「社会人だから」という理由で、つい勧められるがままに入った生命保険。
でも本当にその保険は、あなたにとって必要ですか?
毎月1万円程度の保険料も、長く支払い続けるとかなりの金額になります。
ムダな保険代を払わないためにも、この機会にしっかり見直してみましょう!
あなたの生命保険、ホントにそんなに必要?
2017年2月6日
まずは公的な制度を知りましょう
頼れる健康保険
保険と聞くと、民間の生命保険が一番に思い浮かぶ方が多いかと思いますが、まずは公的な保障である社会保険から考えていきましょう。
私たちは健康保険に加入しています。病院に行くときに健康保険証を提示することで、医療費の自己負担額は3割になりますね。
高額療養費制度の利用も忘れずに
高額療養費制度とは、家計に対する医療費の自己負担が過重なものとならな いよう、医療費の自己負担に一定の歯止めを設ける仕組みです。医療機関や薬局の窓口で支払った額が、1ヵ月で一定額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度となっています。自己負担額の計算方法は厚生労働省のホームページにも載っています。ぜひ目安としてご自身で計算してみてくださいね。(厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」)
傷病手当金も味方です
傷病手当金とは、病気休暇中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度です。被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。支給対象は、療養のために仕事を休み始めた日から連続した3日間を除いての4日目からです。1日あたりの支給額は、1日分の給料の3分の2。最長1年6カ月まで支給される制度です。(全国健康保険協会のページはこちら)
さらに、健康保険組合によっては高額療養費の自己負担額がさらに軽減される「付加給付」があります。いざというときのために、会社の健康保険組合に確認しておくのもいいですね。
では生命保険にはどんな種類があるの?
国の保障を紹介したところで、今度は生命保険についてみていきましょう。生命保険にはさまざまな種類があり複雑だと思われがちですが、実はそんなこともないんです。
死亡保険
1.定期保険
一定期間だけを保障する保険です。保険期間中に何もなければお金は受け取ることができないので、掛け捨てになります。その分、保険料は割安になっています。
2.終身保険
保障が一生涯続きます。何歳で亡くなっても保険金が支払われます。いつくるか分からない葬儀費用を確保するためにも有効です。一生涯続く保障のため保険料は割高ですが、その分安心を備えられる保険です。
養老保険
保険期間内に亡くなると死亡保険金が受け取れ、満期まで生きていると満期保険金が受け取れます。保険料は加入時のまま変わりませんが、割高ではあります。
医療保険
病気やケガをした際に発生する入院費用や治療費の負担を減らすための保険です。女性保険やがん保険も医療保険に含まれます。
あなたに必要な保障額は?
国や会社の保障では足りない部分を生命保険で補填するというのが、一番いいスタイルです。各保険会社のホームページでは必要保障額をシミュレーションすることができます。年齢や家族構成に応じて、万が一の必要保障額は変わりますので、加入や見直しの際に活用するといいですよ。ちなみに、女性に人気なのは、女性特有の病気に備えられる医療保険となっています。手軽にインターネットからも資料請求や見積もりができるので、この機会に見てみるのもいいかもしれません。
いかがでしたか?公的な保障が意外にも充実している点、伝わりましたでしょうか?万が一のときのために保障額を多めに備えておきたい気持ちは分かります。しかし、生命保険に過度に加入しているのはもったいないですよね。加入保険の内容を見直して、過度な保障は削るなどの対応をとり、今の自分にピッタリなムダのない保障を持つきっかけになれば幸いです。