今年も早くも12月。もうすぐ2017年が終わろうとしています。今年1年を振り返って、計画通りの貯金はできたでしょうか?気合いだけは十分なのに、最後は結局貯まっていない……ガッカリしている暇はありませんよ!貯まらない理由を見つけ出し、来年こそは貯金美人になりましょう!
わたしのどこがダメ?
お金がぜんぜん貯まらない理由とは
2017年12月25日
「どこがダメ?」のポイントを2つに分けて見直そう。
貯金しようという気はあるし、毎日の節約にも取り組んでいる。日々の努力の割に結果が出ないのでは続けるモチベーションも下がってしまいますよね。
貯金が上手くいかない原因はどこにあるのでしょうか。2つのポイントに分けて見直してみましょう。
①「計画」段階でそもそも無理がある場合
1つ目の原因になるのは、「計画の立て方」に無理があったというものです。あるある例を見ていきましょう。
毎月の貯金目標金額が大きすぎて挫折する
計画通りに進めばすごい結果になるはずですが、1年間、さらには今後もずっと持続できるか?という部分に無理があり、長続きしないというのがこの例です。
ダイエットも同じですが、短期間に無理に結果を出そうとすると長続きしませんよね。節約と貯金が「我慢レース」になってしまうと、失敗する可能性は高いです。
このパターンで失敗した方が来年につなげたいポイントは、予算配分の仕方を変えることです。
現状から、食費やお出かけなどの費用を我慢して絞るのではなく、自分にとっての「要・不要」を見極めて項目丸ごと、“事業仕分け”のように大なたを振るいます。
大なたの振るい方が分からないという場合は、『 ダイエットみたいな苦労は本当に必要?ラクに出来ちゃう変動費の見直し方とは』も参考にしてみてくださいね。
収入見込みが大きすぎる
手取り金額は、毎月の出来高や残業時間によってバラツキがあるものです。『これぐらいだろう。』の予測に、『これぐらいだったらうれしいな。』という期待を込めた金額で見積もりをしてはいませんか?
収入を大きく見積もった中で貯金に回す計画を立てていると、実際は予定より低かったという場合には予算が足りなくなり、貯金を切り崩してしまうので貯まりません。
家計で予算を決めるとき、手取り金額は毎月の平均ではなく、「一番低かった場合」を基準に組んでおく方が無難です。
手取り額が一番低かった場合でも、ひとまず生活が回せる見通しが立っていると安心感が持てます。
また、手取り額が多かった月は余剰分を「特別予算」として積み立てておけば、家電製品が急に壊れた!!なんて場合にも焦らず対応できますよ。
支出項目に抜けがある
予算を配分する段階で、気付いていない支出項目がある状態です。家計簿を付けている方は、「その他」の項目を確認してみてくださいね。
「その他」の金額がやたら大きい結果になっている場合は要注意。予算配分の段階で気付いていなかった項目をとりあえず「その他」に入れた結果、そうなってしまった可能性があります。
予算配分で忘れやすい項目としては自治会費や子供会費など口座引き落としにならない個別の集金や、急な結婚式・お葬式などによる出費が挙げられます。
またクレジットカードで買い物をした金額や、ETCカードで支払った高速道路の料金などは、使った日と口座からの引き落とし日にズレがあるので、家計簿に記録する際にうやむやになりやすい項目です。
どの項目に入れるか、いつ入れるかのルールを予め決めておくようにしましょう。
②「実行」段階で無理がある場合
2つ目の原因になるのは、実行する段階で上手くいかなかったパターンです。こちらも、あるある例を見ていきましょう。
忙しさから予定より外食が増加した
外食が増えると支出へのダメージは大きいです。貯金計画を立てるときに見積もりたいのは予算だけでなく、時間の使い方も同時に考えておきたいもの。
例えば「自炊して食費を減らす計画」を立てたら、同時に「自炊の為の時間をどう捻出するか」も計画しておく必要があります。
職場の年間予定から、毎年この時期には忙しくなるという“魔の1ヶ月”はありませんか?生活リズムが狂う時期は、時間に余裕が無い分をお金で解決!と普段より支出が増えるものです。
食事の支度もままならない時期をどう乗り切るか、先が読める場合にはその月の予算だけ増額しておくなど対処法を準備しておきましょう。
家族の協力体制ができていない
家庭を持っている方によくある原因です。ママ1人が「節約!」と張り切っていて、夫や子どもにやる気が伝わっていない(むしろ引かれている!?)と、努力も空しく、なかなか結果が出ないことに。
来年は家族の協力体制を得られるように、早めに根回しをしていきましょう。家族にとって節約を口うるさく言われることは面倒事だと思われがち。
我慢を強いるのではなく目先を変えるイメージで、ママ自身の理想の暮らし方を家庭の方針として「提案」してみてはいかがでしょうか。
誘惑に負ける
予定外に欲しくなったものを葛藤の末、最後には買ってしまう……。いつも誘惑に負けて失敗するという方は、予定外を「想定の範囲内」にする方法をオススメします。
つまり、来年は誘惑にも予算を付けてしまうのです。予算があれば、誘惑は「お楽しみ」に変わります。
もちろん、やみくもに予算を付けては支出が膨れ上がってしまいますから、普段の生活で代わりに締める部分をちゃんと作っておきましょう。
理由はどこに?の解決に役立つ「プロの目」
貯金が上手くいかない原因に、思い当たる項目はありましたか?
それでも自分では「どこがダメ」か見つけられない……という場合には、ファイナンシャルプランナーに一緒にチェックしてもらう方法もあります。
ファイナンシャルプランナーと一緒に家計の見直し作業を進めれば、抜けもれなく項目が整理され、問題点を指摘してもらうことができます。
また、一緒に作業を進めることで、計画を立てる際に「プロの視点」がどういうところを見ているのかを知ることができ、自分で見直すときにも同じ視点を取り入れられるようになります。
忙しい年末ではありますが、新年をすっきりした気持ちで迎えられるよう、お金のこともしっかり振り返る時間を作りましょう!