投資を始めたはいいけれど、口座を作ってそのまま放置状態だったり、リスクが怖くて少額をちょこちょこ投資するから、ほとんど増えていなかったりなど、投資に後ろ向きになっていませんか?
そもそも投資とは、無理矢理やるものではないので、向いてないなと思ったら、続ける必要はありません。でも、投資に対する誤解が原因だったら、ちょっともったいないかも。そこで初心者が陥りやすい状況とその打開策をお教えします!
お金が増えない!続かない!
投資初心者が陥りやすい3つの罠
2017年12月21日
何にどう投資したらいいのかわからない!
友人から「投資を始めた」なんて聞いて「私も!」と意気込んで、ネット口座を開いてみた人はいませんか?
そんな人ほど何を買っていいかわからず、とりあえず、知ってる企業の株を買ってみて、ちょっと上がったので売ってみた、あるいは下がってしまって、売るに売れず塩漬け(含み損を抱えたまま持ち続けること)に‥なんてことになってしまいがち。
どちらにしても、1回か2回やって、投資をした気になって、そこで止まってしまうということは初心者にはよくあることです。
投資は怖いという誤解
「株で○○万円稼いだ!FXで○○万円損した!」と聞くと、投資は「一か八かのマネーゲーム」に思えます。デイトレードのイメージを持っているのかもしれませんね。
しかし、それは「投機」であって、ギャンブルに近いものです。
つまり短期で稼ごうと思うと投機になってしまいます。
初心者がやるべき投資とは、その逆の長期投資です。
しかし長期で持てば、リスクが少なくなるわけではなく、むしろ、不確実な状況に長くさらされるという意味ではリスクが増えています。
それでも長期投資がいいわけは、放っておけるからです。
たとえ、リーマンショック並みの大暴落がきても、放っておけば、いずれは回復するものです。2017年11月には日経平均がバブル崩壊後の最高値を超えました。
リーマンショックが2008年ですから、10年以上の長期で運用することを前提とすれば、リスクはチャンスに変わるんです。
投資は難しいという誤解
長期で持つのがいいことはわかったけれど、何を持てばいいのか、どんな運用をすればいいのかわからないという人は多いと思います。
わからないのであれば、わかる人に買うものも運用もまかせてしまうのが一番です。 その方法が投資信託です。
投資信託であれば、分散投資ができ、リスクを減らしてくれます。
投資信託と聞いて、「商品を調べず買ったら損をした」という人がいます。
投資を難しいと考えてしまう人の多くは、この最初の手間の部分をないがしろにしている人が多いのです。
どの投資信託をどこで買うかは、しっかりと吟味しないといけません。
ここで困ったことに投資信託だけでも6000本以上あります。
しかし、買うべき投資信託はノーロードといって、販売手数料無料のものを選べば限られてきます。
そして、そのノーロードをたくさん取り扱っている金融機関のネット証券を選べば、購入先もおのずと絞られてくるでしょう。
気を付けるべきは、手数料です。
長期運用をするわけですから、運用手数料が安いものを選ぶことに注力しましょう。
それでもまだ、たくさんあって選べないという人には、“つみたてNISA”で取り扱っている投資信託の中から選ぶとよいでしょう。
金融庁が安全性が高く長期運用に向いている商品を選んでくれています。
リスクが怖くて少額投資しかできない!
少額でも、毎月定期的に積み立てて投資をすれば、1年でまとまった額が投資できます。
いきなり30万円をどこかに投資しなければならないとしたら、かなり気合がいりますが、毎月2万5千円ずつ12回投資できると考えたら、1回や2回失敗してもいいやと気楽に投資ができるはずです。これが投資機会の分散です。
ドルコスト平均法を使う
投資機会の分散で、買い付け金額を一定にする方法がドルコスト平均法です。
高い時には少なく、安い時には多く買えるので、平均した時に購入コストを引き下げられるというものです。
リーマンショックのような大暴落時はたくさん買えるために、チャンスと捉えるわけです。
ドルコスト平均法は長期運用でこそ力を発揮するものなので、上がり続けている時期あるいは下がり続けている時期にやめたりすると損することになります。一括投資よりも手数料が多くかかります。
ドルコスト平均法を使った積み立て投資は、低コストのものを長期でやってこそ意味があるものと覚えておきましょう。
つみたてNISAがおすすめ
少額から自動的に積み立てて長期運用ができ、さらに税金面でもおトクな、初心者にはうってつけの投資方法が“つみたてNISA”です。
取り扱う商品も、金融庁があらかじめ厳選したものの中から選べるので、大きな失敗をすることは少ないでしょう。
つみたてNISAについての詳しい説明は「つみたてNISAってなに?いつから始まる?どうやって始めればいいの?」をチェックしてみてくださいね。
投資をやっても意味がない!?
「いざ投資!」と意気込んではじめてみても、自分が考えていたほど増えず、投資への興味を失ってしまう…なんてことも、初心者にはありがちのことです。
日本経済が右肩上がり一直線であった高度経済成長期であれば、どんな下手な投資をしてもお金が増え、貯金しているだけでも、お金が増え続けていました。
今は貯金していると実質的に減る時代になってしまいました。
投資に労力をかけない
長く続けるなら、投資に労力をかけないことです。手間をかけず基本放っておける投資が、積み立て投資であり、長期運用です。
「そんなに増えないなら、こっちもたいして労力をかけない」くらいが正解でしょう。そうでないと長くは続きません。
他にもやることがいっぱいある現代女性にとっては、投資は「そういえば、やってるわ」くらいの方がいいのかもしれませんね。
投資初心者が投資を続けていくためのヒントになったでしょうか。も
ちろん、投資の面白さに目覚めて、もっと積極的に関わっていきたくなったら、ガンガン攻めの投資をするのもいいでしょう。まずはやってみて、あなたに合った投資スタイルを見つけてくださいね。