18歳・19歳の選挙解禁、参議院選、東京都知事選、アメリカの大統領選など、2016年は選挙イヤーといっても過言ではありません。私たちの税金で行われる選挙ですが、なかなか自分のこととして繋げられない人もいるかもしれませんね。では、実際選挙ではどのくらいのお金が使われているのでしょうか?今回は、選挙のあれこれについてご紹介します。
都知事選間近!
選挙するとタダで受けられるサービスって?
2016年7月21日
選挙で使われている費用とは?
2016年7月10日(日)に、参議院議員選挙が行われました。皆さんは選挙に行かれたでしょうか。 今回の選挙は、初めて18歳・19歳の人々にも選挙権が与えられたため、若い世代からの注目度も高く、さらにアベノミクスへの評価や憲法改正など、今後の日本の未来を決めるものとして、とても大切な選挙となりました。 日本全国規模で行われるこのような衆議院や参議院選挙には、たくさんの人々の労力やお金が使われています。 総務省によると、2012年12月の衆議院選挙は約690億円かかるなど、選挙には600億から700億円前後の費用が必要とされています。そして、地域の小学校や公民館を投票所として設営したり、投票用紙やポスターの印刷をしたり、開票を担当する人員を集めたりと、たくさんの人々の労力が注がれているのです。
選挙に行くとおトク!企業からもらえるプレゼントとは?
しかし、いくらコストや手間がかかっているからと言っても、面倒だったり、予定があったりと、なかなか投票所に足が向かわない人が多いのも現状です。
2016年7月の参議院の投票率は?
読売新聞の調べによると、今回行われた参議院選挙(2016年7月)の投票率は、54.70%(選挙区選)。投票率は、前回2013年参議院選挙を2.09ポイント上回りましたが、参議院選挙では過去4番目に低いという結果になりました。 また、初めて選挙権が与えられた10代の投票率は、18歳は51.17%、19歳は39.66%で、18歳と19歳を合わせた投票率は45.45%という結果に。有権者の2人に1人しか選挙に行っていないという現状が読み取れます。 そこで、「少しでも政治に関心を持ってもらいたい」「たくさんの人に選挙に行ってもらいたい」と考えている人々が中心となって、選挙に行くとプレゼントや割引サービスを受けられるキャンペーンを実施している企業が、最近続々と登場してきました。 選挙に行くことで、おトクに受けられたサービスを一部ご紹介しましょう。
投票率をあげるため、各企業が行ったサービス
京都で精肉店を展開する「やまむらや」は、7月10日の参議院選挙で投票した18~19歳を対象に、牛肉を無料で提供するキャンペーンを実施しました。 年齢を証明する学生証や保険証などと、投票所で交付される投票済証明書を店頭で提示すれば、希少部位「ミスジ」のステーキ肉150グラム(税別780円程度)を無料でサービス。投票に行ってステーキが食べられるなんて、とても贅沢なキャンペーンでしたね。
また、アメリカ生まれのアイスクリーム「BEN&JERRY’S(ベン&ジェリーズ)」は、今回の参議院議員選挙へ行くことをFacebookもしくはTwitterで宣言した人に、アイスクリームをプレゼントする「選挙に行ってアイスをもらおう」キャンペーンを実施。インターネット上で宣言をするだけなので、とても手軽ですね。 さらに、箱根小涌園では、箱根小涌園ユネッサンおよび箱根ホテル小涌園で、選挙で投票したことを証明する「投票済証」を提示することで受けられる割引サービスを平成28年7月1日(金)から8月5日(金)まで実施しています。 パスポート入場1日券が、大人通常4,100円がなんと2,800円、こども通常2,100円が1,800円になるなど、とってもおトク。さらに今回から有権者に加わった18歳の方は1,800円、19歳の方は1,900円でチケットを購入することができます。
選挙に行った場合は、投票所で「投票済証」を受け取っておくと、このようなサービスを受けることができます。今回の選挙で「投票済証」をもらい忘れてしまった人も、次回からぜひチェックしてみてくださいね。
私たちの未来のために、選挙に行こう
選挙は、私たちの声を政治に反映することができる貴重な機会です。イギリスで行われたユーロ離脱の国民投票は、まさにその象徴的な出来事でした。 そして日本においても、2016年は、東京都知事選も予定されており、私たちの未来を決める大切な選挙になりそうですね。「よりたくさんの人に政治に関心を持ってもらいたい」という切なる願いから登場している、企業のさまざまなキャンペーン。
これらのおトクなキャンペーンをきっかけに、今まで政治に関心がなかった方も、候補者や政党について勉強して、ぜひ積極的に選挙に足を運んでみるようにしましょう。