雑誌やインターネット、テレビなんかで見かける「お金」に関するあんなことやこんなこと。
もちろん気になってはいるんだけど、いざ実行!となると尻込みしちゃう。
最初の一歩って踏み出すの怖いし、やり方とかわからないし。お金がかかるから失敗もしたくない。
そんなお金に関する制度について、皆さんに代わり本気で試してレポートしたいと思います。
第2弾は、テレビでもよくみかけるNISA口座での投資にチャレンジ!
お金を「貯める」から「育てる」へ。
NISA口座を開設してみた(3)
2017年8月7日
ここまでのあらすじ
NISA口座を開くために証券会社を開く手続きを進める中、 証券会社に送った書類が戻ってきてしまった! 一体どうして?ふりかえりはコチラからどうぞ!
書類不備?戻ってきた手紙には…
・本人確認書類届出書 ・NISA申請書 ・本人確認書類 数点 の3種類が入った封筒には、ご丁寧にお手紙が入っていました。
「NISA口座の作成には、平成25年1月1日現在のご住所が記載された「住民票の除票の写し」が必要になります。平成25年1月1日現在で居住されていた市区町村で取得しご返送ください。」
…じょひょう???住民票送ったけどそれとは違うの??
住民票の除票ってなに?
住民票の除票とは住民登録が抹消された住民票のこと。
たとえば、A市からB市に引っ越したときに、転居届が市役所に提出されることにより、A市から住民登録が抹消されます。
A市での住民登録が抹消された住民票を「住民票の除票」というのだそうです。
「除票の存在を知らない人がいるの?」と思われる方もいるかもしれませんが、 わたしは今回申請するまで知らなかったです。
そもそもなんで住民票や除票が必要になるの?
NISA口座は1人の人が1つの金融機関だけで開設することができる口座。
そのため、「この人はダブルでNISA口座を作ってないかな」と 金融機関がチェックするために住民票が必要になります。
チェックする住民票の種類は、NISAの制度が始まった平成25年1月1日に「どこに住んでいたか」で変化します。
25年の1月1日より前からずっと同じ場所に住んでいるのなら、そのまま「今住んでいる」地域の住民票提出、25年の1月1日以降に引越しを行った場合は「当時住んでいた」地域の住民票(の除票)が必要になるのです。
住民票の取得は代行してもらえる
「今住んでいるのは関西だけど、当時は関東に住んでいた」とか「毎日夜まで働いてるから市役所には行けない!」なんて事情をお持ちの方は沢山いると思います。
そんな方向けに、証券会社の方で住民票の代行サービスがあるところもあります。しかも手数料無料で行ってくれているところも!
少しでも「手間だな」と思ったひとはぜひこの代行サービスを利用することをおススメします。
代理で取得をする期間があるため、口座開設は少し遅れてしまいますが、自分の時間は短縮できます。
「隣の市だしいいかな」
平成25年に住んでいた街を思い出すわたし。
当時は大学生で、今住んでいる市の隣の市に住んでいました。 隣の市は一駅。調べてみたら休日窓口もバッチリ開いている。
ということで、休日を使って住民票の除票を取りにいくことにしました。
ようやく終止符!のはずが…
口座開設申請から本人確認書類のお願いが家に届くまでに約2週間。
書類を送って、不備のために手元に戻ってきたので10日。 そこから住民票の除票を取りに更に4日。大体1ヶ月の長い戦い。
やっと終止符が打てる、と一駅となりの市へ乗り込み休日窓口へ。 素敵な笑顔のお姉さんに迎えられ、住民票の除票申請用紙に記入。 備考欄に「NISAに使用」とも書いて、個人的には準備万端!
数分後、番号が呼ばれうきうき気分で窓口へ向かう。
先ほどまで笑顔だったお姉さんから、微妙な表情で「平成25年1月、うちの市に住んでいませんね」と告げられる。
…いま、なんとおっしゃいました?
わたし、「いつから」住み始めた?
お姉さんの手元の住民票の除票には大きく×の文字。
「25年の9月に転居されたことになっているんですよ」
「え」
「なので、その前に住んでいた市に申請していただくことになりますね」
その前に住んでいたのってどこだ。 …地元じゃん。関東圏ですらない。
「除票ですが、今年の8月までに取り寄せないともっとめんどくさくなるかもです」
申し訳なさそうにそう告げるお姉さんに詳しく話を聞く。
自治体によって細かな部分は変わるものの基本的に市役所は除票のデータは5年保管しておいてくれるものの、5年を経過すると消去してしまうところがほとんどとのこと。そのルールに則ると、わたしのタイムリミットは今年の8月。
「住民票代行サービス」を利用しておけばよかった!と頭に過るものの、ここまできたら自分で最後までやるのが一番と考え、ふるさとの市役所のHPを確認。
幼馴染に委任状を託し、無事に除票を手に入れたのでした。
ついに開けた!NISA口座!
改めて書類を送りなおし、10日ほど経った頃、一件のメールが到着しました。
ついに開設申し込み完了のお知らせが! そこから更に10日で…
NISA口座開設完了!!!
スタートが3月下旬。口座開設完了が5月末。長き戦いに無事終止符を打つことができました。
NISA口座を開いてみて
随分と長い時間をかけてしまいましたが、その中で感じたのは以下の通り。
証券会社の「総合口座」を開くのはカンタン
「証券口座」という名前の響きにおののいていましたが、実際は普段銀行で新しい口座を開くような感覚で開けたのはとてもよかったです。
こちらがウッカリしてしまった時も、しっかりとフォローの体制がとられていたのは、とてもありがたかったです。
送る書類の種類を間違えると大変!
HPはもちろん、送られてくる書類にも必要なものが書かれているのですが、そちらを見落としたり、解釈を間違えると、その分時間と手間を食ってしまうことがわかりました。
ネット証券を選んだためすぐに相談出来る人が居なかったのも、今回開設までに時間がかかった要因の1つだなと思います。
「スムーズに口座開設を行いたい」「人に相談したい!」という人は、有人窓口のある証券会社を選ぶのがベターかもしれません。
口座を作るときは、自分のやりやすい方法でチャレンジしてみてくださいね。