“買い物上手”って、なんだか憧れる響き。必要なものを過不足なく購入し、お金を有効に活用しているイメージがあります。「私はいろいろと買いすぎかも。」と思う方も、「私って、買いたいものを我慢し過ぎかも。」と心配な方も。必要なものを過不足なく買うための秘訣をお教えします!
浪費家さんも!節約家さんも!
買い物上手になれる秘訣とは。
2017年8月28日
買い物上手になるために“〇〇”を手に入れよう!
買い物上手になるためには、どんなテクニックが必要でしょうか。
そのキーワードは“情報”です!買い物上手を「必要なものを過不足なく買えること」と定義するなら、まずはその商品が自分に必要かどうかを見極めるための情報を手に入れなければなりません。
では、情報を手に入れるにはどのような方法があるでしょうか。
まず自分でやれることとして、インターネットで口コミサイトをチェックしたり、パンフレットを取り寄せたりする方法があります。
「下調べ」ということです。ですが、下調べで得られる情報には限界があります。なぜならその内容は、売り手側から発信されており、「その商品が、どういうものか」という書き方にしかならないからです。
ショップ店員さんからの“声かけ”が苦手な人はいませんか?
買い物上手になるために欲しいのは「私にとって、どうなのか」という視点からの情報です。
その情報を得るための方法は、ずばり「ショップ店員さんと上手に話すこと」。
ショップに入ると、店員さんから“声かけ”をされますよね?うれしい方もいれば、なかにはちょっと苦手という方もいらっしゃるのではないでしょうか。買い物上手になるために、ぜひ“積極的に、声を掛けられて”くださいね。
店員さんから情報を聞き出すポイントは?
もし、こちらに目的意識がなく、店員さんの話をただフムフムと聞いているだけではどうでしょうか?
店員さんはきっと「人気のもの」「流行のもの」「オススメのもの」を勧めてくるでしょう。これでは売り手発信の情報、下調べで知ることができる情報から抜けられませんよね。
「私にとって、どうなのか」を聞き出すためには「こちらから、こちら側の情報を積極的に伝えること」がポイントになります。例えば、
・どんなことに困っていているのか。
・なんでほしいと思っているのか。
・どうなったらうれしいのか。
といった情報です。こちらからの情報を伝えることで、店員さんは自分の持っている豊富な商品情報の中から、「でしたら、こういった商品はいかがでしょうか?」と提案しやすくなります。
困っていることを具体的に説明する方が、「なぜそれが合うのか」という理由を明確に教えてもらえます。
情報を出し合うことで距離が縮まる
もともと、売り手と買い手の間には、取引(つまり買い物)の対象となる商品について、持っている情報量に差があります。このことを経済学の用語では“情報の非対称性”と言います。
情報の非対称性
「売り手」と「買い手」という立場では、大抵の場合は「売り手」の方が、その商品について豊富な情報を持っています。
一方で「買い手」は、例えば商品の品質などについて十分な情報を持っておらず、売り手の説明に頼らざるを得ません。
情報の非対称性とは、このように、売り手と買い手の持っている情報量に差がある状態のことを指しており、この差が小さい方が、市場の取引が円滑に行われると考えられています。
そんな「情報量の差」を小さくする方法は2つ
①シグナリング
情報をたくさん持っている側が、情報の少ない側に対して情報を提供すること。売り手がきちんと資格を持っていることを示したり、品質や原材料についての情報を出したりすれば、より買い手に安心してもらえますよね。
購入に踏み切りやすくなり、円滑な市場取引を助けます。
②スクリーニング
情報の少ない側が、情報をたくさん持っている側に対して情報を引き出そうと働きかけること。買い物ではありませんが、分かりやすい例としては採用試験の面接などが挙げられます。採用する側が情報の少ない側です。
面接官は応募者の人柄などについての情報を知り得ませんから、何とか情報を引き出そうと巧みな質問をしますよね。
買い物上手は、情報の引き出し上手
このように、経済学から学んでみても「ショップ店員さんと上手に話すこと」は理に適っていると思いませんか?
私達が買い物をするときは、「情報の少ない側」になる訳ですから、「私にピッタリ」を見つけるためには、たくさん質問をしたり、反対に自分の好みに関する情報を伝えるなどして、数ある商品を“スクリーニング”にかけると良い、ということです。
よく知ったあとの大事なポイントを忘れずに。
買い物上手への近道、今回の記事はヒントになったでしょうか。店員さんと上手に話して、自分のために必要な情報を集めてみてくださいね。ただし、よく知ったあとにも大事なポイントが1つあります。
それは、よく知って「選ぶ」こと。
つまり「最後に決めるのは自分だ」という意識です。この意識が無く、『話した店員さんに、上手く乗せられて買わされた。』と感じてしまったら、買ったあとに後悔します。
店員さんにたくさん話を聞くけれど、最後の決断は自分の意思なのだということを忘れないでくださいね!