年が変わる時、自分も変わりたくなりませんか?「学び」を充実させてますますスキルアップした自分になりたいと考えている働き女子さんもいるのでは?そんなポジティブ女子の味方に雇用保険の「教育訓練給付制度」がありますが、2018年1月からの改正でより制度が充実します。
今回は教育訓練給付制度の改正ポイントについて説明します。あなたもしっかりキャリアアップしちゃいましょう。
2018年は学びの年にしたい♪
キャリアアップの味方、
教育訓練給付が変わる!
2018年1月9日
収入アップのチャンス!ますます資格取得しやすくなるってホント?
「教育訓練給付制度キャリアアップに!未来の自分に!働き女子必見!知っておきたい貰えるお金」の記事でも紹介していますが、在職者や離職者が職業能力アップを目的として厚生労働大臣指定の教育訓練講座を自己負担で受講したときに、受講に伴い支払った費用の一部を国が負担してくれるのが教育訓練給付制度。
「一般教育訓練給付」と「専門実践教育訓練給付」の2種があり、そのうち「専門実践教育訓練給付」が2018年1月から拡充されることになりました。
これまで利用したことがある人も、まだこれからという人も、雇用保険の「教育訓練給付制度」について再確認してみましょう。
専門実践教育訓練給付とは
キャリアコンサルタントや事業主による受講承認を受け、ニーズに応じた実践的・専門的能力の開発・向上をするための専門実践教育訓練を受講することで受けられる給付金です。
大学、大学院、高等専門学校などで実施される実践的・専門的なプログラムといったものから、助産婦、看護婦、調理師、栄養士などといった独占資格を取得するための養成施設などでの受講など、さまざまな専門実践教育訓練があります。
専門実践教育訓練給付で変わること
では、2018年1月から専門実践教育訓練給付の何が変わるのか、具体的にみていきましょう。
※ここで紹介している拡充は、2018年1月1日以降の受講開始する専門実践教育訓練に対して適用されます。
支給率アップ!
これまで受講者が支払った費用の40%が支給されていたものが50%へ。
10%分アップします。
なお、これまでどおり受講を通して資格取得をすることで20%の追加支給があります。つまり、合わせると受講費用の70%を国が払ってくれるということに!
上限額アップ!
上記の支給率に関わらず、教育訓練給付には年間の上限額があります。
これまでは年間最大32万円とされてきましたが、改正後は年間最大40万円に!8万円のアップです。
資格取得をした場合は、合わせて年間最大56万円となります。
なお、訓練期間が2年間の場合は支給の上限額は80万円(資格取得等した場合、112万円)、3年間の場合の支給の上限額は120万円(資格取得等した場合、168万円)となります。
支給資格の対象となる雇用保険の加入期間が変わる!
教育訓練給付を受けるには、支給要件期間という雇用保険の被保険者である(または、被保険者であった)期間を満たさなければいけません。
これまで10年以上とされていた支給要件期間が3年以上と短縮されます。
入社してから10年という長い期間にハードルの高さを感じていた働き女子も、入社後3年以上でOKなら、専門教育訓練を受けやすくなりそうですね。
過去に受講してからの経過期間が変わる!
2014年10月1日以降にすでに教育訓練給付を受けたことがある人は、前回の受給日から10年以上経過していないと、次回の教育訓練給付金が適用されませんでした。
この条件が改正され、前回の受給日から3年以上と短縮されました。
すでに受給した人も、さらにキャリアアップを目指して再度の専門教育訓練ができそうです。
退職後に長く働けなかった人にもチャンスが広がる!
教育訓練給付は現職の人のためだけではなく、離職者だって利用できます。ただし、一般的には離職日の翌日以降、受講開始日までが1年以内であることとされています。
しかしながら、妊娠や出産、育児等の理由で退職し、引き続き30日以上教育訓練の受講を開始することができない場合、受講開始日までの期間を最長4年まで延長することができました。
今回の2018年1月以降の拡充では、この延長可能期間が最長4年から最長20年へとさらに延ばせるようになりました。
出産や育児で職場を離れ、さまざまな事情で社会復帰が阻まれていた人も、専門教育訓練を受けやすくなるとともに、社会復帰へのチャンスが広がりそうですね。
自分の夢ややりたいことを実現するにはお金が必要。そのために節約に励み、貯金や資産形成に努めることはとても大切なことです。
さらにキャリアアップでスキルと収入をアップすることができれば、より社会のなかでイキイキ輝けるはず。
新しく拡充した教育訓練制度を使って、あなたも収入アップを目指してみちゃいましょう。ただし、多忙になってお金を使い過ぎない節度も忘れないでくださいね。