家計の見直しを行う際に「まずは固定費から見直しを!」というセオリーを聞いたことはありませんか?一般的に変動費の削減はダイエットと同じで、小さな我慢を自分の意思で続けなければならず大変だと言われています。その点、固定費は1度見直せば自動的に削減された支出が続くので、苦労が小さいということです。では、変動費の削減は本当に“我慢する方法”しか無いのでしょうか。いいえ、そんなことはありません!変動費の中にも取り組みやすい方法はあるんです!
ダイエットみたいな苦労は本当に必要?
ラクに出来ちゃう変動費の見直し方とは
2017年6月27日
変動費の見直しが大変なのはなぜ?
家計のやりくりを考えるとき、目にする固定費と変動費。変動費の中で代表格とも言える項目“食費”。変動費の中でも大きな割合を占める項目です。家計の見直し・支出の削減を行うとき、支出額が大きい食費から手を付けようと考える方もいらっしゃると思います。食費の見直しが大変なのは、品物1つを選ぶのに数円単位、数十円単位の削減をしながら、それを積み重ねていかねばならないこと。また苦労の割に効果が見えにくく、いつまで続ければいいのか終わりが見えない点も心理的に負担です。
変動費の見直しは諦めた方がいいの?
では、変動費の見直しは諦めた方がいいのか?というと、そんなことはありません。セオリー通り「固定費の見直しが済んだので、次は変動費を見直したい!」という方も、「手続きが必要な固定費の見直しはすぐにできないから、取り組みやすい変動費から見直したい!」という方も、取り組みやすい見直し方があります。
ラクして出来ちゃう変動費の見直しは、ココに注目!
心理的な負担の少ない変動費の見直し方、それは“固定費化された変動費”を探すことです!固定費化された変動費とは、本来なら「変動費」のはずなのに、いつの間にか「固定費」のように支出している項目のこと。
例えばこんな「固定費」
例えば、飲み続けているサプリメントやダイエット食品など。項目としては食費や理美容費に付ける、本来は「変動費」のはずなのに、飲み続けると決めたことで固定費化されています。その他、何となく買い続けている週刊誌や雑誌。箱買いしている飲料水。毎日の晩酌……などなど、実は、私達の回りにはたくさんの“固定費化された変動費”があります。
固定費の見直しが、「一度の見直し効果が大きく、心理的に楽だ」と言われるように、“固定費化された変動費”も同じ効果が期待できます。何となく、いつの間にか買い続けている品目はありませんか?改めて、今の自分に本当に必要かと考えてみることで、見直すきっかけが見つかるかもしれません。
固定費化している変動費を見直すコツは?
家計の中から“固定費化された変動費”が見つかったら、次はどのように見直していけば良いのでしょうか。そのコツは、「生活から見直す意識を持つこと」です。今の生活を維持したままお金だけを見直そうとすると、そこに“我慢”が発生します。それが苦しさのもと。ですから、まず生活そのものを見直す意識で始めることがコツになります。次の2点について見直してみましょう。
①「習慣」を見直す。
毎日の「習慣」になっていることはありませんか?習慣とは「同じことを繰り返している」わけですから、“変動費の固定費化”を生む原因となります。もちろん、それが良い習慣であれば続けるべきですが、自分でも『悪い習慣だな……。』と感じるものであれば、見直す価値があるでしょう。
飲酒の頻度を見直したり、どうしてもやめられない間食や夜食について見直してみれば、お金だけでなく健康面にも効果があります。また、時間潰しにパラパラと1度読み通すだけの雑誌なら、図書館で借りる方法もあります。目先を変えれば、普段利用しない場所に辿り着くもの。習慣を見直すことで、これまで興味のなかった新しいお店を見つけたりと、楽しい出会いにもつながりますよ!
②「思い込み」を見直す。
もう1点見直したいのは、あなたの「思い込み」。『月に1度は〇〇しないと!』や、『〇〇をしないことには眠れない!』など、自分の中にある“マイルール”のことです。これらは本当に全て必要なものですか?「思い込み」も習慣と同じく“変動費の固定費化”を生む原因です。
あなたを取り巻く環境は、時間と共に変化するもの。もしかしたら、『あの頃の私にはこれが絶対必要だったけど、今の私には必要ないのかもしれない。』と思える“マイルール”があるかもしれません。思い込みを定期的に見直すことで手放せるルールが見つかれば、それが反対に、自分にプラスになるような新しいものを取り入れるための資金になります。今の自分に本当に必要なものを見極めて、スマートな生活を手に入れましょう。
自分がどんな生活をしたいかを想像してみて
またスマートな生活を手に入れるにあたり、「どのような生活を自分がしていきたいか」というライフプランを考えることも、モチベーションアップへと繋がります。ライフプランの考え方については「30分あればOK!人生設計に役立つライフプランニング表を自作してみよう」の記事にも記載しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
「変動費を下げるのは大変」という考えがそもそも……。
変動費の見直し方について考えてみる中で「思い込み」というキーワードにも触れましたが、もしかしたら「変動費を下げるのは大変」という考えが、そもそも「思い込み」かもしれませんよね。ですから、変動費に手を付けることに億劫にならないで、ぜひ気軽にトライしてみてくださいね!
ダイエットのような我慢は必要ありません。「習慣」と「思い込み」をもとに“変動費の固定費化”を見直せば、生活習慣も整えられて、まさに一石二鳥です!自然と無駄遣いの減る生活習慣を身に付けることができますよ。