皆さんは、買い物をする時に何か節約につながる工夫をしていますか?食材や日用品など、普段の買い物は生活に直結しているだけに、その時のお金の使い方が家計に与える影響は大きいです。ただ、節約を意識し過ぎると、反対にやりすぎてしまい、苦労の割に節約に結びつかない買い物方法を取っている場合もあります。次のような例に心当たりはありませんか?
やばい!
実は節約しているようで
損している買い物とは
2017年11月23日
その① 安い店にこだわって……
1つ目の例は「安い店にこだわって、お店をはしごする」パターンです。
卵はこの店、魚はこの店、肉はこの店……と最安値を追いかけて、がんばってはしごしている方はいませんか?
この買い物方法は、時間と労力をかける割には節約効果は低いです。お店をはしごした場合としない場合を比べると、大抵は数百円程度の差ではないでしょうか。
車を使ってのはしごなら、ガソリン代を考えるとむしろマイナスという場合もあるかもしれません。
時間も節約できれば、なお良し!
もちろん、小さな金額の積み重ねが後々の結果に響いてくるという考え方もあります。
ガソリン代のことを考えると、仮にはしごするとしたら自転車を使いたいところですが、その時間を使って他にできることは?と考えるとどうでしょうか。
はしごするのをやめて、代わりに「1つの店で買う予定の物だけをパパッと買う」、「嗜好品を1つ2つ減らす」などの方法を行えば、同じぐらいの金額の節約効果になりますよね。
さらに、はしごに使っていた時間も節約することができますね。
その② ポイントにこだわって……
2つ目の例は、「ポイントにこだわって、ポイントカードやスタンプカードをたくさんもっている」パターンです。
持っていて損は無いのだから、という気持ちでたくさん持っている方はいませんか?確かにマイナスポイントが付くシステムは無いので、持っていればとりあえずプラスになるものと考えてしまいます。
ですが、ポイントカードやスタンプカードを持っていることで、ポイントやスタンプを無理に貯めようとして逆にお金を使ってしまう場面があるのです。
持っているからこそ、悩ましい
スタンプの場合、「〇〇円お買い上げ毎にスタンプ1個」などの設定がされていますよね。
購入予定の金額が、あと少しあればもう1つスタンプがもらえそうな、歯がゆい金額だったりすると、『もう1つ何か買おうか。』という気持ちが働きます。
またポイントの場合、月に何度かある「ポイント〇倍デー」に、普段買わないものをまとめ買いしようと張り切ることがあります。
ですが1つ1つの商品についてよく値段を見ると通常価格になっていたりと、案外、普段の広告の日に特価で買った方が安く済むことがあります。
カードは定期的に仕分けを!
注意すべきは、ポイントやスタンプを「貯めようと狙って買わない」ことです。貯めようと狙うことが、必要以上にお金を使ってしまう原因になります。
スタンプが満タンになったところで返ってくるものはどれぐらいか?と考えてみてください。
そして、買い物の頻度によって貯まりそうにないカードは、あえて持たないのが得策です。ポイントカードやスタンプカードを少なくして見通しの良い財布にすれば、管理もしやすく、節約にもつながりますよ!
ポイントカードの上手な使い方については「あなたに合ったポイントカードは? ポイントカード貯め方&使い方大研究!」でもご紹介中です。チェックしてみてくださいね。
その③ 割引にこだわって……
3つ目の例は、「割引にこだわって、とりあえず安ければ買っておく」パターンです。
割引シールの付いたものを『とりあえず安いから』と無計画にたくさん買う方はいませんか?
節約をがんばる気持ちが先走ると、『とにかく安く品物を確保すれば、生活全体を安くできるのではないか。』と考えてしまいますが、実はそうとも限らないのです。
「買う」と「考える」は、どっちが先?
割引にこだわると、思考の順序が「先に買う→後から何に使うか考える」流れになってしまいます。
この順序は、本来ならば反対です。「何に使うか考えてから、買う」のが正しい順序ですよね。
反対になると、どうしても「使い切れないもの」や、「使い切れないものを使うために、新たに買い足すもの」が発生します。
結果的に、無駄にするお金や、余計に必要になるお金ができてしまい、節約には逆効果なのです。
まとめ買いは、気が大きくなりがち
また、冷凍品半額の日・パン3割引きの日などのまとめ買いも注意が必要です。なぜなら、元の値段設定が高い場合があるからです。
例えば、普段からよく98円で売っている菓子パンが138円の3割引き(96円)など、実は大して安くないことがあります。
ですから、実際のところどうなのか、という視点でよく計算して、感覚だけでいつもより多めに買い込むことのないように気を付けましょう。
「こだわりすぎて損する買い物」を防ぐためには?
ここまで3つの例を紹介しましたが、ドキッとした項目はありましたか?
これらの例のような「こだわりすぎて損する買い物」を防ぐために必要なのは、「予算ありきの買い物」です。
とてもシンプルな答えですね。そのためには、今日の買い物は“いくらまで”そして“何を買うのか”を初めから決めておくこと。
そして、お店に着いたらその通りに実行すること!
それでも誘惑に負けてしまうという方は、いっそ「誘惑を買う分の金額も予算化しておく」という方法で解決できますよ。
節約とは、「安く買うことにこだわること」ではありません。あくまで、買い物を予算内に収めるための「手段」なのだということを意識したいですね!