結婚して一緒に暮らし始めると、夫婦2人で協力して、しっかりお金の管理をしなければいけません。結婚した時、妻が妊娠出産した時、家を買う時、どんな話し合いをするべきなのでしょうか。今回は、夫婦で決めるべきお金のルールについて見ていきましょう。
ちゃんと話し合っていますか?
夫婦で決めるお金のルール
2017年8月18日
ライフステージごとに話し合おう
パートナーと結婚して家庭を持つと、もう自分一人のものではないお金。夫婦で協力して上手にお金を管理していくことこそ、これから豊かな人生を送れるかどうかの大事なポイントとなります。
そして、結婚当初に、生活費や貯金、お互いのお小遣いなどのお金の使い方を一度決めたとしても、子供が産まれた時や、家を買う時など、ライフステージが変わる段階で、管理方法を見直す必要がありますよ。
ライフステージの変化とともに、夫婦で必要な話し合いについて、詳しく見ていきましょう。
結婚する時は?
結婚が決まった段階では、まずは、お互いの貯金額、お給与の金額、借入金の有無など、それぞれのお金の現状をしっかり把握しましょう。
そして、これから将来にかけて、子供は欲しいか、マイホームは買うか、といった家庭のライフプランについて話し合い、未来のビジョンについて夫婦の認識のすり合わせを行います。
このすり合わせで、2人で協力して貯蓄していくべきお金を計算し、お金の管理方法を決めましょう。夫婦のお財布の管理方法は、大きく分類して、以下の3つのパターンがありますよ。
1.妻または夫が一括管理する
2.共用の口座で管理する
3.生活費や家賃など、費用別に支払い分担を決める
それぞれの方法については、「結婚前に話しておきたい夫婦のお金のこと」を確認してくださいね。よく話し合い、自分たちにぴったりの方法を選択するようにしましょう。
妻が妊娠出産するとどうなる?
夫と妻の生活費の分担比率の変更
妻が妊娠し、産休育休を取得するなどして、一時的に家庭の収入が減ることになった場合、お金の話し合いが必要となります。
妻が産休育休を取得している期間、会社によりますが、お給与は支払われない、または、大幅に減給されてしまいますね。
一方で、仕事をお休みしている間、条件を満たすと、国の「育児休業給付金」が給付されることになります。
育児休業給付金は、子供が最長で1歳6か月になるまで、受け取ることができますよ。支給額は、支給対象期間1か月あたり、休業開始時賃金日額×支給日数の67%(育児休業の開始から6か月経過後は50%)相当額となっています。
給付金がもらえたとしても、家庭での収入が減るケースが多いので、お金のやりくりを見直しましょう。家庭によっては、DINKS(ダブルインカム ノー キッズ)だった時に比べて、お互いが自由に使えるお小遣いを減らすなどして、財布の紐をきつく締める必要があるかもしれません。
子供の教育費の貯蓄をスタート
子供が産まれると、将来の教育費のために、計画的に貯蓄をはじめましょう。
もしも子供が、小学校から大学まで私立の学校に通う場合、学費の総額は約2,000万円となります。すぐに貯蓄できる額ではないので、毎年50万円から100万円ずつ、20年間くらいかけて長期的にお金を積み立てていくようにしましょう。
保険の見直し
さらに、子供が産まれると、保険の見直しをする必要がありますよ。主に家計を支えている夫や妻が、万が一病気やけがで働けなくなった場合のために、保障内容を確認しましょう。
ライフステージ別に必要な保険の見直しについては、「ライフステージ別に確認を!あなたに必要な保険とは?」を参考にして下さいね。
家を買う時の話し合い
マイホームを買うために、頭金を用意したり、ローンを組む場合は、またお金の話し合いが必要となります。
頭金については、夫婦の貯金だけではなく、お互いのご両親が援助してくれるなんてケースもありますね。現在、住宅購入のために、親から受ける資金援助は、最高で3,000万円まで税金がかからない非課税制度があります。
この非課税制度について気になる方は、こちらの国税庁のホームページを確認してみましょう。
さらに夫婦のローンの組み方については、夫婦のお給与の金額や、正社員や契約社員などの働き方の違いをもとに、検討するようにしましょう。
夫婦二人でローンを組んだ方がいいのか、どちらか片方がローンを組んだ方がいいのかは、家庭の状況によって異なります。
団体信用保険(ローン負担者にもしものことがあった場合、残りの住宅ローンが全額弁済される保険)や、住宅ローン控除(所得税が控除される制度)を含めて、夫婦でしっかり話し合いを行うようにしましょう。
ローンの組み方についてさらに詳しく知りたい方は、「夫のみ?それとも二人で?夫婦の一番おトクな住宅ローンの借り方」を読んでみて下さいね。
いかがだったでしょうか。ライフステージ別に夫婦で話し合うべき内容について、理解は深まりましたか。お金とのお付き合いは、生きている限り一生続くものです。パートナーと一緒に、将来豊かな人生を送るために、お金の管理方法について見直す時間をきちんと作るようにしましょうね。