何かとお金を使うことが多い夏休みですが、今年はこの貴重な時間を使ってお金の知識をブラッシュアップしてみませんか?日頃、投資やお金を増やすことに興味があっても、コワイ、忙しい、面倒という理由で何も始めないのはもったいないことです。
ムズカシイ専門用語やイメージだけで一歩を踏み出せないあなたのために、安心して投資デビューできるよう、投資用語を解説します。
今年の夏休みのテーマはこれで決まり!
投資の勉強でお金を増やそう!
2017年8月3日
お金を増やすために。貯金と投資の違いを知っておこう
将来に向かって資産形成をしていくという意味では貯金も投資も同じです。しかし貯金はその字が示すとおり、「お金を貯める」こと。貯金箱にお金を入れていくように、お金を使わずに済むように、お金を別に保管していくことともいえます。
「投資」の言葉の持つ意味とは
一方の投資は、利益を生み出すことを期待して、「資産を投下する」ことです。お金に限らず自分自身のスキルやキャリアを上げる自己投資にも投資という言葉が使われていますね。
盗難や予期せぬトラブルがない限り、貯金は安全・確実に資産を増やしていくことはできますが、そこから生み出される付加価値は極々わずか。それに対して、投資では付加価値を生み出すことが期待できますし、やり方次第では価値の大きさや増える速度だって変わるんです。
怖いのは仕組みや用語が分かっていないからかも
「投資は怖い」というのは、リスクがある以前に、投資商品の仕組みやそもそも投資に用いられる専門用語が難しいからかもしれません。
しかし、ちょっと考えてみてください。誰にでも初めてのコトやモノに遭遇することはあるんです。たとえば、昔々はインターネット、最近ではスマホのアプリなど、難しいIT用語が豊富で、キーボードに触れることさえ怖いと感じていた人は多いはず。でも、自分の用途に合わせて使うんだったら、ポイントをおさえて仕組みや用語を理解しておけばいいことが分かり、いまでは難なく使いこなしている人がほとんどです。
投資だって同様です。難しい用語だって、自分の目的や夢、期待に合わせ、ポイントをおさえて理解しておけば、「コワイ」と気持ちをシャットダウンせずにすむかもしれません。
投資デビューする前に、おさえておきたい用語を解説
数ある投資商品の中でも投資初心者が始めやすいのが投資信託ですが、投資信託にも馴染みのない用語がたくさんあります。デビュー前に知っておきたい、いくつかの用語を解説します。
投資信託の仕組みについては、「まずは1万円からはじめよう☆資産運用デビューにオススメ「投資信託」のいろは」でチェックしてみてくださいね。
目論見書(もくろみしょ)
投資信託の募集に際し、運用会社が投資家に対して渡さなければならない資料のこと。目論見書には信託契約の内容、運用方針、信託報酬、手数料など、投資信託(ファンド)に関する重要な情報が記載されています。投資家にとっては、そこに記載されている情報が、そのファンドを購入するかどうかの選択基準になります。
基準価格
投資信託(ファンド)の値段のこと。投資で言う「株価」のように、投資信託の価格に相当します。ただし、株価は刻一刻と変化しますが、投資信託の基準価格は1日1回算出されます。販売会社や投資信託協会のHPなど、また主な株式投資信託の基準価格は日経新聞ほか日刊新聞に記載されていますので、試しにチェックしてみては いかがでしょうか。
インデックス
マーケット(市場)の動きを表す指標のこと。代表的なものに「日経平均株価」や「東証株価指数(TOPIX)」、「NYダウ」「S&P500」のような株価指数や「NOMURA-BPI」のような投資収益指数などがあります。
また、インデックスファンドとは、これらのインデックスに、ファンドの基準価格が連動するような運用を目指すファンドのことをいいます。投資家にとっては、個別の銘柄に投資するよりも市場全体に投資する意味合いが高く、過去のインデックスの値動きを確認しておくことで、そのファンドの動き方の参考になるでしょう。
ベンチマーク
投資信託(ファンド)が目安としている指数(インデックス)のこと。ベンチマークをみれば、どんなタイプの投資信託であるかがだいたい分かります。
たとえば、「東証株価指数(TOPIX)」をベンチマークとし、信託財産の成長を目指す投資信託なら、TOPIXの動きを長期的に上回る運用を目指す投資信託であると読み取れます。
アセットクラス
国内株式、国内債券、外国株式、外国債券などというように、同じような値動きやリスク特性を持つ、投資対象の資産種類・分類のこと。投資信託ではそれぞれに、どのような資産種類(アセットクラス)を投資対象としているか異なるため、必ず確認しておきたい情報のひとつです。
また、アセットアロケーションはアセット(資産)アロケーション(配分)の意味で、リスクをコントロールしながらリターンを獲得するための資産配分のことをいいます。
売買回転率
投資信託に組み入れている株式や債券を売ったり買ったりする頻度を表す指標のこと。売買回転率が低ければ、リスクを抑える傾向にある投資信託。
逆に高ければ、積極的にリスクを取りに行く傾向の投資信託といえます。投資初心者で低リスクを望む人は注目しておきたい指標です。
直近の運用報告書で確認してみましょう。
ドルコスト平均法でリスクを安定化
もうひとつ、投資デビューしたい人が抑えておきたい用語が「ドルコスト平均法」。ドルコスト平均法とは、定期的に、継続して、一定金額ずつ金融商品を購入する投資手法のことです。価格が安い時には多く、高い時には少ない量を自動的に購入することになり、一定量ずつ買い続けるときに比べて平均買付コストを低く抑える効果を期待するものです。
ドルコスト平均法については、「円高・円安のストレスにさようなら!ワンコインから出来る外貨積み立てって?」でも確認できますよ。
ドルコスト平均法を利用した資産運用には、投信積立や株式累積投資(るいとう)、外貨積立などがありますよ。
デビューのための基本知識を得られたら、実際に金融機関のサイトや新聞をチェックしてみましょう。毎日基準価格が変わるのを実際に目にすることで、投資へのチャレンジ意欲が湧いてくるかもしれません。
しかしやはり、期待はできても、確実なものではないのが投資。まずは少額からコツコツと、リスクを抑えた方法でトライするのがおススメです。