冬といえば、電気代とガス代が高くなりやすい季節ですよね。寒さに耐え切れず、電気カーペットやガスヒーターなどを頻繁に使ってしまうという女性も少なくないでしょう。では、実際のところ暖房器具にかかる代金はいくらなのでしょうか?今回は、一人暮らしで電気カーペットとガスヒーターを使った場合、月額でいくらかかるのか紹介します。電気代とガス代の使用料を知って、冬場も賢く節約しましょう。
「電気代の方が安い」は本当?!
電気カーペットvsガスヒーター
節約になるのはどっち?
2017年12月9日
一人暮らしだと冬の光熱費はいくら?
そもそも、冬の光熱費を平均するといくらになるのでしょうか?ここでは、一人暮らしの ケースを例にあげて考えていきます。
冬と夏の光熱費の差
総務省統計の調査によると、冬(1-~3月)と夏(7~9月)の電気代を比べた場合、冬の方が平均費用が高いと発表されています。
- 【冬の電気代】
- 2011年:6,333 円
- 2012年:6,095 円
- 2013年:5,664 円
- 【夏の電気代】
- 2011年:5,151 円
- 2012年:4,730 円
- 2013年:4,554 円
上のデータは、一人暮らしを対象にした電気代の調査結果です。冬と夏では毎月1,000円以上の差があるとわかりますね。 また、同調査によると家族が多くなるほど季節による電気代の差が大きくなると発表されています。
また、冬のガス代については、夏場の2~3倍もかかると言われているため、使い方には注意が必要でしょう。
夏場のガス代が2,000円程度でも、冬場に4,000円代まで跳ね上がるケースもあります。ガス代が高くつきやすい器具については、「冬のガス代金は夏の3倍?! ガス代を減らすコツは○○にあった!」の記事で詳しく紹介しています。
なぜ冬の暖房費が高くなる?
では、なぜ冬の電気代が高くなるのでしょうか?理由の一つとして暖房器具の使用があげられます。
室外の気温と、室内のエアコンなどの設定温度を比べた場合、夏よりも冬の方が温度差が大きくなるのです。 そのため、冬の暖房費は高くなる傾向にあります。
逆に言えば、暖房器具の使い方を工夫して消費電力やガスの量を抑えられれば、光熱費全体の節約に 繋がるということですね。
とはいえ、各家庭によって使用する暖房器具は違います。そこで、次の章からは 電気カーペットとガスヒーター、それぞれにかかる電気代とガス代について見ていきましょう。
電気カーペットの電気代
まずは、電気カーペットの電気代と使い方について見ていきましょう。
1時間あたりの電気代
電気カーペットにはさまざまなサイズがあり、大きさによって1時間当たりの電気代も違ってきます。一人暮らしであれば、サイズは2畳用でも十分でしょう。
電気料金の単価を27円/kWhで計算した場合、パナソニック製の2畳用電気カーペットだと、1時間当たりの電気代は設定温度が「高」で約8.5~8.8円。「中」は約6.2円かかります。
製品によって若干の差がありますが、2017年以降に発売された製品であれば、「高」で使っても1時間あたりの単価は8円代で済むのです。
上手な使い方
電気カーペットは、カーペットの中にある電線に電気が流れる仕組みになっています。 部屋全体ではなくカーペットの表面のみを暖かくする道具です。
一人暮らしであれば、小さめのカーペットを買って自分がいる場所だけ温めれば、節約に繋がるでしょう。部屋全体を温めるより、電気カーペットで一部分のみを温めた方が、消費する電力が少なくなります。
ガスヒーターのガス代
次に、ガスヒーターについて見ていきましょう。ガスヒーターは、暖房器具の中でもガスの使用料が多い製品ですが、一体いくらかかるのでしょうか?
1時間あたりのガス代
ガスの単価は地域・種類によって差がある為、ご家庭によっては使用料が少なくてもガス代が割高になることもあります。
例えば、料金が150円/m3のものを1日に6時間使った場合、1日のガス代は約146円になりますが、ガス代が安い会社と契約すれば、100円程度まで抑える事もできるでしょう。
目安としては、ガスファンヒーター(6畳用)の場合、1時間あたりのガス代は15円程度です。電気カーペットと比べると単価が高いですね。
上手な使い方
ガスヒーターのメリットといえば、すぐに部屋を暖めてくれる点でしょう。しかし、ガス代は 高くつきやすいというデメリットがあります。エアコンとの併用で、賢く経済的に活用しましょう。
ガスヒーターで一度部屋を暖めたらスイッチを切り、その後はエアコン暖房に切り替えます。この方法により、単価の高いガスを使用せずに、室温を丁度いい温度に保つことができます。
暖房器具にかかる電気やガス代を減らすには、それぞれの器具に適した使い方をする必要があります。
また、エアコン暖房を使用している人なら、設定温度を適温にしたり、スイッチの切り替えを少なくしたりするなどの方法も効果的でしょう。
ガス代も電気代も節約する方法は?
電気やガスの料金は一律ではありません。契約先の会社によって代金が違います。 つまり、毎月同じ量の電気とガスを使っていたとしても、契約する会社を変えれば、使用料金を下げられる可能性があるのです。
年間で1万円以上節約できるケースもあるので、高熱費が気になる人は、検討してみても良いでしょう。
ただし、それぞれの電力会社やガス会社には特徴があります。それぞれの会社の違いを抑えると同時に、年間の使用料でシミュレーションすることが大切でしょう。各社の違いや切り替えのポイントについては、「変えるだけで◎万円?ガス・電気会社を変えるだけ!どのくらいの差になるの?」の記事で詳しく説明しています。
今回は電気カーペットとガスヒーターの使用料について紹介しましたが、いかがでしたか?ガスヒーターは部屋の暖めに即効性があるものの、ガス代が高くなる傾向にあります。電気カーペットと比べるとやや割高なので、エアコンなどと併用しつつ、上手に費用を抑えましょう。それぞれの暖房器具を適したタイミングで使えば、冬でも電気とガス両方の代金を抑えることができます。