9月の第3月曜日は「敬老の日」。何を贈ろうか悩んでいる人はいませんか?
長寿が当たり前の時代になっても、多くの人が「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」という敬老の日の主旨を大切にしています。
みんながどんなプレゼントを贈っているのか参照しながら、ベストなプレゼントは何かを考えていきましょう。
敬老の日、ベストなプレゼントって?!
2017年9月7日
敬老の日のプレゼント、みんなは何を贈ってる?
日本生命が実施した「『敬老の日』に関するアンケート調査(平成25年9月発表)」によると、敬老の日にプレゼントを贈るという人の割合は83.7%で、多くの人が敬老の日を祝っていることがわかります。
ではプレゼントには何を贈るかというと、「食事やグルメ」が最も多くて32.7%。次いで「衣類・アクセサリー」が13.3%で、「お菓子(13.1%)」、「花(12.9%)」と続きます。
予算的には「3,000円以上5,000円未満」が最も多く35.6%、2位は「3,000円未満」で29.2%、その後「5,000円以上10,000円未満」で25.8%という結果です。
贈られる側が欲しいものは…?
一方、何が欲しいかという贈られる側への質問に対しては、1位は「食事やグルメ」で27.9%。2位は「旅行・温泉」で17.6%です。贈る側の回答2位の「衣類・アクセサリー(13.3%)」は欲しい側にとっては7位(5.4%)、贈る側3位の「お菓子(13.1%)」は欲しい側にとっては9位(4.2%)と双方の違いがあるのがうかがえます。
本当に欲しいのは気持ち!?
欲しい物のなかで目を引くのは「手紙・メール(6.3%)」と「電話でお祝い(5.3%)」という回答。両者ともに多数派ではないながら、これらを贈るという人(電話でお祝い4.0%、手紙・メール2.1%)よりも上回ります。
欲しい物1位・2位の内容をみても、子どもや孫と一緒に敬老の日を楽しむこと、自分のことを思ってくれる気持ちを期待しているのかもしれません。
今と昔では「高齢者」の意味が違う?!
自治体によって差はありますが、高齢者に対し「敬老祝い金」を贈る自治体は多くあります。しかしながら、高齢化の進行に伴う対象者の増加から、対象年齢を引き上げたり、現金支給から記念品へ変更、もしくは制度そのものを廃止する自治体も出てきています。
確かに、単に長生きするだけでなく、リタイア年齢に達しても働き続けたり、新たな活動を開始したりと、現役世代に負けない元気な高齢者が増えています。そのような現役同様高齢世代の人達に「敬老」という言葉を使うのはふさわしくなくなってきているのかもしれません。先のアンケート調査では、敬老の日でお祝いをされる対象年齢は?という質問に、「70~74歳」という回答が32.0%で最も多くなっています。
74歳までは高齢者と言えなくなる?!
「日本老年学会」と「日本老年医学会」が2013年に合同で立ち上げたワーキンググループが、高齢者の定義についてさまざまな角度から検証を実施。2017年1月に発表されたその結果報告によると、高齢者の定義を75歳以上に引き上げるべきとの提言がなされています。
心身の健康が保たれ、活発な社会活動をしている人が多く、昔と比べて高齢者の体力が向上していることや、病気の罹患率が低下していることなどが要因です。
これらのことは大変好ましいことではありますが、社会全体で高齢者の定義が変わってしまうとしたら、生活面・医療面・年金面等さまざまな面で、私達の老後について影響が出てくるかもしれません。
自分の老後は敬われるおばあちゃん!
長い老後生活を考えると不安という人は多いですが、きちんと準備をすることで不安を和らげることができるかもしれません。老後準備にもお金や健康、家族・友人とのつながりなどさまざまなものがありますが、自分がどんな老後生活を過ごしたいかイメージしてみましょう。
自分がなりたい老後の姿を思い浮かべる
まずは敬老の日を機に、自分の祖父母に感謝の気持ちを伝えながら、あなた自身が老後に家族や孫から祝ってもらう様子をイメージトレーニングしてみましょう。
敬われるのは、あなたが家族や孫にそれだけのことをしたからかもしれません。
さまざまな、とりわけ経済的な支えになり、将来のあなたの子どもや孫を立派に成長させているからかもしれません。そしてあなた自身も年金と自分の蓄えで、ゆとりある老後生活をイキイキと送っているからかもしれません。
イメージする高齢者に近づくためには、あなたの自助努力も必要です。今のあなたが老後資金の準備をしたり、年金・医療などお金の教養を身につけたり、健康維持に努めることが、豊かな老後生活という将来のあなたへプレゼントすることになります。
老後のお金の貯め方については「老後のお金を効率的に貯めるなら、 iDeCoに挑戦してみよう!」や「年代別 これだけはしておきたい 老後破産しないための行動って?」をチェックしてみてくださいね。
実はこれがベストなプレゼントかもしれません。