ムダ遣い防止、目的貯金、資産運用、etc……口座に給料が振り込まれるとお金の振り分けをしている人は多いはず。夢の実現に向けて。上手にお金を増やすためには賢いとされている方法です。
しかし一方で、お金を振り分けるということは、銀行さんとのお付き合いが浅くなってしまいがち。もしかしたら、浅く・広くのお付き合いが後々デメリットになって跳ね返ってくるかもしれません。大切なのは損にならない付き合い方。あなたのメインバンク選びを改めて見直ししてみましょう。
なんとなく決めていない!?
メインバンクとの上手な選び方
2018年2月14日
知らない間に口座のお金が減っていく?!
せっかく利息が付いても、振込みやATM利用などの1回の手数料を取られると、1年分の預金利子が吹っ飛んでしまうってことは多くの人が経験してるはず。
出し入れ自由な普通預金は、給料が振り込まれたり、公共料金が引き落とされたり、もちろん別の口座に預け変えたりと、月の内に何度も残高が動くため、お金が減っていることに気づいてない場合は無きにしも非ずです。
「ちゃんと気をつけて出し入れしてますよ」という賢明なあなたも、今後は更に注意が必要になるかもしれません。
というのも、複数の銀行が口座維持手数料の導入を検討しはじめました。
これからはお金の出し入れに関係なく、口座があるというだけでお金が減っていく場合が出てくるかもしれないということなのです。
口座維持手数料って?
口座維持手数料とは、所有している口座に対して徴収される手数料のこと。開設されている口座に対して、銀行はその口座を維持するためのさまざまな管理業務をしていますから、それにかかる管理手数料という意味合いのものです。
あまり聞くことのない手数料ですが、実は、一部の外資系銀行など、もうすでに口座維持手数料を導入している銀行もあるんです。
振込みやATM利用など、これまでに銀行の手数料として一般的なものは、そのアクションを起こした都度かかっていましたが、口座維持手数料は「定期的に」「定額で」「自動的に」引かれる性格の手数料。
現在導入されている状況をみると、月額2,000円(税別)というのが一般的のよう。
ただし、たとえばある銀行は、前月の月間平均総取引残高やローンの有無などいくつかの条件をクリアすることで口座維持手数料をゼロにするなど、独自の規定を設けています。
手数料が引かれないためのメインバンクの選び方
つまり、たとえば、口座残高の状況次第で月々2,000円程度の手数料が引かれてしまうというのなら、やみくもに口座数を増やさないことを心得ておかないといけません。
メインバンク1本、サブバンク1~2本というように、取引する銀行の数を絞り、お金を集約することが必要になってきます。
そしてメインバンクをどこにするかということも大切なこと。口座維持手数料がない銀行が理想的ですが、口座維持手数料をかける代わりに、その他のサービスを充実させるというのが現在の導入行の状況のよう。
だから自分の銀行との付き合い方をあらためて見直してみましょう。たとえば将来的にローンの申込みをする、定期預金をする、etc…、自分にとって必要な銀行サービスはなにかをしっかり考えてみて。
その上で、手数料とサービスの妥協点を見つけるのが一番でしょう。
手数料条件はしっかり確認を!
預金残高によって手数料有無が変わってるくるのなら、手数料が引かれないように口座残高を充実させたいものですが、生活費と貯金をまとめて普通預金口座に入れておくとついつい使い過ぎてしまうかも…という心配も出てきます。
そこで、目的貯金をするときにも各銀行の手数料条件をしっかりと確認しておきましょう。
たとえば月間平均総取引残高が20万円未満なら月2,000円の手数料がかかるという条件があるのに、15万円貯まったら温泉旅行に行く…なんていう目的貯金口座に利用するのは得策ではありません。
これからは目的貯金もより賢く預け先を選びたいですね。お勤めの人なら一般財形や社内預金などもおススメです。
業界の情報にアンテナを張って!
すでに導入されている一部の銀行を除けば、口座維持手数料は複数の銀行が検討をはじめたということで、いますぐどうこうという話ではありません。
でも、なんとなくで選んでいると、知らないままお金が減ってるなんてことも考えられないことではありません。
大切なお金のために、業界の情報にアンテナを張っておきましょう。
お金のプロを頼るのも手
そうは言っても仕事やお家のことで何かと忙しい働き女子には、さまざまな情報をきちんとキャッチするのも大変なこと。
おまけにいま現在でも、預金残高に応じてATM手数料が変わったり、さまざまな優遇サービスを実施したりと銀行のサービスも著しく多様化している状況のなか、自分にとって最適なメインバンクを選ぶのは難しいことかもしれません。
それならファイナンシャルプランナーなど、お金のプロとの付き合いを作っておくのもいいですね。
自分ではキャッチしきれない情報を得やすくなりますし、あなたの必要性にあわせた最適なアドバイスもしてもらえますよ。