今や私達の暮らしに無くてはならない存在になったコンビニエンスストア。
ふと喉が渇いたとき、何か忘れ物をしたとき、不意に時間を持て余したとき……。気軽に寄れて、とても便利なコンビニエンスストアは、自宅や職場の近くにあるだけで安心します。
ですが気軽で便利だからこそ、コンビニに寄ると「ちょっと買い」や「ついで買い」をつい、してしまいがちに。貯金習慣を身に付けたい人には“無駄遣いの温床”ともなり得る、少し厄介な存在でもあるのです。コンビニを本当の意味で「便利」に使いこなすためには、どのように付き合っていけば良いのでしょうか。
気軽で便利?貯金習慣を身に付けるために
考えたいコンビニとの付き合い方
2017年5月30日
コンビニでの買い物が危険な理由
コンビニには消費者が買い物をしたくなるような工夫がたくさんしてあります。例えばレジ横には、会計中についカゴに入れたくなるような小さなお菓子が置いてありますね。
唐揚げや肉まんも、会計中の少しの待ち時間に目に付くので、『そういえば、お腹が空いたなぁ……。』と連想してしまいがち。割引セールが期間限定だったら「今のうちに買わなきゃ!」と思いますし、時々やっているスピードくじも、お店の方に「あと〇〇円で、くじが1回引けますが……。」なんて言われたら、「じゃあこれも。」と買う予定のなかった商品までカゴに入れてしまいます。
コンビニでの買い物には強い意思が必要
そう考えると、コンビニでの買い物には「これを買う目的で来た。」という強い意思が必要ですね。何となくフラッと立ち寄るのでは、お店側の作戦通り、あれもこれも買い込んでしまうことになりかねません。
特に、通勤途中、帰宅途中でコンビニに寄ることが習慣化している方は要注意。気付かないうちに“無駄遣い”まで習慣化していた、なんてことにならないように、コンビニとの付き合い方を一度見直してみてはいかがでしょうか。
コンビニでの無駄遣いを防ぐ3つの工夫
“甘い誘惑”がたくさん仕組まれているコンビニ。上手に付き合っていくためには、以下ような工夫が考えられます。
①寄らないで済む工夫をする
皆さんがコンビニに立ち寄るのは、どんな用事が多いでしょうか。何をしに寄っているのかを考えて事前に対策を立てておけば、立ち寄る頻度を減らすことができます。飲み物を買っている人は、お茶やコーヒーを水筒で持参することで寄らずに済みます。
また基本的にコンビニの商品は値段設定が割高なので、同じ缶コーヒーでもスーパーマーケットやディスカウントストアでまとめ買いし、自宅から持ち出すようにすれば無駄な出費をおさえることができます。
同じように、甘いものを買ってしまう人も自宅から持参する方が得策です。チョコやナッツ、ドライフルーツなども大袋のものから少しずつ、小分けにして持ち出せば食べ過ぎ防止にもなりますよ。
②レシートをちゃんと受け取る
コンビニでは買うものが少量だったり、急いでいたりするので、レシートを受け取らずに帰る人も多いですね。レシートが無ければ、出費はうやむやになってしまいます。少額でも積もれば数千円の“使途不明金”になってしまいますから、レシートは必ず受け取るようにしましょう。また最近はレシートを受け取らない人が多いからか、「レシートはご利用ですか?」と尋ねられる場面もよくあります。
もちろん、「はい!」とお返事を。急いでいて受け取らなかった時には、後できちんと金額のメモを残しておきましょう。
③食費とコンビニ費を分けてみる
家計簿を付けている方は、食費とコンビニ費を別項目にしてみましょう。コンビニで買うものはお弁当・お菓子・パンなど「食べるもの」が多くなりますから、これらを食費に記入している方も多いはず。ですが、本来の食費は「普段の生活に必要な“食材”を買う予算」という意味合いですから、コンビニで買う商品とは性質の違うものになります。
コンビニでの買い物は「気を付ければ買わずに済んだもの」が多く含まれますから、“消費”ではなく“浪費”になりやすい行動と言えます。費目を分けておけば、毎月いくらコンビニで買い物をしているのかが分かりますし、そのうちどれぐらいの金額を削減できそうか、見直しをする場合にも役立ちます。
食費の節約については「働く女子の食費を節約! 「ちょっと買って帰ろう」を なくすためのアイデア5つ!」でお伝えしているので、ぜひこちらでも参考にしてみてくださいね。
気軽で便利というイメージを変えよう。
気軽で便利というイメージのコンビニですが、気軽に寄れるからこそ、つい買い物をしてしまうもの。寄ることを習慣にしないように、寄りそうな事態には上記の工夫をしてあらかじめ対策を考えてみてくださいね。
食費と分けたコンビニ費をいかに削減していくか、工夫することをゲーム感覚で楽しめたら長く続けられそうです。続けることで、だんだんとコンビニに寄る頻度も減っていくことでしょう。
そして、コンビニを「いつでも寄れる」というイメージから「緊急事態に使う場所」というイメージに変えていきます。コンビニには、“どうしても”というピンチの時にだけ寄るようにしましょう。
いつでも何でも買えるのが“便利”なのではありません。緊急事態に『ああ助かった。便利だな。』と感じることが、コンビニの本当の“便利さ”なのかもしれませんね!