保険というと、医療保険、死亡保険などの生命保険はよく知られていますが、それだけではありません。火災や地震、自動車事故、海外旅行時のトラブルなど、生活にまつわるあらゆる事故や不意の出費を補償してくれるのは損害保険。大人女子なら、あらゆる生活トラブルに対処する損害保険についても知っておくのがベスト。
ここでは、家と、車や自転車など交通傷害に関する保険をみていきましょう。
備えあれば憂いなし!
“万が一”から身を守る心強い保険とは?
2016年6月2日
1人暮らしなら必須。家まわりのトラブルを守ってくれる火災保険
まずは、火事に備える火災保険。火災保険は火事だけでなく、落雷やガス爆発、雪害などの被害にあったときにも保険金が受け取れます。
もしもの火事に備えられる保険には、もうひとつ、住宅総合保険があります。この保険は、火災保険の守備範囲をさらに広げて、家にまつわるもろもろのアクシデントに備えられるようにしたもので、火災保険でカバーされる事故の他にも給水管の故障による水漏れ事故や台風による水害、空き巣などによる盗難も対象です。
いつ、どこで起きてもおかしくない、地震大国日本において注目を集めているのが地震保険です。ほとんどの場合、地震保険だけでは契約できず、火災保険や住宅総合保険とセットで入ります。
実際に被害にあったら、被害の金額分だけのお金が保険からもらえるのが損害保険の特徴です。そのため「万が一の時には沢山お金がほしい!」と欲張ってたくさん保険に入り過ぎても無駄になってしまうので注意が必要です。
保険料はいくらかかる?
火災保険の保険料は一戸建てか集合住宅か、建築構造、所在地などの条件によって様々ですし、契約プランによっても異なります。
ある保険会社の例を見てみましょう。
マンションの場合(標準・水災なしプラン/2016年現在)
所在地:東京都
建物の構造:木造T構造(省令準耐火など)
占有面積:50㎡
保険金額:建物670万円、家財300万円
年払保険料:3,820円(火災保険のみ)
13,620円 (火災保険・地震保険セット加入) となります。
車を運転するなら自動車保険
自動車事故による損害をカバーするための保険が自動車に関する保険です。自動車事故による損害といっても、壊れたものに対する賠償、誰かにケガをさせてしまったときの賠償、壊れた自動車の修理代、自分がケガをしたときの治療費など、さまざまな種類がありますが、保険は次の2種類に大きく分けられます。
(1)自賠責保険
自賠責保険は自動車を買うと強制的に加入させられる保険です。事故を起こしてしまったときに自賠責保険から支払われるお金は被害者ひとりにつき、死亡事故なら最高3000万円、ケガの場合は最高120万円。これに対して、実際の事故の賠償金は2億円という事例もあります。また、物を壊した時の賠償金や自分がケガをしたときの治療費は自賠責保険ではカバーされません。ですから、自賠責保険だけではまかなえないお金をカバーするためにも、任意保険に入っておく必要があります。
(2)任意保険
私たちが自動車保険といって通常イメージするのが任意保険です。損害の上限が予測できない自動車事故に備えて、物に対する賠償も、人に対する賠償も「無制限」で加入するのがおすすめです。仮にそれだけの補償をつけたとしても、払う保険料は、車種や運転手の年齢など条件によって差があるものの、安い場合なら年間5万円程度ですみます。「保険料が高いな…」と感じる人もいるかもしれませんが、運転を日頃から行っている人であれば、万が一のことを考え、検討ことをオススメします。
交通傷害は車のみならず。自転車に乗るにも保険が必要?
自転車で走行中、スカートの裾をタイヤに巻き込み転倒した、歩行者や他の自転車とぶつかってケガをさせた、転んだ相手がかごに乗せていたものを壊してしまったなど、車を運転しないからといって、交通事故は他人事ではありません。おまけに、エコや健康に良いからと自転車通勤をする人も増え、自転車事故のリスクは高まる一方です。
そんな自転車事故による損害をカバーするのが自転車保険です。自動車保険同様、壊れたものに対する賠償、誰かにケガをさせてしまったときの賠償、壊れた自動車の修理代、自分がケガをしたときの治療費など、さまざまな損害を補償してくれますよ。
自転車保険の保険料はどのくらい?
補償金額によって保険料は異なりますが、ある保険会社の例によると、
自分のケガの補償:
死亡・後遺障害保険金額290万円
入院保険金日額4,000円
賠償責任の補償:
日常生活賠償責任保険金額3億円(示談交渉サービス付)
月払保険料:3,990円
損害額が大きい家まわりや交通傷害などの生活トラブルは、貯金だけでは賄え切れない場合がほとんどです。まさかの事態に対応できるよう、備えあれば憂いなしを実行してみませんか。