お店の広告には、よく「割引」や「半額」などの言葉が使われていますよね。少しでもおトクな商品を買いたいところですが、いざ店頭に向かう広告の表現に惑わされて、間違った買い物をしてしまうことがあります。では、どうすれば一番おトクな商品を見抜くことができるのでしょうか?論理的な思考を身に付け、節約上手になるための方法を紹介します。
3分で身に付く節約術!
オトクな商品を見分ける論理的な思考法
2017年7月13日
価格が高い商品を選んでしまう!?買い物の不思議
お店でお買物をする時、あなたはどんな点を重視していますか?商品の質や口コミ情報など判断ポイントはいろいろありますが、少しでも浪費を減らしたいと考えている女性なら、商品の価格は無視できないポイントの一つでしょう。
同じ商品でも、お店によって価格に大きく差があるというケースは珍しくありません。普段からチラシとにらめっこをしつつ、安い商品を選んで買っている人も多いのではないでしょうか?
しかし、買い物中に節約を意識していたとしても、おトクでない商品を選んでしまうことがあります。2つの商品を比べた時に、高い商品を選んでしまうのです。
「私はそんなミスをしない」と思っていても、知らず知らずのうちに浪費をしている 可能性もあります。今回紹介するケースを読んで、無駄遣いを減らしてみましょう。
「表現の違い」で買い物の判断基準が変わるケース
お買い得な商品を選びたいと思っていても、毎回正しい判断をできる訳ではありません。間違った商品選びをするケースもあるでしょう。では、なぜこのような状態に陥ってしまうのでしょうか?
割引の表現には種類があります
「節約したいと考えているのに、なぜか価格の高い商品を選んでしまった」
「感情に流されて買ってしまったけど、よく考えると浪費だった」
あなたには、こんな経験がありませんか?節約して買い物をしているつもりでも、買い物中に判断ミスをすることもあるでしょう。その理由の一つとして、「価格表現の違いによる判断ミス」があげられます。
「価格表現の違い」と聞いたところで、ほとんどの方は「そもそも価格の表現って何?」と思ったことでしょう。そこで、まずはこの点について説明していきます。
企業は商品を売るために、さまざまな表現を使い分けています。お買い得だという情報を消費者に伝えたい場合は、よく「30%割引」や「2個で500円」などの表現が使われていますよね。これが「価格表現の違い」です。言い換えると、割引率が同じでもいろいろな表現の仕方があるということですね。
AとBはどちらがお買い得?簡単な見わけ方
それでは、「割引の表現には種類がある」ということを踏まえた上で、次の質問に答えてみてください。
近所のお店で、携帯電話のキャンペーンを行っていたとします。AとBの2つの商品が売られていて値段が同じだった時、お買い得なのはどちらでしょうか?
A:機種代金が5%引きになる
B :抽選で100人に1人、機種代金が無料になる
元々の機種代金が5万円だった場合、Aの商品は5%引きのため代金は47500円になりますよね。つまり、2500円の節約につながります。一方で、Bは運が良ければ代金が無料になる可能性があります。
無料と聞くと、Bの商品を買いたくなるところですが・・・この場合、Aの商品を選ぶのが正解です。
というのも、Aの商品を買えば誰でも2500円を節約できますが、Bの商品でトクをするのは100人に1人です。つまり、確率は1%しかないのです。そのため、Aの商品を選んだ方がおトクだと言えるでしょう。
上の質問を見た時、あなたは正解を選べましたか?間違ってBを選んでしまった人は、次にお買物をする時から気を付けてみてくださいね。
「小さな損」を我慢して「大きな損」を避けるには
次は「小さな損と大きな損の見分け方」についての質問です。こちらもよくある間違いなので、お買い物の際には気を付けてみてくださいね。
預金の金利とローンの金利を比較すると?
あなたは100万円の定期預金を持っていて、車を購入しようとしています。しかし、どうしても車の購入費用が100万円足りません。このような状態になった時、下に挙げるAとB、どちらの行動を取るべきでしょうか?
A:定期預金を解約して、車の購入費用に充てる
B:定期預金を解約せず、新たにローンを組む
この場合、正解はAとなります。日本の金利は定期預金でも1%未満となっていますが、ローンを組んだ場合は1%以上の金利がかかります。ローンの金利には幅がありますが、平均すると2%程度が相場でしょう。
小さな損より大きな損を避けましょう
定期預金を解約すれば、確かに本来受け取れる金利が手に入らなくなります。しかし、その損失は微々たるものでしょう。定期預金のわずかな金利を惜しみ、わざわざローンを組んで高い金利を支払ったとなると、明らかに後者は損をすることになります。
つまり、損失が出るとわかっていても、小さな損であれば我慢する必要もあるのです。小さな損をグッと堪えることで、結果的には大きな損を避けられる可能性があるでしょう。
いかがでしたか?人は、商品の表現方法や小さな損が原因で、時には浪費をしてしまうことがあります。「代金が無料になるかも」「せっかく組んだ定期預金を解約したくない」などの感情に流され、あなたも気付かないうちに損をしているかもしれません。
心当たりがあるという人は、ぜひ次に買い物をする時から今回紹介したケースを思い出してみてください。その他にも買い物の場にはさまざまな心理効果が隠されています。詳しくは「「みんなが持ってるから」の心理は本当だった!流行を追いすぎて“浪費”しないためのポイントは?」にて紹介中なので、ぜひチェックしてみてくださいね。
節約できるチャンスを逃したとなると、必要な買い物だったとしても、浪費したような気持ちになってしまうものです。せっかくですから、賢く商品を選んで楽しくお買い物をしましょう!