将来に不安があるから。お金があったら安心だから。こんなふうに考えて貯金に励んでいるあなたはとても賢明です。でも一方で、貯金に励むということはお金を使わないということ。
それではあまり人生を楽しめません。お金には「守り」と「攻め」のお金があって、それぞれを理解したうえで準備をしていけば、もっと効率的に人生に必要なお金の備えをし、もっと人生を楽しむことが出来るかもしれません。
「ただお金を貯める」はもう卒業。
これからは「守り」と「攻め」の
お金を見定めよう
2017年11月27日
お金には2種類ある!
お金を貯めようと思ったら、目的とそのお金が必要となる時期に合わせて、金融商品を選び、計画的に貯めていくことが鉄則です。
お金は多くあればあるに越したことはありませんが、だからといって、たとえば毎月10万円ずつ貯めていっても、それが何のためのお金なのか、いつ使うお金なのかがわかってなければ、お金が必要になったとしても、またその先の不安があって貯まっているお金に手を出すことができません。
これでは何のためのマネープランか分かりませんね。
「守り」と「攻め」。あなたは準備できている?
老後が不安だ、ひとりで生きていけるかな、もしも病気やケガで働けなくなったら不安だなという漠然としたお金を貯める理由は多くの人が持っています。
しかし、人生の中で訪れるライフイベントや必要となるお金には、「守りのお金」と「攻めのお金」があることを知り、この2種に分けてマネープランを作成・実行していけば、効率よく不安解消にも繋げやすくなります。
まずは、自分の人生でどんなお金が必要になるか具体的に紙に書き出し、それらが「守りのお金」なのか「攻めのお金」なのかカテゴリ分けしていきましょう。
守りのお金とは
守りのお金は病気やケガ等、いつかやってくるけれど、いつ起こるかわからない想定外の事態などから自分を守るためのお金のこと。
たとえば、「病気やケガ」、「収入ダウン・失業」、「介護」などの予測しにくい出来事、また、訪れることはわかっているけど、先のことすぎて自分自身の状況や経済状況などがわからない老後の生活に対するお金などがあります。
マネープランを作るときには、まずはこれらの守りのお金の対策を考えます。
老後のお金以外は「いつ起こるかわからない」ことに対する備えなので、できるだけ早く準備に取り掛かりたいものですが、一方で、これらは健康保険や失業保険などの公的保障があることも忘れてはいけません。
守りのお金でやっておきたいことは?
守りのお金の準備でやっておきたいことは、
- 「病気やケガ」、「収入ダウン・失業」、「介護」などが身に降りかかった場合にいくらのお金がかかるのかを確認する
- それぞれどんな公的保障があるのか、また保障されるための条件を確認する
- 公的保障でいくらカバーされるのか確認しておく
- 公的保障で不足する部分を保険や貯金で備える
こうすることでそれぞれの不安への備えを効率的に行うことができるはずです。
攻めのお金とは
それに対して攻めのお金は、自分の夢や目標を実現し、より良い人生を展開していくために必要となるお金のこと。
たとえばどんなお金が「攻め」に繋がるの?
たとえば、キャリアアップを目指して転職、留学、資格取得などにかかる費用。パートナーとより良い人生を歩むための結婚費用、ママとしてまた別なる女性の魅力を膨らませる出産、育児、教育費用など。より充実した生活をするためのマイホームや車の購入資金なども攻めのお金です。
これらは一般的にまとまった金額のお金が必要になります。加えて、こだわればこだわるほど金額も膨らみます。しっかり計画して準備しておきたいですね。
攻めのお金でやっておきたいことは?
攻めのお金の準備でやっておきたいことは、
- 留学費用、結婚費用、出産費用など、自分が思い描くライフイベントを書き出す
- それぞれのイベントで必要となりそうな費用の相場を確認する(これだけは譲れないというこだわりも確認しておく)
- 出産費用、資格取得費用など、公的保障や補助が得られるものの確認をしておく
- イベントが起こるおおよその時期を想定し、貯金や運用で準備する
このときに注意したいのが、女性の人生は変わりやすいということ。
結婚はまだ先と思っていても突然の出会いからトントン拍子に結婚することになったり、子供を授かったりということもあれば、離婚してシングルに戻ることだってあり得るのです。
自分が決めたライフスタイルであっても絶対はないと思い、幅広くお金の教養を身につけておくようにしましょう。
マネープランの作成・実行にはFPに付き添ってもらうのがおすすめ
守りのお金と攻めのお金がわかったら、マネープランを立て、それぞれに必要なお金を計画的に準備していきましょう。
これまで漠然と毎月10万円ずつ積み立てていっていたものから、3千円はもしもに備えて医療保険へ、1万円は万一の失業に備えて貯蓄口座へ、3万円は2年後に短期留学するための積立へ、3万円は老後資金に備えて運用し、そのうち1万円はiDeCoを利用してみたり……というように、具体的にお金を分けていくことで、より効率よく準備するための金融商品だって選べるようになるのです。
プロと一緒だからわかることもある
もっと効率性を高めたいなら、お金のプロであるファイナンシャルプランナーに付き添ってもらうのがおススメ。
あなたの人生はあなた自身が描いていくものですが、先に言ったように思いがけないハプニングで人生の歩み方が変わることは大いにあります。そんな変動予測を加味しながら自分でマネープランを作成するのは実は結構大変なこと。
というのも自分自身では考えられないOR思いつかないけど、第三者だからこそわかる、これまで多くの女性のお金の相談に乗ってきたプロだからこそ考えられることって多くあるんです。
あなたもぜひ、お金の教養とプロのアドバイスを味方にして、「守り」と「攻め」でお金を増やし、充実した人生を送っていってくださいね。