お分かりいただけましたでしょうか?マイホームを持つことは永遠の憧れであり、大きな目標。そして、とても大きな買い物です。失敗しないために下調べをしっかりとして、後悔することのないようにしてくださいね!