普段と変わらない生活をしていたはずなのに、ある日突然やってくるもの。それは、台風や地震などの震災の数々。「備えあれば憂いなし」と言いますが、私たちが加入している火災保険や地震保険は、もしもの時にどこまで生活を補償してくれるのでしょうか?今回は、火災保険・地震保険の基礎知識について、分かりやすくお伝えします。
ちゃんと答えられる?
火災保険・地震保険の基礎知識
2016年9月27日
火災保険の基本とは?
火災保険は、アパートを借りる時や、夢のマイホームを購入した時に、加入を検討する保険ですね。火災保険では、その商品種類ごとに、何をどこまで補償するかを自分たちで選ぶことができます。 持ち家の方は、一戸建てやマンション、ビルなどの「建物」と、建物の中にある家具などの「家財」の両方に保険をかけるのが一般的です。また、マンションやアパートを人に貸している大家さんの場合は「建物」に、アパートを借りている賃借人の方は「家財」のみに保険をかけることがあります。
保証対象は火事だけじゃない
火災保険というと、火事で家が燃えてしまった時だけに保険金が支払われるイメージがありますが、実は、火災保険が補償する事故は、火事だけではありません。 例えば、悪天候によって屋根に雷が落ち、家にある電化製品が壊れた場合などの「落雷」や、台風などの強風で瓦が飛んでしまった場合の「風災」、また近くの川が氾濫して洪水がおき、家が床上浸水してしまった場合の「水害」など、自然災害による損害も補償されます。 2016年8月には、台風の影響で、岩手県や北海道などの川が氾濫し、たくさんの地域で大きな被害を受けました。火災保険は、火事だけではなく、これらの災害で困っている人々を助けてくれる保険でもあるのです。
水漏れや盗難も対象
さらに、火災保険は、家の排水管が詰まってしまい、床が水浸しになった場合などの「水濡れ」や、窓を割られて空き巣に入られた時などの「盗難」など、日常生活の中で起きるその他様々な事故も補償してくれる商品もあります。 火災保険に初めて加入する方や、既に加入済みの方は、その補償内容をよくチェックして、どのような事故の場合に、どのくらい補償してくれるのかを確認しておくと安心ですね。
地震保険について勉強しよう
次に、地震保険について詳しく見ていきましょう。火災保険では、地震で起きた損害は全て補償されないのが一般的です。 そのため、東北の大震災や2016年4月に起きた熊本地震など、地震大国と言われる日本では、火災保険に加え、地震保険へ加入する人が増えてきています。
この数年で加入者は激増
一般社団法人日本損害保険協会が発表した調査結果によると、2015年度の地震保険の世帯加入率は29.5%。 1994年度は9%だったので、ここ20年で3倍以上に伸びています。しかしながら、地震保険は、火災保険ほど普及していないのが現状ですね。
地震保険単体では加入できない
地震保険は、地震そのものだけでなく、火山の噴火や、地震による火災や津波を原因とする損害を補償してくれる保険です。 火災保険と同じで、地震保険の補償の対象は、今住んでいる「建物」と「家財」。そして、地震保険は、火災保険とセット、つまり火災保険と付帯する方式で契約するという特徴があります。 既に火災保険を契約されている方で、まだ地震保険に加入していない方でも、途中から地震保険に加入することが可能です。
保険金額は3つの区分によって変わる
地震保険は、保険の対象である建物または家財の被害状況によって、どのくらいの保険金額が支払われるかが決まります。 それぞれの被害状況は、「全損」「半損」「一部損」と区分されており、補償される金額は火災保険と異なるので、事前に確認しておくことが大切ですね。 さらに地震保険について知りたい方は、財務省のホームページに詳しく書かれているので、参考にしてみて下さい。 2016年は、熊本の地震や北海道や岩手県の台風被害など、大きな自然災害が発生しています。このように想定外の災害が起きた際は、保険だけではなく、みんなで互いに協力して支え合うことも大切です。支援の一つとして、ポイントを使った寄附などをすることもできるので、コチラの記事を参照にして下さいね。
いかがだったでしょうか。火災保険や地震保険について、よく理解できましたか。 万が一の時に慌てないようにするためには、今自分が加入している保険の内容をしっかり確認し、不足しているものがないかを定期的に見直すことが重要です。 これを機に、火災保険や地震保険の補償内容をしっかり見直してみてはいかがでしょうか。