通勤や子どもの送り迎え、近場のスーパーへの買い物など、平日休日問わず頼りになる自転車。自動車と違って免許もいらず、ガソリン代もかからないので、誰でも気楽に乗れるのが魅力ですが、実は1日1人以上の人が自転車事故にあって死亡しているという事実をご存知でしょうか。「いつ自分が当事者になってもおかしくない・・・」そこで、もしもの時に備えておくと安心な自転車保険についてご紹介します。
1日1人以上が自転車事故にあっている?!
もしもの時のために備える自転車保険
2016年12月2日
自転車の事故率ってどのくらい?
毎年、どのくらいの人が自転車で事故にあっているのか、自転車事故の現状について見ていきましょう。 平成27年の自転車乗用中の交通事故件数は9万8,700件となっており、交通事故件数全体に占める割合は18.4%。交通事故の約2割程度の原因が「自転車」だということが分かります。
年代別にみてみると…
さらに自転車乗用中の死傷者数のうち、14歳以下が12.5%、15歳から19歳が18%となっており、未成年者が30.5%。65歳以上の高齢者が19.6%となっており、若い世代と高齢世代の2つの年齢層で、自転車の死傷者数の過半数を占めています。 自分や家族が、いつ巻き込まれてもおかしくないのが自転車事故なのです。
自転車保険ってどんな保険?
そこで、この自転車事故に備える専用の保険、「自転車保険」に加入することを検討してみましょう。自転車保険は、自分が怪我をしたときの治療費や通院費用をカバーする「傷害補償」と、人にぶつかって怪我をさせてしまったり、物を壊してしまったりした時など、第三者の身体や財物を傷つけたときの損害賠償金をカバーする「個人賠償責任補償」の2つ補償で構成されています。
実は、リーズナブルな保険料なのに手厚い保障
自転車保険の保険料は、安いものは1年間で2,000円程度から商品が用意されています。月額も300円程度からと、保険加入へのハードルが低いですね。 補償内容は、「個人賠償責任」の保険金が1億円、入院日額3,000円などとなっています。お手頃な保険料ですが、分厚い補償が用意されているのが特長です。 自分が自転車を利用する頻度や、怪我をした場合の補償内容などを検討した上で、自分にぴったりの保険を選ぶようにしましょう。
すでに加入している保険でも保障してくれるかも?
また、自転車保険に単独で加入することももちろん可能ですが、全ての人が必ず加入しなければならないというものではありません。実は、すでに、「個人賠償責任保険」など、自転車で起きた事故を含めて補償してくれる内容の保険に加入している場合は、自転車保険は不要になりますね。
火災保険の特約でも可能
さらに、今ご自身やご家族が加入している「火災保険」に「個人賠償責任保険」の特約を付けることも可能なことがあります。特約を付けることで、単独で自転車保険に加入するよりも、保険料を安く抑えることができる場合があります。 また、お手持ちのクレジットカードにも、「個人賠償責任保険」の特約を付けることができることも。自転車保険への加入を検討する時は、まずは、現在ご自身や家族が加入している保険の補償内容を見直すことが大切です。特約などを付加することで、自転車で起きた事故を補償してくれるかどうか、チェックしてみましょう。 さらに保険のアレコレについて知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
自転車事故は未然に防ぐのが一番
自転車保険に加入していたとしても、やはり一番大切なのは、事故を起こさないように日頃から注意することですね。ここで、事故を未然に防ぐためのポイントをおさらいしておきましょう。 自転車は、車と違って細い道でもスイスイ進むことができますが、細い道では、見通しが悪いことがよくあります。前方だけでなく、左右をしっかり安全確認することが大切です。 また、交差点で一時停止をしない、信号無視をするというのは言語道断です。交通ルールをしっかり守り、自分が加害者にならないように気をつけるようにしましょう。
いかがだったでしょうか。私たちの生活に身近な自転車ですが、ちょっとした不注意で大きな事故につながる可能性があります。もしもの時に備えて自転車保険への加入を検討したり、交通ルールを再確認したり、家族みんなで日頃からしっかり注意することが大切ですね。事故を未然に防ぎ、安全で快適な自転車ライフを送りましょう。