健康のために、美肌のために、妊活のために、なんとか成功させたいと思っているけれど、なかなかうまくいかない禁煙。市販の禁煙グッツや、お医者さんに頼る禁煙外来を利用すると、どのくらいのコストがかかるのでしょうか。今度こそ成功させたいと思っている方必見!さまざまな禁煙方法と成功させる秘訣を教えちゃいますよ。
今度こそ禁煙したい!
あなたはどの方法でチャレンジする?
2017年8月29日
禁煙するといいことたくさん!
タバコは吸わない方がいいと漠然と分かっている方は多いと思いますが、実際のところ、禁煙すると、どんないいことがあるのでしょうか。禁煙の効果を詳しく見ていきましょう。
余命が伸びる
肺がんや心筋梗塞などの健康被害を引き起こすタバコ。実際にタバコを吸う人と吸わない人では、その寿命に大きな違いが生まれてきます。
製薬会社ファイザーが公開している「すぐ禁煙.jp」のウェブページによると、日本において、20歳未満でタバコを吸い始めた女性(1920~45年生まれ)を調べたところ、タバコを吸う人の方が、吸わない人よりも、余命がなんと10年も短くなっていることが分かりました。
もうすでに何年も喫煙している人であっても、今すぐ禁煙を開始し、禁煙を続けることができれば、タバコでダメージを受けた体も健康に近づけていくことが可能です。
禁煙を2~4年継続することができれば、狭心症や心筋梗塞などの心臓の病気のリスクが、タバコを吸う人と比べて著しく低下すると言われています。
さらに、禁煙期間が10~15年経つと、咽頭がんのリスクがタバコを吸う人と比べて60%低下、そして禁煙期間10~19年で、肺がんのリスクが、タバコを吸う人と比べて70%低下します。禁煙することができれば、明白に余命を延ばすことができるのです。
キレイになる
タバコを吸うと、ニコチンの影響で血管が収縮され、肌に酸素が届きにくくなります。そして、肌の若々しさを保つビタミンCが壊されてしまいます。
タバコを長期間にわたり吸っていると、その悪影響によって、肌のハリが失われ、シワやしみなどができやすくなってしまい、どんどん老け顔に。タバコは、健康だけでなく美容にとっても大敵ですね。
禁煙をすることで、いつまでも健康で若々しい肌を手に入れることができますよ。今からでも遅くない禁煙、ぜひチャレンジしてみましょう。
ニコチンガムとニコチンパッチで禁煙
禁煙を助ける補助製品として代表的なものに、「ニコチンガム」と「ニコチンパッチ」があります。両方とも、薬局やドラックストアなどで購入することができ、手軽に禁煙を始めることができますよ。
ニコチンガムはどんなもの?
ニコチンガムは、ガムに含まれたニコチンが口の粘膜を通して血液中に吸収され、タバコを吸いたいという禁断症状が緩和されます。
必要量の目安(禁煙後4週目までの使用個数)は、1日の喫煙本数31本以上の人で1日9~12個、21~30本で6~9個、20本以下で4~6個となっています。ニコチンガムとして有名なニコレットは、24個入りの場合、2,000円ほどで購入することができます。
ニコチンパッチは?
一方、市販のニコチンパッチは、腕やお腹などに起床時に貼って、就寝前にはがして使用します。
最初の6週間は、ニコチンの含有量が多いパッチを貼って、次の7~10週目にかけて、含有量が少ないパッチに切り替えて使用するのが一般的です。ニコチンパッチとして有名な「ニコチネルパッチ」は、14枚入りで3,000円から4,000円程度となっています。
禁煙外来
市販のニコチンガムやニコチンパッチを使っても完全に禁煙ができなかったり、禁断症状が十分おさえられなかったりした場合は、医療機関での禁煙治療を検討してみましょう。
費用と医療費控除
病院の禁煙治療は、健康保険を使って受けることが可能です。自己負担が3割の人の場合、使用する薬にもよりますが、約3ヶ月の治療スケジュールで、1万3,000円~2万円程度となっています。
例えば、タバコを1日1箱吸う人の場合、8~12週間分のタバコ代と、健康保険等を使った禁煙治療費を比べてみると、禁煙治療に支払う費用のほうが、タバコ代よりも安くなります。
さらに、禁煙治療は、医療費控除制度が適用されます。その他の医療費と合わせて、1月1日から12月31日の医療費の合計が10万円を超えた場合、またはその年の総所得等が200万円未満の方はその5%を超えた場合に、税金を安くすることができますよ。
「禁煙外来は費用が高いのでは?」と不安に思っている方もいるかもしれませんが、一度禁煙することができれば、タバコ代や、タバコによって引き起こされる病気の治療費を節約することができ、長い目で見れば、禁煙する方がおトクになるのです。
スケジュール
禁煙治療は12週間が基本で、初回診察から2週間後、4週間後、8週間後、12週間後に5回診察を受けることになります。診察では、一酸化炭素量の測定や、禁煙補助薬の効果の確認などが行われますよ。
すべての診察を受けた人では、約50%が禁煙を続けており、2人に1人が禁煙に成功しています。治療中は、医師に相談なく治療を中断しないことが大切ですね。
いかがだったでしょうか。自分ひとりではなかなかできない禁煙でも、禁煙補助製品やお医者さんの力を借りると、成功する可能性が高まります。「今回こそ禁煙するぞ!」という強い意志を持って、ぜひチャレンジしてみましょう。