今年も残すところあと少し!今年の反省を踏まえつつ、「来年こそは!」と気合いを入れて貯金目標を考えて始めている方もいらっしゃいますよね。新年開始は気合十分なのに、2月3月と進むにつれていつも長続きしない……。そんな方は、目標の立て方に少し工夫が必要なのかもしれません。計画倒れしない貯金目標の立て方を考えてみましょう。
気合いが空回りする人のための
「計画倒れしない貯金目標の立て方」
2017年12月22日
目標は上手に立てないと自分に響かない
目標を立てることは、小さな頃から当たり前のようにやってきたものです。新年であったり、小学校などでは学年が上がる4月のタイミングで「〇年生の目標」と考える機会があったりしましたね。
目標のいいところは、自分の進みたい方向性を定めるための目印にできるところ。
ゴルフもサッカーもバスケットボールも、「ここに向かって打つ!」というゴールがあるから狙って打てるわけです。
ですが、目標の立て方によっては、それが「狙いにくいゴール」になってしまうことがあります。
ぼやけていて、イマイチ入ったのかどうか分からないようなゴール。ゴールまでの距離感が掴みにくいようなゴール。目標がこのようなゴールの設定では、達成が困難になってしまいますよね。
貯金の目標も同じこと。毎年計画倒れに終わる人は、目標の設定の仕方を見直してみてはいかがでしょうか。
小さい頃から何度も考える機会があった「目標」だけに、どう立てるか?まで深く考えることはなかったかもしれませんよね。
「SMARTの法則」を応用してみよう
目標の考え方の1つとして、「SMARTの法則」というものがあるそうです。
S (Specific)→具体的であること
M (Measurable)→計測ができること
A (Achievable)→達成可能であること
R (Result-oriented)→成果に基づいていること
T (Time-bound)→期限が明確であること
また、RとTは、
Realistic 現実的であること
Timely 短期間のうちに
という単語が使われる場合もあります。これらを意識した目標を立てることで、狙いやすい目標を立てることができ、達成できる確率がアップします。
これを貯金目標に置き換えてみると?
この「SMARTの法則」を使って、貯金目標を考えてみましょう。例えば、以下のような考え方をしてみると良いでしょう。
NG!節約をがんばる→
OK!毎食の材料費は〇〇円以内にする
NG!マイホーム購入資金を貯める→
OK!〇年後までに〇〇円のマイホーム購入資金を貯める
まるでカメラのピントが合ったように、ぼんやりしていた目標の外形が一気にハッキリ見えましたね。
ゴールまでの距離感が分かることで、日々のペース配分も決めやすくなります。
〇〇円、〇年後、に当てはまる具体的な数字を決められない!という方は、『貯め上手さんはみんなやってる家計のやりくり黄金比率とは?』の記事をヒントに考えてみてくださいね!
そのためには?を追求しよう
目標が決まったら、その大きな目標を達成するための小さな目標を考えます。目標を細かくすることで、手を付けやすい状態にするのです。
目標を細かくするには、「そのためには?」を追求していく方法があります。
例えば、「〇年後までに〇〇円のマイホーム購入資金を貯める」という目標に取りかかるために、そのためには?と考えます。
例:「〇年後までに〇〇円のマイホーム購入資金を貯める」
そのためには?
・1年間で〇〇円貯める
そのためには?
・毎月〇〇円を先取り貯蓄する
そのためには?
・先取り貯蓄用の口座を開設しに行く
・支出項目の予算を見直しする
・毎日家計簿を付ける
このように細かくすると、大きな目標を達成するための小さな目標が出来上がります。この小さな目標は、「実際に行動を起こせるぐらいの細かさ」なのがポイントです。
続けやすい仕組みを自分に仕組もう
小さな目標が見えてきたら、それがあなたの行動計画になりますね。最後に、その行動を続けるための仕組みを自分に“仕組む”ようにすれば完璧です。
例えば、先ほどの小さな目標に「毎日家計簿を付ける」という行動が出てきました。言葉にするのは簡単ですが、毎日続けるのは難しいものです。そこで、続けやすい仕組みを仕組んでおきます。
・家計簿とペンと電卓をひとまとめにしてすぐ使える場所に出しておく。
・レシートを溜めこまないように、レシート入れを小さくしておく。
・「お風呂のあと」などタイミングを決める。
などなど、自分の性格やこれまでの挫折の原因になったことを思い出して、「そうならないための仕組み」を自分に仕組んでおきましょう。
あとは進むだけ!
ここまでできれば、あとは淡々と実行していくのみ!舵取りに迷わず、目標に一直線に向かって進めますね。
これまでからも、きっと“気合い”だけは十分だったはず!来年こそは、計画倒れせずに目標達成を目指しましょう!