「ケチな人って、なんだかちょっと……。」他人に対してそんなふうに思いながら、内心『私もケチに思われていないだろうか?』とビクビクしながら節約に励んでいる人はいませんか?「貧乏性」なんて言葉もありますが、いつも気持ちにゆとりがないほどケチケチしていては、周囲の人の心も離れてしまいますよね。節約とケチの境目はどこにあるのでしょうか?
節約のつもりが、ケチケチしてない?
「ケチな人」にならないための思考術とは
2018年2月2日
ケチかどうかは、お金に対する「執着心」が境目
節約は大切だけど、ケチケチした人にはなりたくない!そう思っている人はたくさんいますよね。
節約とケチ。似ている言葉ですが、印象が違うのはどうしてでしょうか?節約とケチを分けるには、意外にシンプルなポイントがあります。
その違いとは、ズバリ「執着心」です!
“使い時”に、ちゃんとお金を使えてる?
普段から上手に節約を心がけている人は、「必要な時のために、ちゃんと備えること」を節約の目的にしています。
ですから、いざという“使い時”には、ためらいなくお金をかけることができます。目的があっての節約ということです。
一方でケチな人は、お金に対する執着心が強く「いつでもお金を使おうとしない」のが特徴です。
すると、いざという“使い時”にも極力お金を出さないようになり、結果的に周りから信用を失ってしまいます。
よって、上手な節約家さんになるためには、
・お金に執着心を持たないこと
・“使い時”をしっかり見極めてお金を使う判断力
が必要だということですね。
安い物には理由がある
お金を使わないように心がけていると、普段の買い物では、つい安い物が目に入ります。ですが、『安さが全て』という考え方では買い物に失敗してしまいます。
皆さんは「安物買いの銭失い」や「安かろう悪かろう」という“ことわざ”を聞いたことはありませんか?
昔からちゃんと“ことわざ”として残っている、ということは、誰もが心理的に引っかかりやすい安物買いのワナに警鐘を鳴らしているのだと思います。
『この品物で、この値段!?』という物に出会ったときには、心をときめかせる前に『なんで、この値段??』と少し疑問に思ってみてください。
縫製が甘かったり、生地が薄かったり、それなりの理由が見つかるはずです。本当に“買い”かどうかは、値段と理由をよく見極めてから決めるようにしましょう。
同じように、高い物には高いだけの理由がある
安い物に理由があるのと同じように、高い物には高いだけの理由があります。
値段を見た瞬間、「高っ!!」という理由だけでその商品をシャットアウトしてはいませんか?こちらも節約家さんに“あるある”な現象です。
もしそのような場面に出会ったら、安すぎる物と同じように、どうして高いのか理由を考えてみてください。造りのしっかりした製品は、それだけで長持ちします。使い勝手が良いように工夫されていれば、毎日の生活がスムーズです。
納得のいく理由ならば、『お金を出しても惜しくない』と思えるかもしれませんよね。
自分に必要だと判断した物には、ちゃんとお金をかけること。
これが、ケチにならない思考術です!
「貧乏」なのと「貧乏性」は違います!
たとえ収入が少なくても、普段の生活の中で無駄を見つけて減らすことを心がけ(節約)、必要なときにはしっかりお金をかけることができていれば、貧乏性(ケチ)ではありません。
ですから、お金が無い「貧乏」なのと「貧乏性(ケチ)」は違うということです。
反対に、お金をたくさん持っていても、必要なときにお金を出せなければ「貧乏性」です。それでは寂しいですよね。
貧乏性から抜け出すには、どうしたらいい?
そうはいっても長年の貧乏性はなかなか抜けなくて、と悩んでいる人もいるかもしれませんね。
ケチ脱却のポイントは、「お金に執着しすぎず、“使い時”を見極めてお金を使うこと」でした。
最後に、その“使い時”がよく分からないという人に、具体的な“使い時”についていくつか例を挙げたいと思います。
・他人のためにお金を使ってみる(プレゼントやお土産)
・楽しむときは楽しむ(懇親会やランチ)
・一流に触れてみる(レストランや演奏会)
・良いものを買ってみる(文房具・台所用品のデザインにこだわる)
『私程度の収入じゃ、高級店に入れる資格はないわ』と、無意識に自分を決めつけてはいませんか?でもそれって、本当は“思い込み”ですよね?
普段は行かないようなお店に行って、普段は買わない値段の物をあえて1つ買ってみる。
最初は半信半疑でも、1つ行動を起こしてみると何か感じることがあるはずです。『悪くないかも。』と思えれば、しめたもの。次の買い物の仕方を考えるヒントにつながりますよね。
お金はとても大切なもの。執着するのではなく、活かす使い方にこだわりたいですね!