冬と言えば、暖房代が気になる季節ですよね。コタツやヒーターなどを使う時には、温度設定を何度にすれば暖房代が安くなるのでしょうか?また、どのような使い方をすれば光熱費を抑えられるのでしょうか?今回は、節約効果のある暖房器具の使い方について紹介します。
冬の暖房代を節約するには?
器具の設定温度や効率的な使い方とは
2017年12月1日
冬の暖房代はいくらになる?
そもそも、暖房器具を使うとどれだけの費用がかかるかご存知でしょうか?
エアコンの場合、1時間あたりの電気代は約2.8円〜53.5円ほど。電気ストーブの場合、設定を強にすると1時間当たり約27円、弱なら8.91円がかかります。
つまり、暖房器具でも使い方やタイプによって電気代に幅があるのです。
1か月のコストが2000~3000円程度でおさまる人もいれば、逆に4000~5000円かかる人もいます。
使い方を間違えると年間で1万円ほど損をしてしまうケースもあるので、節約に効果的な使い方を押さえておきましょう。
節約するための基本の使い方
では、暖房器具をどのように使えば費用を節約できるのでしょうか?まずは、すぐにできる基本的な使い方について確認していきましょう。
風向きを下にする理由
一口に暖房と言っても、ヒーター・ストーブ・エアコンなど、いろいろなタイプがありますよね。
もしエアコンタイプの暖房を使っている場合は、 風向きが下側になっているか確認しておきましょう。というのも、部屋を暖めるためには、下向きにした方が効率的だからです。
冷たい空気は部屋の下側に流れ、逆に温かい空気は上の方(天井近く)に流れていく性質を持っています。そもそも、エアコンは天井付近に設置するため、風向きを垂直方向にすると下側の空気がなかなか暖まりにくいのです。
また、サーキュレーターを使って空気をかき交ぜると、部屋全体がさらに暖まりやすくなります。
フィルターの掃除も忘れずに
暖房器具のフィルターが汚れていると、せっかくの暖房効果が弱まり、その分電力を多めに消費してしまいます。暖房器具の効果を無駄なく引き出すためにも、2週間に1度はフィルターのお手入れをしましょう。
もし、暖房器具の使用中に「なかなか部屋が暖まらない」と感じたら、フィルターにホコリやゴミなどがついてる可能性があります。
お部屋で掃除機をかける時、当時にエアコンやストーブのフィルターをチェックしてみましょう。
暖房器具の設定温度は何度?
冬場は室内の「暖め過ぎ」にも注意したいところです。ストーブやエアコンの温度設定する場合、何度が適温なのでしょうか?
設定温度は20度でも大丈夫?
冬であれば、室内の温度が20度程度でも寒さはしのげるでしょう。エアコンの設定温度を1度低めに設定しただけでも、電気代を約10%節約することができます。
もし「20度なんて寒すぎる」と感じた場合は、温度ではなく湿度を調整してみてください。湿度を50~60%に保てば、体感温度が上がります。
言い換えると、同じ室温でも湿度を高くすれば、部屋が温かく感じるということですね。
ピンとこない人は、夏の暑い時期を思い出してみて下さい。湿度が高い日だと、低い日よりも蒸し暑く感じたことはありませんか?このように、湿度の高さによって人が感じる温かさは異なります。
湿度を一定レベルに保てば、その分、暖房の設定温度を低くできるでしょう。濡れた洗濯物を干しておくだけでも湿度が上がるので、寒い時には温度だけでなく湿度も調整してみてください。
自動運転で温度の調整を
ところで、暖房器具はどんな時に電力を消費するのかご存知でしょうか?実は、消費電力は一定ではありません。
例えばエアコンの場合、機械が動き始める時に多くの電気を必要とします。エアコンを使っている最中よりも、スイッチを入れた時の方が消費電力が大きくなるということですね。
つまり、部屋を暖房で温めた後は、スイッチを切るのではなく自動運転に切り替えて温度を調節した方が節電につながるのです。
節電するために、電源スイッチを小まめに切り替えている人がいますが、それだと逆に消費電力が高くなってしまいます。もちろん、暖房のつけっぱなしは良くありませんが、電源を頻繁に切り替えるのも逆効果だと覚えておきましょう。
重ね着による防寒対策も
冬の暖房費を抑えるため、多少の寒さであれば暖房器具を使わずに重ね着で寒さをしのぐ人も少なくありません。
例えば靴下を2枚履きして足元を温めたり、室内でもマフラーを巻いて首元を温めたりするなどの防寒対策をすれば、そもそも電気代自体がかかりません。
また、窓に断熱シート(フィルム)やカーテンなどを使い、温かい空気が外に逃げないようにするなどの工夫も、暖房費の節約につながります。
冬になると、どうしても暖房代が高くつくものです。しかし、ストーブやエアコンの設定温度や使い方を適切にすれば、暖房代を節約することができるでしょう。
エアコンの場合は風向きを下にすれば効率よく部屋を暖められますし、設定温度を1度下げるたり小まめにフィルター掃除をしたりするだけでも節約効果があります。また、湿度を50%以上に保って体感温度を上げるなどの方法でも、暖房代を押さえられるでしょう。
元々の暖房代が高い人なら、1万円以上費用を抑えられるケースもあります。今年の冬は暖房器具の使い方を工夫して、賢く節約してみましょう。