皆さん“無料”は好きですか?化粧品や日用品、ジュースなど普段買うものに「試供品」や「おまけ」が付いていると、ちょっとおトクな気分でワクワクしますよね!
でも、自宅に帰ってからよくよく考えてみたら『このストラップ、要る?』なんてハッとした経験もきっとあるはず。タダで手に入れて節約したつもりが、実はまんまと“買わされていた”のだとしたら、無駄遣いになってしまいます。「試供品」や「おまけ」を上手に利用するにはどうすればいいのでしょうか。
節約のつもりが無駄遣い!?
「試供品」と「おまけ」の
上手な利用の仕方とは
2017年7月25日
試供品・おまけのあるある行動!あなたも思い当たりませんか?
何か買おうとしていたものを見つけて商品棚に手を掛けたとき、その隣に「試供品」や「おまけ」が付いている商品があると、つい、そっちに手を伸ばしてしまう……。そんな経験、ありますよね!試供品・おまけのあるある行動をまとめてみました。たくさん当てはまる方、要注意ですよ!
①雑誌に付いていたシャンプーの試供品を……
キャンペーンでもらったり、雑誌についているシャンプーや化粧水の試供品。『ちょうどいい大きさだし、ちょっと良いモノだし、いつか旅行に持っていこう♪』と引き出しの奥にしまい込む。そして、持っていく機会は訪れず、引き出しに何個も溜まっている。
②普段使っている洗剤じゃないけど……
いつも使っているお気に入りの洗剤。無くなりそうだと買いに行ったら、『あれ?隣にある洗剤には抱き合わせでミニボトルが付いてる♪』!特に好きな香りってわけじゃないけど、おトクだからとそっちを選ぶ。
③お酒を買おうと思ったら……
お酒コーナーに寄ってみたら、ある商品だけおまけのグラスが付いている!『今日の値段は特売日ほど安くはないけど、グラスの分だけ安いってことだよね?』そんな調子で手に入れた、大きさも形も不揃いなグラスが食器棚にたくさん並んでいる。
④子どもが喜ぶから……
ジュースを買おうと思ったら、ペットボトルの首のところに“キャラクターグッズ”が付いているのを発見!子どもが喜びそうだけど『1つじゃケンカになるよね……どうせすぐ飲むし、まぁいいか』。予定外に、ジュースを子どもの人数分買ってしまう。
それ私だと思ったら
「ラッキー♪」と思ったあとに「いや、待てよ?」の一呼吸を置いて考えてみましょう。ラッキーなようで、まんまとその商品を“買わされている”場合もあるのです。試供品やおまけは一見おトクに見えるので、節約しよう、無駄遣いを減らそう、と意識の高い人ほど“買わされている”ことに気付きにくいかもしれませんね。では、試供品やおまけを上手に利用するにはどんなことに気を付ければ良いのでしょうか。
試供品の上手な利用方法とは
①すぐ使う!
雑誌にたまたま付いていた、キャンペーンでたまたま手渡されたなど、意図せず手に入った試供品は、すぐに使ってしまいましょう!なぜなら、試供品は“試すためのもの”。だから小さいのです。
決して持ち運びに便利なようにミニサイズなのではありませんよ!節約思考が強く、例えば紙袋やお菓子の缶を取っておくタイプの人は要チェックです。『いつか使うだろう』の『いつか』は、実際なかなか訪れないもの。
旅行に持っていくつもりのシャンプーや化粧水の試供品は、旅行の頻度より溜まる頻度の方が高い、という方も多いはずです。
いつもよりリッチな気分で♡
そんな試供品をおトクに活かすコツは、「しまい込まないこと」。シャンプーならお風呂場の棚の目に付くところに置いて、早めと使います。試供品って、1回分にしては少し多めに入っている感じがしませんか?
無料で手に入ったものだからこそ、たっぷり出しても惜しくないもの。トリートメントや化粧水もたっぷり使って、髪もお肌もウルウルにしましょう。もらったらどんどん試して、その上で、自分に合うもの、気に入ったものが見つかれば「ラッキー♪」ですね!
②化粧品はトライアルセットを買う!
逆に、お金をかけてでも試した方がいいのは化粧品です。たっぷりサイズの化粧水や乳液は、同じ商品の小さいサイズと比べれば割安かもしれません。ですが、いきなりたっぷりサイズを購入するのは、肌に合わなかった場合を考えると丸ごと無駄にしてしまうリスクも大きいです。
化粧品は、同じシリーズの商品が1週間分や10回分まとめてお試しできる“トライアルセット”を上手く利用しましょう。
おまけの上手な利用方法とは
①狙って買わない
次は「おまけ」についてです。おまけは、基本的には「最初から買うつもりのものに、たまたま付いていたらラッキー」というぐらいの気持ちでいた方が無駄遣いを避けられるでしょう。
あるある行動でも紹介したように、おまけ狙いで予定外に多く買わされたり、欲しいと思っていなかった商品を選ばされたりするのは「おトク」なことではないですよね。
お店でよく見る「あれ」も注意対象!
同じように、パンやビールなどに付いている「シールを集めると必ずもらえる」系のキャンペーンや、ピンクレシートを集める企画なども、予定外に多く買い込みやすい仕組みなので要注意です。
もらえる物が自分にとってどれぐらい価値のある物か、それを手に入れるために「あえて」支払わなければならない金額はいくらか。その金額に見合う物かどうかを良く考えてから購入を決めましょう。
②捨てるぐらいなら避ける
ペットボトル飲料によく付いている、小さな“キャラクターグッズ”。全〇種類など、コレクションしたくなるような仕組みにもなっていますよね。コンビニでお茶を買おうとしたとき、どうせならと「おまけ付き」を選ぶことはありませんか?
もし、『タダだからおトクな気がする』というだけの理由でそれを選んだとしたら……。手に入れた「おまけ」の末路は目に見えています。捨てるときの気持ちのこと、ゴミにしてしまうこと、要らないと分かっているのに捨てられず取っておくこと。どれを思ってもいい気分ではありません。
「おまけ付き」の商品をあえて選ぶときの基準は、カンタンです。それは、「おまけ」そのものについて『お金を出してでもこれを買いたい』と思うかどうか。
本気で好きなグッズだったら、お金をかけてでも欲しい、集めたいと思いますよね。そうでなければ、いずれ捨てることに。捨てるぐらいなら初めから避けた方が、気分的にもスッキリしますよ。
「試供品」と「おまけ」どちらにも共通する考え方
最後に「試供品」と「おまけ」の両方に共通する考え方をお伝えします。
それは「“付いてくるもの”にかかる値段の分、本体が安くなっている」とは考えないこと。例えば、『このおまけのグラスは100円ぐらいしそうだから、今日のお酒は値札より100円安いのと同じ意味だ。』というような考え方は、お金を節約しているようで、実は、そうでない場合があります。
通常価格で「おまけ付き」の場合、「おまけ」が自分にとって価値のないもの(欲しくないもの)だったとしたら、本体を通常価格で買ったのと同じことになるからです。それだったら、“広告の品”など本体価格そのものが安くなる日に買う方が有利ですよね。
「節約」や「おトク」といった言葉は、囚われすぎると冷静な判断を難しくしてしまいます。「ラッキー♪」だと思ったときには、『私、なんでラッキーだと思った?』と一呼吸置いて、冷静に考えてみてくださいね!