最近はシングルで生きていくという選択肢を選ぶ女子が増えてきています。
キャリアを積んで自分のためにお給料が使えることはステキですね。
でも、万が一働けない状態が長く続くことになっても誰も守ってくれないというシビアな面も…。
自分の人生、自分で守るために一緒に考えていきましょう。
自分の人生、自分で守る!
働く女子の就業不能保険
2018年1月2日
もし、働けない状態が続いたら・・・
いつも元気にバリバリ働いていても、たまには体調を崩して会社を休むことがありますね。
病気になったらそれでなくても心細いのに、ふとお金の不安がよぎることはないですか?
医療費が心配・・・
働けなくなって、最初に心配になるのは医療費のことと思います。たしかに入院したり手術をしたりすると、高額の医療費がかかることが予想されますね。
でも、ここで思い出してほしいことがあります。
みなさんは健康保険に加入しています。例えば入院して手術を受けたとして、医療費が100万円かかったとしても、自己負担は3割負担の30万円ということになります。
30万円になる、と言っても高額なのはたしか。
そのような時に利用できるのが健康保険の「高額療養制度」です。年収が330万円~770万円の場合、この制度を利用することで、実際の自己負担額は87,430円で済むのです。
また、公務員や大企業の健康保険組合には附加給付制度があるところがあり、1カ月当たりの医療費の上限が25,000円になる場合があります。
自分の会社の保険組合に附加給付制度があるか、確認しておくといいですね。
医療費より心配なのは?
実は医療費より心配なのは生活費です。
病気になっても、家賃や携帯電話代などの固定費は支払いを待ってくれません。また、食費や消耗品など日々の生活の費用も変わらず必要ですよね。
まずは有給休暇を利用して
そのような時は、まずは慌てずに有給休暇を利用しましょう。
有給休暇の付与日数は法律で決まっており、勤続年数によって違います。
雇用されて6カ月経過し、全労働日の8割以上出勤することで有給休暇を利用する権利が発生します。
6年6カ月めからはずっと毎年20日ずつ付与となり、最大日数は40日です。
自分が今年は何日有給休暇が利用できるか、確認しておきましょう。
強い味方、傷病手当金
有給休暇を使い切ってしまった場合、次に強い味方になってくれるのが健康保険の傷病手当金という制度です。
連続3日以上休んだ場合に、4日目以降の休んだ日について1日あたり、標準報酬月額の3分の2の金額を1年6カ月まで受け取ることができるのです。
就業不能保険とは?
このように、しばらく会社を休むことになったとしても、急に生活に困るということはないでしょう。
ただし、万が一働けない状態が長期間にわたって続く時に安心な保険が就業不能保険です。
「働けない状態」とは?
保険会社によって多少の違いはありますが、病気やケガの治療を目的として、入院している状態または在宅療養している状態のことをいいます。
生きるための保険
就業不能保険に加入していると、所定の就業不能状態になった時に、給与と同じような形式で毎月一定の保険金を受け取ることができます。
就業不能保険は、現役で働いている間に病気やケガで働けなくなってしまった場合に備える保険です。そのため、保険期間は現役で働いている期間が中心となっています。
保険会社にもよりますが、50歳~70歳くらいまでの間で設定することができ、長期間の保障が得られて安心です。
気をつけること
終業不能状態になったとしても、保険金の支払いを受け取ることができない場合があります。
保険会社にもよりますが、うつ病や精神疾患を原因としたものや薬物依存、犯罪行為、泥酔などが原因となる就業不能状態は支払いがされないという代表的な例です。
ただし、最近ではうつ病や精神疾患を原因とした就業不能に対応している保険が出ていますが、保険料は少し高めに設定されているようです。
加入する時は、自分にとって何が必要かをしっかり考えて加入するようにしましょう。
やっぱり基本は貯蓄です!
このように就業不能保険は、長期間働けない場合にとても安心な保険です。
しかし、多くの保障を得るためには、毎月の保険料の負担が大きくなってくるのは避けられません。
保険だけに頼るのではなく、やはりコツコツと貯蓄をしていくことが大前提です。
就業不能保険は、もし長期間働けなくなった場合に貯蓄で足りない部分を補うというつもりで利用するといいですね。
不安を解消するために全てを保険に頼るのではなく、まずはきちんと制度を知った上で賢く準備をしていきましょう!