ライフプランとマネープランは表裏一体。結婚、出産、子育て、介護、葬儀など、ライフイベント毎に心配事がついてくるもの。実際にその立場になってみると、情報があふれてどれがいいかわからない、もしくは、そもそもどこに情報があるのかわからないという声を良く聞きます。その時になって慌てる事が無いように、それぞれのイベント毎に知っておきたい、相談窓口や専門家を把握しておきましょう。
誰に相談すればいい?
「結婚」「出産」「介護」「葬儀」ライフイベント毎の頼りになる相談窓口
2017年7月24日
窓口を把握することでゆとりが生まれる
おひとり様も、ディンクスの方も、子育て中の方も、振り返ると人生の節目のイベントを振り返ると、”あの時に知っていたら!”って事、ありませんか? 節目節目の相談相手や専門家を代表的イベントとともに、お教えします。
結婚したら・・・
結婚に関する専門家というと、どうしても結婚相談所などが思い浮かんでしまいますが、お相手を見つけ、いよいよ結婚となった場合に考えるのが結婚式の費用や今後の生活費などですよね。結婚してからの生活を今度は2人のお財布を合わせていくことになります。誰しもが、上手にお金とも付き合っていけるのか不安になります。
家計のプロにしっかり相談!
そんな時に頼りになるのは、ファイナンシャルプランナーです。ファイナンシャルプランナーにも様々な形態があり、保険に特化したサービスを提供するケースもあれば、投資に特化したケースも。結婚というタイミングでファイナンシャルプランナーに相談するのなら、独立系のプランナーをおススメします。
その理由は、これからのお二人の生活つまり、ライフプランの全般をみてアドバイスをしてもらえるから。一定の内容に特化している場合だと、どうしてもアドバイスや専門知識が偏りがちです。
その点、独立系ファイナンシャルプランナーは各分野に精通したプランナーが所属していることも多く、万遍なくアドバイスがもらえますよ。エフピーウーマンでもコンサルティングを行っているので、気になる人はこちらをチェックしてみてくださいね。
出産したら・・・
出産に掛かる費用のほとんどに保険が適用されません。つまり出産にはある程度まとまったお金が必要になってきます。だからこそ、把握しておきたいのが自身の住む自治体の窓口とサービスです。
一番はじめが肝心
妊娠が発覚したらまずは母子手帳を取りに公共窓口へ行きますが、その際、しっかりと、出産まで、そして出産後の補助金やお祝い金などについて問い合わせましょう。ものによっては申請しないと受け取れないお金もあります。せっかく対象者なのに、申請もれでもらい損ねた!は勿体ない。
しっかり確認しましょう。例えば江東区における出産育児一時金に関する問い合わせ窓口は、以下となります。
生活支援部 医療保険課 保険給付係 窓口:02-06
郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28
電話番号:03-3647-3168
ファックス:03-3647-8443
会社の補助金もしっかりチェック
そしてもう1つ頼りにしたいのは、会社の福利厚生制度や保険制度です。厚生年金や保険組合に所属している場合には、国からの補助とは別にお祝い金や支援金が給付される場合が多々あります。ご夫婦ともに働いているなら、お二人の会社それぞれでもらえる場合もありますから、ここはしっかり調べておきましょう。お子様が実際に産まれてからだとどうしてもバタバタしがちです。妊娠中に調べておくと安心ですね。
家を買いたい・・・
結婚や出産に伴い、そろそろ家を買いたい!と思った時に、お金の問題はもちろん、どこに買う?戸建て?マンション?などその悩みはつきませんね。そんな時に頼りになるのが、住宅コンサルタント。
自分が知りたいジャンルのプロに相談を
住宅コンサルタントといっても、戸建てを建てる場合に建築アドバイスをしたり、建築にともなう手続きについてサポートしてくれる場合もあれば、時には、風水でのアドバイスをする会社もあったりとそのジャンルは様々です。
戸建てを買うにしてもマンションを買うにしても、大きな買い物になることは間違いありません。後悔をしないためにも、こうした専門家、複数から助言をもらうのも1つの選択肢ですよ。
戸建てを建てる場合には建築士の方も頼りになります。国家資格である建築士は、建築法に精通するだけでなく、建物のデザインや効率性などまさに専門家。敷居が高く感じるかもしれませんが、必ず強い味方になってくれるはずです。
子育てには・・・
子育ては1人ではつらいもの。夫婦で協力し合って!が大切ですが、共働きが多いこの時代、保育園や、幼稚園、一児託児所など第三者のサポートなしには難しいのが現状ですよね。出産時と同様、まずは公共のサービスをしっかり把握しましょう。
公共窓口をおさえることはマスト!
