仕事もプライベートも充実盛の30代。 毎日充実しているけれど、これからのことも考えてお金をしっかり貯めていきたい。「とりあえず1,000万」とよく聞くけれど、1,000万円って簡単に貯まるの?貯めるならどうやって?今回は5つのステップにわけて、解説します!
30歳代からはじめる、
1000万円貯めるための5ステップ
2017年8月14日
1000万への道のりは、例えるなら「山登り」。だから……
「30代から1000万」。改めて考えると、大きな金額ですね。でもここで、『そんなの絶対ムリ!』なんて、最初から諦めないで。
1000万への道のりは、山登りと似ています。遠くに見える頂上をただ眺めているだけでは、永遠にそこに立つことはできません。まずは1歩、そこからです。
早く歩き始めれば、それだけゴールが近づきます。1000万への道のりは、明日からでもすぐにスタートできますよ!
ステップ1:現状を把握しよう。
1000万への道のりの最初のステップは“現状把握”です。ここで把握しておきたい現状は、2つあります。それは、「貯蓄額」と「収支」です。
答えられる?自分の○○
皆さんは『現在の貯蓄額はいくらですか?』と尋ねられたら、即答できますか?即答できない人は、たくさんの銀行口座を持っていて、どの口座にいくら残高があるかを把握できていないのではないでしょうか。
まずは、貯蓄額の洗い出しが必要です。また、給与明細や家計簿を確認したり、紙に書き出すなどの方法で、「年間の手取り収入」と「支出の総額」についてもしっかり把握しましょう。
現状を知ることで…
“現状”を知ることは、山登りのスタート地点をハッキリさせるということになります。スタートとゴールが分からなければ、頂上までの距離が測れません。
やみくもにスタートを切らず、スタート地点がどこなのかをしっかり把握しておくことで、息切れしない「ペース配分」を掴めるようになるのです。
ステップ2:ゴールを設定しよう。
次のステップは“ゴール設定”です。設定するゴールとは、「何のために」と「いつまでに」。
「何のために」?
何のために、を考えることで、どの山の頂上を目指すのか、なぜ山に登るのか、目的をハッキリさせることができます。目指す山は、1つである必要はありません。結婚資金と老後資金など、複数の目的の為に別々に貯蓄をする(結果、合計が1000万になる)というのも有効な方法です。
「いつまでに」?
もう1つのゴール「いつまでに」。
10年間で貯めたいのか、20年間で貯めたいのか、定年までか。ゴールしたい時期によって、貯めるペースは変わります。10年間で1000万を貯めるなら、1年間では100万円です。
例えばこの金額を
毎月5万円×12か月+ボーナス20万×2回=100万円
というふうに、ペース配分を決められます。大きく見える金額も、1年あたり、1ヶ月あたりと落とし込めば、具体的に意識しやすい金額に細分化できます。
ステップ1で、現状200万円の貯蓄があるとしたら、山登りは2合目から始められるようなもの。このようにスタートとゴールの距離からペース配分を決めれば、1ヶ月あたりの貯蓄額を息切れしない金額に決めることができるのです。
ステップ3:利用できる制度を知ろう。
毎月の貯蓄のペース配分が決まったら、そのペースを守るための「仕組み」を自分に課してしまいましょう。
まず、貯蓄の基本は“先取り”です。『毎月の手取りで生活をし、余った分を貯蓄にしよう。』という考え方では、なかなか貯蓄は増えません。反対に、貯蓄を先取りしておけば、月末に余った分は、ご自身の“お楽しみ”に回すのもアリですよ!
会社の仕組みも有効利用
そうは言っても、意思だけで貯蓄のペースを守るのは至難の業。そこで、先取り貯蓄を確実にする「仕組み」を自分に課すのが得策です。勤め先に、財形貯蓄など利用できる制度はありませんか?なければ、自動積立定期預金なども利用できます。
仕組み作りのポイントは、『下ろすのに手間がかかるようにすること』。貯蓄は山登り、と例えましたが、貯めたお金を簡単に下ろせるようでは、すぐに“3歩進んで2歩下がる”状態に陥ります。
コツコツ登る苦労に対し、気を抜くと下りるのはあっという間です。意思ではなく「仕組み」で、確実に歩みを進めましょう。
財形貯蓄ってどんな仕組み?という方は、「お金を毎月確実に貯めたい女子たちへ…。今こそ財形貯蓄を始めよう」も参考にしてくださいね。
ステップ4:投資の勉強をしよう。
先取り貯蓄がある程度習慣化し、苦なく続けられるようになったら次のステップです。投資の勉強をして、歩みのペースを速めましょう!
勉強自体は、ステップの初めの方から少しずつ始めても良いですね。ただ、ステップの初めから投資に飛びつくのは禁物です。
一歩一歩着実に
投資の勉強をするには、本を買ってみたり、マネーセミナーに参加する方法があります。“投資”と聞くと、ギャンブル的な要素の強いマネーゲームを想像されるかもしれませんが、そうではありません。
投資にはリスクとリターンの仕組みがありますが、マネーゲームにしない投資のコツは、短期で結果を出そうと思わないこと。
“投資”はヘリコプターのように、頂上へひとっ飛び出来るアイテムではない、という意識が大切です。頂上まで歩くのは、あくまで自分の足だということを忘れないでくださいね。
“投資”によって、歩みを少し楽にするストックを手に入れた、と思って、長い目でコツコツ、楽しみながら貯蓄を続けましょう。
初心者におススメなのは?
「一言で“投資”と言っても、何から勉強すればいいの?」と迷われる方には『投資信託』をオススメします。
リスクとリターンの関係から考えると、預貯金と株式の間に位置するのが投資信託です。投資信託がどのような商品かについては、「まずは1万円からはじめよう☆資産運用デビューにオススメ『投資信託』のいろは」も参考にしてみてくださいね。
ステップ5:心の満たし方を変えよう。
1000万の貯蓄を目指す、最後のステップです。先取り貯蓄をするということは、普段の生活については『先取りしたお金は無かったことにして、残りの金額で過ごす』ということになります。
「今までの生活のいろいろを我慢して過ごせるかな?」と、不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、最後のステップとして考えたいのは“心の満たし方”です。
自分の生活を振り返ってみよう
もし『暮らしていくために十分な収入があるのに、なかなか貯められない』という悩みがある方は、モノで心を満たしていないかを振り返ってみてください。自分に対する評価、自分への満足感を表すために、ブランド品や高級な家具家電で身を固めてはいませんか?
もちろん価値観は人それぞれですから、それを悪いと言いたいわけではありません。ただ、飛び抜けた年収ではない中で、今回のテーマである1000万貯蓄を目指すとしたら、「貯め体質」になった方が我慢は少なく、有利だということです。
自分に必要なものを見定めて
「貯め体質」になるためには、『心の満たし方を変える』必要があります。
モノで心を満たすのではない、シンプルな暮らし方にシフトしてみましょう。
これは、決して「安物買い」を勧めているわけではありません。良いものを丁寧に選び、きちんと手入れをしながら大事に使う。大切なのは、そんな基本に戻ったシンプルな暮らし方です。日々の暮らしに“満足感”を見い出せたら、きっと山登りの行程そのものから楽しむことができるでしょう。
5つのステップをヒントに、1000万貯蓄への道のりにチャレンジしてみてくださいね!