仕事をやめて、夫や子供のお世話や、料理やお掃除など家事に専念する専業主婦。家庭を大切にする妻や母に憧れて、専業主婦になりたいと思っているけれど、やっぱりお金のことが気になりますよね。本当に仕事をやめても大丈夫なの?夫の収入や貯金は、どのくらいあればいいの?など、疑問に思っている人は多いのではないでしょうか。今回は、専業主婦になりたい方必見!専業主婦のお金事情について、詳しく解説します。
専業主婦になりたい!
夫の収入はどのくらい?貯金はいくら?
2017年9月13日
夫の収入はいくら必要?
もし、あなたが仕事を辞めて専業主婦となる場合、家庭のお金の収入源となるのは、夫の収入のみとなります。家族の日々の食費や家賃、子供の教育費を夫だけでカバーするためには、夫の年収はいくら必要なのでしょうか。
子供の有無または人数によって、必要な夫の収入は変わってきますね。以下の例を見ていきましょう。
子供がいない場合
夫婦2人だけの生活の場合は、専業主婦になるハードルは低め。むしろ、交際期間中に2人がバラバラに暮らしていた時よりも、生活コストを抑えることができるでしょう。
夫婦2人の生活費は、きちんとお金を管理すれば、毎月20万円から25万円程度に抑えることが可能です。なので、毎月の貯蓄も含め、夫の収入が月30万円ほどあれば、妻が専業主婦になっても生活できるでしょう。
ただし、これから子供を産もうと考えている方は、安易に専業主婦になってしまうのは大変危険です。次に子供がいるケースを見ていきましょう。
子供がいる場合
子供がいる場合、家庭に必要な収入は大幅にアップします。
まず、子供が1人(小学校〜大学まで私立)おり、妻が専業主婦のご家庭では、生活費や老後のために貯蓄を含め、夫の収入は、月40〜50万円は必要となります。
また、お子さんが2人(小学校〜大学まで私立)のご家庭の場合は、必要なお金はさらに増加します。妻が専業主婦のご家庭では、夫の収入は、最低でも月50〜60万円あると安心でしょう。
子供の教育費は、小学校から大学まで私立の学校に行くとすると、約2,000万円かかります。さらに、子供がいる分、大きな家に住む必要があるので、家賃がアップ。食費や通信費、家族旅行などの娯楽費を含め、夫婦2人の生活に比べると支出が増えますね。
支出アップに伴い、家庭の収入も増やさなければなりません。出産を機に専業主婦となっても、夫の収入だけに頼らず、子供が少し大きくなったらパートで働くケースが多いのも納得ですね。
必要な貯金額は◯◯万円!
子供がいてもいなくても、ご夫婦2人の老後の資金として、計画的にお金を貯蓄していく必要があります。妻が専業主婦のケースでは、この2人分の老後資金も、全て夫の収入だけで貯めていかなくてはいけません。
老後には年金を受け取ることができますが、それだけではご夫婦2人が豊かな生活を送るのは難しいと言われています。そこで、65歳までに準備しておきたい貯蓄額は、2人合わせて3,000万円。
この3,000万円は、今から30年から40年かけて、しっかり貯蓄していく必要があります。特に、妻が専業主婦のご家庭の場合、夫の収入から、毎月先取り貯蓄をしていくことがポイントですよ。
例えば、現在30歳のご夫婦の場合、あと35 年(65歳になるまで)かけて3,000万円を貯めていく計画をたてましょう。単純に計算すると、毎月7万2,000円(3,000万円÷35年÷12ヶ月)を老後資金として貯蓄する必要があります。夫のお給与が振り込まれたら別口座に移すなどして、しっかり貯蓄をしていきましょう。
専業主婦になるリスクとは?
いくら夫の収入が多いから安心といっても、専業主婦になると、実は様々なリスクがあるのをご存知ですか。仕事を辞めてしまう前に、きちんと確認しておきましょう。
夫が働けなくなった時
夫が病気や怪我で働けなくなってしまった時、家庭の収入源が途絶えてしまいます。さらに、夫が長期入院や通院をしたり、大きな手術を受けることになった場合は、収入が減る上に、医療費や交通費などの支出が増えるという最悪の事態になることも。
妻が専業主婦になる場合には、このような最悪のケースが起こりうることを認識しておくことが大切。そして、夫に万が一のことがあった時でも、家族がしばらく生活できるように、保険への加入を検討する必要がありますね。
離婚したい時、離婚した時
結婚当初はどんなにうまくいっていたご夫婦でも、何かをキッカケに別々の道を歩むことになる場合があります。
いくら慰謝料や養育費をもらえると言っても、普通のご家庭の場合は、それだけで生活していくのは厳しく、長いブランクを乗り越えて、妻がまた働きに出なければなりませんね。
そもそも、妻が専業主婦のご家庭では、経済的な理由から、離婚するのが難しいと言われています。
長い間専業主婦をしていると、再就職したいと思った時に、なかなか希望の仕事につけないケースが多いようです。労働条件があまりよくなかったり、正社員になれず、契約社員やパートのお仕事しか見つからないなんてこともあります。
このように、専業主婦になるということ事態が、大きなリスクであるということをしっかり認識しておきましょう。
いかがだったでしょうか。専業主婦になるには、必要な年収や貯蓄額、さらにそのリスクを冷静に分析する必要があります。なんとなく働くのが嫌だ、家庭に専念したい、とその場の気持ちで決めるのではなく、長い将来のライフプランを立ててから、冷静に判断するようにしましょうね。