自治体の役所には必ず、子育て課や保育課など、子育てにまつわる窓口が設置されています。例えば、保育園、幼稚園に預けた場合の補助金や、お子様が病気になった場合の病児保育など、公共窓口にまずは相談を。
子育てにつきものなのが、教育費。子どものためにはできることをしてあげたいと思う一方で、家計に重くのしかかるのも事実。そんな時もやっぱり自治体が提供する補助金は家計の助けになります。知らなかったで取りこぼしはしたくありません。児童手当や、高校就学支援金制度など、活用できる公共サービスを把握しておきましょう。
子育てについてどのくらいの費用がかかるか?など知りたい方は「塾、習い事、おけいこ… 子どもの教育費はいくらかかる?」の記事が参考になりますよ。
介護が必要になった・・・
自身の年齢が上がればおのずと親御さんの年齢も上がってきます。そうなると、介護の必要性がでてくるケースもありますね。そんな時に頼りになるのが、ケアマネージャーや介護福祉士です。
自分だけで抱え込まず、プロに相談
介護には体力も知識も必要です。ひとりで抱えこむのは精神的にも負担が大きいもの。そんなときには専門家のサポートを活用しましょう。介護関係の資格には、サービス介助士とや認知症介助士などもあり、身内の状態に適切な専門家に相談するのが吉。興味があれば、ご自身での資格取得に挑戦してみても良いかもしれません。
そして、忘れてならないお金の話。こちらもやはり自治体の窓口は避けて通れません。40歳以上は介護保険への加入が義務となっていますが、この介護保険を利用することで介護費用をおさえることが可能です。
葬儀の際には・・・
身内が亡くなったら、まずは葬儀段取りをくみ、役所に届出を出す。ここまではおそらく親戚の中での年長者や経験者、葬儀会社のサポートで速やかに進められると思います。ですが、葬儀の後に待っているのが相続です。
相続はときに、「争続」とあらわされることもあるように、財産、お金にまつわるが故、トラブルになりがちです。そんなときこそ、身内だけで会話するのではなく専門家の力を借りたいものです。
相続鑑定士は、相続に関する専門家、例えば税理士などと連携を図り、相続発生前の対策から相続発生後の諸官庁への手続き・遺産分割協議・納税・資産活用まで幅広い支援を行ってくれますよ。
まとめ
何はともあれ公共窓口は知っておいて損なし!
民間企業と異なり、残念ながら公共施設側から積極的に情報を提供されることは非常にまれです。それでも、公共のサービスはご自身の納めた税金や年金保険料、医療保険料を元手としたものであり、活用すべき権利です。
民間サービスとは異なり、基本サービスは安価であったり、無料がほとんど。お役所は時間も掛かるしと倦厭しがちですが、知っておいてトクすることはあっても、損はありませんよ!
会社の福利厚生制度はとことん利用するべし!
会社によって提供している制度内容はことなりますが、せっかく利用できるものがあるのであれば、しっかり活用しましょう。共働きであれば、チャンスは2倍。
出産に伴うお祝い金などは同会社で就業していない限りは、それぞれの会社から支給されることがほとんどです。面倒くさらず、有事の際には、人事や福利厚生担当部署へ問い合わせ、相談してみましょう。
餅は餅屋! 心強いのはやっぱり専門家
人生の節目は、自分の周りの環境が変わり、ご自身の生活にも大きく影響がでるタイミング。以前とは異なる環境で複雑な手続きや、専門的な内容には十分に時間を割くことが難しいものです。是非、専門家に相談をしましょう。
専門家だからこそ、見える自分では気づかないポイントに配慮してもらえたり、手に入りくい情報が得られたりしますよ。