貯金をしようと思っていても、普段の生活でも誘惑は多いですよね。成り行きに任せていると、ついつい無駄使いをしてしまうこともしばしば…。将来を見据えて確実に貯金を増やすためには、あらかじめ貯める額を決めておいて、それを差し引いた額で生活を送るという「先取り貯金」がオススメ!代表的な先取り貯金の種類から、その具体的な運用方法を学んでいきましょう。
貯まらない人必見!
確実にお金が貯まる黄金ルールとは
2016年4月12日
確実に貯金を増やすには「先取り貯金」が鉄則
毎月しっかりと決まった額の貯金をしようと思っても、ついついお金を使い過ぎてしまって目標額を貯められないという経験は、誰でもよくあるものです。それが一度や二度であれば大きな問題とはなりませんが、それがしょっちゅうあるようだと目標の貯金額に達するのはかなり難しくなってしまいますね。
貯められる人と貯められない人の大きさ差は、「貯金の仕方」にあったのです。
具体的な方法って?
貯められる人が欠かさずやっているのが、「先取り貯金」。先取り貯金とは、「毎月一定額を給与から天引き、あるいは振り込まれてすぐに自動引き落としなどして、毎月一定額を簡単に引き出せない預貯金などに積み立てていく方法」です。
毎月確実に貯金するためには、収入から貯金に回す分を最初にお給料から天引きすることがとても大切。予算を組んできちんと生活をしていても、日常生活の中にはなにかと誘惑が多いものです。ついつい無駄使いをして貯金が増えない…なんて、身に覚えのある人も多いでしょう。
人間、思わず気を緩めてしまいがち。そのため、余ったお金を貯金に回す「成り行き貯金スタイル」では、貯金残高はなかなか増えません。確実に貯金を増やすためには、「先取り貯金」が鉄則です!
まずは「貯める習慣づけ」からはじめよう
貯金額はできれば、手取り収入の2割を基本にしましょう。手取り収入の2割を5年間貯金すると、年収分を貯金することできます。ただし家計に余裕がない人は、無理をするのは厳禁です。少し余裕をみて1割から始めてもよいでしょう。
それでもむずかしいという人は、0.5割からはじめてもOKです。大切なのは「お金を貯める」という習慣をつくること。少額からでも毎月決まった割合のお金を残しておくというクセをつけることこそが、貯金美人への第一歩です。
貯金をする意識を手離さない
注意しなければいけないのが、先取りで貯めたお金には絶対に手をつけない、ということ。足りなくなったらここから補えばいいという発想はダメ! 手取りから先取り貯金分を引き、残ったお金だけで暮らす強い意志がとても重要なポイントになります。
よく聞く「財形貯蓄」や「積立貯金」って何のこと?
では、実際に先取り貯金を始める場合、どんな手段があるのでしょうか?
財形貯蓄
「先取り貯金」の手段としてのいちばんのおすすめは、財形貯蓄です。財形貯蓄には、住宅、年金、一般の3種類があります。
住宅財形は、5年以上貯めた資金を住宅の新築、購入、リフォームなど一定の条件の下で使う場合、550万円まで利子などに税金がかかりません。
年金財形は、60歳以降に年金として受け取るための老後の資金作りが目的。こちらも5年以上積立をし、老後の資金として使う場合は、住宅財形と合わせて550万円まで利子などに対する税金がかからないようになっています。
これらに対して、使い道が自由なのが一般財形です。積立を始めて1年たてば、払い戻しが可能です。
税金の優遇面はない
ただし、住宅財形や年金財形のような税金の優遇制度はありません。
以前は、会社によっては育児、教育、介護、自己再開発など特定の目的のために50万円以上を一般財形から引き出すと国から給付金がもらえる制度があったのですが、こちらの制度は、2007年3月末で廃止になっています。
…とはいえ、お給料からの自動天引きは、確実に貯金をしていくための大きな味方。ライフスタイルの変化しやすいシングル女性なら、使い道が自由な一般財形がよいでしょう。
自動積立
財形貯蓄制度が会社にない人や派遣、フリーランスの人は、銀行の自動積立で貯めていきましょう。
銀行に自動積立を申し込むと、毎月指定した額が自動で定期預金に送られます。何もしなくても決まった額を積み立てていけるので、貯金が苦手な人にもピッタリの方法です。引き落とし日や積み立て額、満期などは自由に設定できることが多いので、収入や給料日に応じて無理のないプランを組みましょう。
月々8,000円の積み立てでも年間で10万円近くの貯金ができると考えると、少額からでも十分にはじめる価値はあると思います。
もちろん定期収入があったときには、設定額に上乗せして積み立てを行うことも可能です。そのときの状況に応じて、着実に貯金を増やしていきましょう。
銀行で手続きができる
自動積立の申し込みは、銀行の窓口で受け付けてもらえます。印鑑と通帳、もしものときのために身分証も用意していくと安心です。直接窓口に行くのがむずかしい場合は、書類郵送で申し込みをする方法もあります。口座を指定したい銀行に問い合わせてみましょう。
基本はコツコツ
お金を貯めることに「これ!」という王道はありません。ですが、コツコツと毎月、確実な方法で積立貯金をしていくことが、確実に資産を作っていくための第一歩ともいえます。
自分の収入やライフプランに合わせて最適な貯金方法を選び、いざというときに困らない額の貯金をしておきましょう。
これがあることで、病気やケガなどの万一の事態への不安がやわらぎ、生活にも安定感が出てくるはずです。ぜひ、「先取り貯金」を上手に利用して、手持ちのお金をしっかり増やしてみてくださいね。