お正月に子どもが祖父母や親戚からお年玉を受け取ったご家庭も多いはず。親から子へお年玉をあげる家庭もありますね。子ども達にとって、普段のおこづかいより大きな金額を一度に手にするお年玉。『そのまま持たせて良いものか……。』『将来のために貯金しておきたいけど、全額没収はひどいかな?』と、その取扱い方法に迷われている方も多いのではないでしょうか。
お年玉は子どもが使う?親が預かる?
子どもが育つ賢いお年玉管理法
2018年1月15日
お年玉のこと、子どもにどう伝えたらいい?
子どもにとって大きな金額を手にすることになるお年玉。
小さいうちはまだ理解できず『ポカン』とした状態で受け取っていたりしますね。幼児の頃になると、だんだんお金で物を買えることなどは理解するようになってきますが、それでも1000円を超えるような大きな金額になると、まだまだ“ピンとこない”状態ではないでしょうか。
小学生になり、ようやく金額のイメージが湧くようになってきます。
感謝の気持ちを第一に
お年玉をいくらぐらい受け取るのかは、年齢や地域の相場、また親戚の人数などにより違いますが、子どもと一緒にお年玉のことを考えるときは、金額がいくらであってもまず最初に伝えたいことがあります。
それは、「感謝の気持ち」です。
受け取るときに「ありがとう」を言おうね、ということは子どもが小さくても理解できると思います。
ありがとうを伝えることはもちろんですが、お正月を過ぎたあとに落ち着いて話しておきたいことは『どうしてお年玉がもらえるのか』という部分です。
その答えは「お正月だから」ではありません。
確かにお正月だからもらえるものではありますが、そうではなくて、『みんながあなたの成長を願っているから』という部分は特に小学生になったらちゃんと伝えたいところです。
子どもが“お正月なのだからお年玉をもらうのは当たり前”と思うことがないように教えてあげたいですね。
全てを理解できなくても話すことが大切
このような話をすることは、年齢が低いうちはすべてを理解することは難しい内容だと思います。ですが、「分からないからまだいい」ではなく、分からなくても話してあげてほしいと思います。
1度聞いただけでは分からなくても、何度も同じことを聞くうちにどこかの年齢で分かるようになります。
また、先に話をしておくことで、日常の出来事で何か感じたときに、子どもが『あっ、あのときの話はこういうことだったんだ』と気付くための“引っ掛かり”を残すこともできます。
感謝を知ると、自分で考えるようになる
このような話を通して、自分のためにお年玉をくれる人の気持ちを考えさせることで、そのお金は大切に使わなければならないものだということに自分から気付くことができます。
お年玉を将来のために貯める場合でも、何か必要なものを買う場合でも、子ども自身が「使い道をよく考える」という行動をとるための下地を作ることができるのです。
お年玉はあくまで「子どもがもらったお金」
では、本題である「お年玉は子どもが使う?親が預かる?」の部分について考えてみたいと思います。
まず、前提として親が意識しておきたいのは、お年玉はあくまで「子どもがもらったお金」だということです。
ですから、親が管理する場合でも取り上げるような形にはせず、子どもに説明したり、話し合ったりします。
小さい子のお年玉の管理方法
子どもがまだ小さく、よく理解していないうちのお年玉はなるべく貯金しておくことをオススメします。子どものお金ですから、子ども名義の口座を準備して管理します。子どもには、
・あなたのお金だということ
・将来のために置いておくこと
を話して伝えましょう。全てを理解できなくても、子どもは分かる範囲で言葉を受け取りますから、伝えるという行為を大切にしたいところです。
小学生以上のお年玉の管理方法
小学生程度になれば、言葉は拙くても話し合いができると思います。初めに説明したように、感謝の気持ち、頂いたお金の大切さを伝えた上で、どうしたいか、買いたいものがあるか、いくらか手元に残すか、などを話し合います。
このとき、子どもの意見を全て鵜呑みにする必要はありません。
極端な例ですが、数万円のお年玉を全額使っておもちゃを買いたいと言ったら、いくら子どもがもらったお金とはいえ「ちょっと待って!」となりますよね。
子どもに「どうしたい?」と尋ねますが、親の側も、こうした方がいいのでは?という意見を伝えることはしてもいいことです(むしろ必要です)。
大切なのはお年玉について、ちゃんと話し合いをすることです。ただ貯める、好きに使う、ではなく、どうすれば活かせるかという部分で納得のできる使い道(貯金を含む)を話し合いましょう。
家の収入として生活費に混ぜるのは?
生活費にゆとりがなくても、できる限り生活費には混ぜないようにしたいです。何か必要なものを買う資金にする場合は、あくまで子どもがもらったお金ですから、学校用品や部活動に必要な道具を買うなど、子供の成長に活かせるような使い道を考えます。その場合も、子どもにはきちんと伝えましょう。
誰からいくらもらったかはしっかり記録しよう
お年玉だけではありませんが、出産・初節句・入園・入学・七五三などのお祝いなど、お付き合いで頂いたお金はノートを作ってまとめましょう。
「お付き合いの記録」という専用ノートを1冊作り、それを見れば全て分かる状態にしておくと便利です。そこに、お年玉も毎年記録します。
このようなノートを子どもが生まれたとき(出産祝い)から記録して残しておくと、次にこちらが渡す側になったときにとても参考になります。
『出産の時には〇円頂いているから、こちらも準備しないと。』ということがすぐに分かり、お付き合いが楽になりますよ!
親子でお金のことを話してみよう
親子でお金の話をする機会がまだまだ少ない日本です。現代は私達親世代が子どもだった頃より、お金を取り巻く環境が複雑化しています。
お年玉などの身近なイベントを上手く活かして、親子でお金のことを話し合う機会を増やしていけるといいですね!