子供が産まれると、将来必要となる子供の教育資金を計画的に積み立てていかなくてはいけませんね。そんな時、加入を検討したいのが「学資保険」です。少ない保険料から加入できる商品や、両親にもしものことがあった時に保障してくれる生命保険の要素がある商品など、学資保険には様々な特徴があります。まずは、学資保険の基本について勉強し、本当に加入が必要かどうかを検討してみましょう。
子どもが産まれたら考えたい
学資保険って本当に必要?
2017年2月28日
学資保険の特徴を理解しよう
学資保険には、「貯蓄型」の保険商品と「保障型」の保険商品の、大きく2つの種類に分類することができます。それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
貯蓄型の学資保険
貯蓄型の学資保険は、支払った保険料の合計額と同等、または支払った保険料の合計額よりも高い満期学資金を受け取ることができるという商品です。保険の契約時の金利が固定されるタイプの貯蓄型学資保険の場合は、保険料を満期まで支払い続けると、元本が保証されるのが一般的です。貯蓄型学資保険に加入すると、貯金が苦手な人でも、計画的に教育資金を準備することができるという特徴があります。
子どもの教育資金の考え方
子どもの教育資金は、公立の学校に通うのか私立の学校に通うのかによって大きく違います。それぞれの学費の違いについては、こちらの記事をご覧下さい。さらに、塾や習い事の費用など、どのくらいお金を準備したらよいか詳しく知りたい方は、こちらの記事を参照してみましょう。
保障型の学資保険
保障型の学資保険は、生命保険の要素が付いている商品です。親に万一のことがあった場合に、子どもが死亡保険金を受け取れる商品や、子供がケガや病気で入院した場合の医療保障が付いている商品などがあります。
保障型学資保険は、生命保険の保障の分が保険料に上乗せされているため、満期学資金の合計額は支払った保険料の合計額よりも低くなってしまうという特徴があります。すでに生命保険に加入している場合は、保障型の学資保険に入ると保障内容が重複してしまうこともあるので、事前にしっかり確認することが大切ですね。
もしもの時の保険料免除制度とは?
貯蓄型でも保障型でも、学資保険には、親に万が一のことがあった場合に、それ以降の保険料の支払いが免除される「保険料免除制度」というものがあります。保険商品によっても異なりますが、親が死亡してしまった時や、ガン・急性心筋梗塞・脳卒中により所定の状態に該当した時、さらに保険会社所定の要介護状態になってしまった時などが対象です。家計が苦しくなった場合に、それ以降の保険料が免除されますが、満期にはしっかり保険金が受け取れます。この特約は、学資保険の大きなメリットですね。
学資保険への加入を検討する際は、どのような条件において保険料が免除されるのか、それぞれの商品を比較検討するようにしましょう。
学資保険のデメリットも確認しよう
一方で、学資保険には、確認しておきたいデメリットがいくつかあります。まず、金利があらかじめ固定されており、満期までずっと変わらない保険商品の場合、市場の金利が上がった際には、運用益が小さくなってしまう(満期保険金額が少なくなってしまう)ということが挙げられます。さらに、急にまとまったお金が必要になった際、学資保険を解約すると、解約返戻金が払い込み保険料よりも少なくなり、損をしてしまうことがあります。
このようなデメリットを考慮すると、ご家庭で計画的に教育資金を貯金できる場合や、すでに生命保険等に加入している場合は、焦って学資保険に加入する必要はありません。ご家庭の状況に合わせて、本当に必要な保険かどうかをきちんと見極めることが大切ですね。
いかがだったでしょうか。学資保険の商品性やデメリットについて、理解は深まりましたか。学資保険への加入を検討する場合は、まず学費や習い事の費用など、何年後にいくら教育資金が必要か、家庭のマネープランをしっかり立てることが大切です。そして、預貯金や生命保険の加入など他の積み立て方法と合わせて、学資保険への加入を検討するようにしましょう。