日本人の平均年収は約420万円(国税庁平成27年分民間給与実態統計調査結果)。自分の家庭の収入も平均くらいあるはずなのに、なぜかお金が貯まらない…なんて方はいませんか。
高所得なのにお金が貯まらない方は必見!きちんと貯蓄ができる、お金の正しい使い方を教えちゃいますよ。
高所得なのに貯蓄できないのはなぜ?
お金の使い方を徹底調査
2017年10月17日
お金が貯まらないのはなぜ?
社会人になってから、毎年お給与が少しずつ上がっているはずなのに、なぜか貯蓄が増えない。結婚してダブルインカムになったのに、家庭のお金が貯まらない。そんな方はいませんか。
実は、貯蓄が出来るか出来ないかの分かれ道は、所得が高いか低いかということではなく、お金が適切に使えているかどうかがポイントなんです。
あなたはちゃんと管理できている?
所得が増えたとしても、増えた分だけ使ってしまっていたら、貯蓄はできないまま。逆に、所得が大きく増えない場合でも、きちんとお金を管理することができれば、コツコツお金を貯めることは可能ですよ。
家庭の所得が増えているのに、貯蓄額が増えない人は、増えた収入分を何に使ってしまっているか分析することが大切です。お給与が増えた分で、外食が増えてしまった、ついタクシーを利用するようになってしまった、など思い当たる原因はありませんか?
所得が増えた分はしっかり貯蓄をしたいと考えている方は、まず使い過ぎてしまっている費目を知り、お財布を締め直していきましょう。
我が家の適正な支出額は?
毎月、いくらまでお金を使って良いかが分かれば、お財布を締め直す際の参考になりますね。自分のケースにあてはめて、適正な支出額を確認してみましょう。
独身の場合
独身の方の場合、扶養するご家族がいなければ、自分のお給与イコール全収入、自分が使うお金イコール全支出となります。家族の生活費や子供の教育費がない分、自分でしっかりお金を管理することができれば、きちんと貯蓄ができるはず。
例えば、毎月の手取り収入が20万円で一人暮らしをしている方の場合、20%の4万円を貯蓄するのが理想的。残りの80%である16万円で、家賃や食費などをやりくりするようにしましょう。具体的な支出比率について知りたい方は、「手取り15万円でも大丈夫! 家計のやりくり黄金比率とは?」の記事を参考にして下さいね。
さらにご両親と同居している方の場合は、家賃が必要ないので、家にお金を入れたとしても、30%である6万円を貯蓄できるはず。現在貯蓄できていない方は、どこで多く使ってしまっているのかチェックしてくださいね。
夫婦2人の場合
夫婦2人の生活で、お2人とも働いているダブルインカムの場合は、最もお金を貯蓄できるケースです。一方で、これからお子さんを出産する予定があれば、しっかりお金を貯めておかなければいけない、大切な期間でもあります。
高所得だからといって、お互いが自由にお金を使ってしまうと、なぜかお金が貯まらない状態に陥ってしまいますよ。
夫婦2人の収入が合わせて毎月40万円ある場合、貯蓄は、20%の8万円はするようにしましょう。ボーナスなど臨時収入が入った際には、半分はご褒美として自由に使い、半分は貯金することができると理想的。夫婦2人で協力してしっかりお金を貯めるようにしましょう。
子供がいる場合
お子さんがいて、妻がフルタイムで働くことができないケースでは、独身や夫婦2人の時と比べて、なかなか貯蓄をすることが難しいかもしれません。
毎月30万円の手取り収入ある場合、貯蓄は、10%の3万円をすることを目指しましょう。残りの27万円で、家賃や食費、お子さんの教育費をやりくりする必要があります。家賃は、25%の7万5千円、食費は15%の4万5千円で抑えるのが理想的。
子供がいると、支出がかさみがちですが、所得の多い少ないに関わらずに、支出をきちんと管理することがポイントですね。
こんな時は相談してみよう
そうは言っても、なかなか思い通りにお金を貯蓄できない方も多いはず。そこで、家計の無駄を見つけるために、お金のプロであるファイナンシャルプランナーに相談してみるのも一つの方法ですね。
中立的な立場から、家計の無駄や適正な支出額を教えてくれるファイナンシャルプランナーは、心強いパートナーです。
ファイナンシャルプランナーについては「もう一人で悩まないで! ファイナンシャルプランナーってどんな人?」で紹介していますよ。
ファイナンシャルプランナーに馴染みがない方は、まずは信頼できる日本FP協会などが主催しているお金の相談会やマネーセミナーに参加してみると良いでしょう。
いかがだったでしょうか。なぜかお金が貯まらないという方は、支出管理を徹底するのがポイント。
時には、家計の状況に応じて、的確なアドバイスをくれるファイナンシャルプランナーの力を借りて、お金が貯まる体質作りに取り組みましょう。