初めての資産運用。聞いたことがない用語や、金融商品の名前、法律や税金の仕組みなど、分からないことがたくさんありますね。そこで今回は、資産運用について、皆さんのよく抱く疑問を一挙に解説します。これを見れば、投資初心者の方も安心して資産運用にチャレンジできますよ。
資産運用の疑問を一挙に解決!
初めての投資 Q&A
2017年4月7日
資産運用を始める前に
まずは、初めて資産運用にチャレンジする方の素朴な疑問にお答えします。
Q1 そもそも資産運用とは?
資産運用とは、国の債券や企業の株式などにお金を出資して、利益を得ることをいいます。
企業が事業を始めたり、拡大させるためには、元手となるお金が必要となりますね。そこで企業は、銀行などの金融機関から借金をしたり、一般の投資家から資金を集めます。一方、私たち個人投資家は、これから成長が期待される企業にお金を出資し、その企業の業績や株価が上がることで、配当金などの利益を受け取ります。
このように、企業や投資家の間でお金が大きく動き、経済を循環させる仕組みが「資産運用」なのです。
Q2 どこで始めればいいの?
資産運用は、銀行や証券会社などの金融機関を通じて行います。口座開設する場合には、対面式の窓口のほかに、ネット証券を利用することも可能です。金融機関ごとに、販売している商品や手数料が異なります。相談窓口がある証券会社では、商品や税金などについて相談することができますが、ネット証券よりも手数料が高め。サービス内容や手数料を事前に比較検討することが大切ですね。
さぁ、投資を始めよう
それでは、実際に資産運用を始める際に出てくる疑問を見ていきましょう。
Q3 代表的な金融商品は?
覚えておきたい金融商品は大きく3つ。「株式」「投資信託」「国債」です。一般的には、株式が最もリスクが高く(大きく儲かる確率が高いが、大きく損をする可能性がある)、投資信託、国債の順にリスクが低くなります。投資が初めての方は、国債や複数の企業の株式や債券をまとめた投資信託からチャレンジするのがオススメです。
Q4 NISAってどういう制度?
NISA(少額非課税制度)とは、一定金額まで非課税で資産運用を行うことができるおトクな制度です。通常、株式や投資信託などで利益を得た場合には、所得税や住民税を払わなければなりませんが、NISA口座で取引を行った場合、この税金がかかりません。
さらに、2018年からは「積立型NISA」という新しい少額投資非課税制度がスタートします。積立型NISAについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
こういう時はどうしたらいいの?
最後に、資産運用を始めた後に出てくる疑問を解決していきましょう。
Q5 儲かると税金はどのくらいかかる?
株式や投資信託などでもらえる配当や譲渡益には、20.315%(2017年現在)の税金がかかります。利益が出た場合、確定申告をして税金を支払わなければなりませんが、この手続きを簡単にすることができるのが「特定口座」という仕組みです。金融機関で特定口座を開設して取引を行なった場合、売買内容の記録や損益の計算は、金融機関が自動的に行なってくれますよ。ぜひ覚えておきましょう。
Q6 投資はいつでもやめられる?
「目標金額に達成したので、売却して利益を確定させたい」「損をしてしまったので、一旦資産運用をやめたい」などの状況になった場合、いつでも資産運用をやめることが可能です。購入した金融商品を売るタイミングは、自分次第。すぐに売却しても、長期保有しても大丈夫ですよ。まずは、あまり深刻になり過ぎず、「いつでもやめられる」と考えて、楽しく資産運用に挑戦してみましょう。
いかがだったでしょうか。初めて投資にチャレンジする時には、分からない疑問がたくさん出てきますね。証券会社などの金融機関の方に相談したり、インターネットで調べたりと、少しずつ不安を解消していくことが大切です。興味はあるけれど、今までなかなか資産運用にチャレンジできなかった人は、これを機に是非投資を始めてみてはいかがでしょうか。