生命保険の基本的なタイプには、定期保険・終身保険・養老保険の3種類があります。しかし、まだ保険に加入したことがない人にとっては、それぞれの保険がどのような内容で、誰に向けたものなのか、ちょっと分かりにくいですよね。複雑に見える保険商品も、実はこの3種類をカスタマイズして設計されているものなので、まずは基本のタイプをおさえることが大切!今回は、生命保険の見方がぐっと変わる、保険の3種類について詳しく見ていきましょう。
まずはこれだけおさえればOK!
生命保険の基本タイプ3種類とは?
2016年12月5日
生命保険の3タイプ
生命保険は、人が病気になったり、怪我をしたり、死亡してしまった場合の損害を保障する保険です。同じ生命保険でも、年齢や家族構成、就いている職業や今までの病歴など、人それぞれのライフスタイルによって、必要な保障内容が変わってきます。
自分にぴったりの保険は何なのかを選ぶために、生命保険の3タイプ「定期保険・終身保険・養老保険」の特徴をご紹介します。
保険料が一番安い!定期保険
まずは定期保険についてです。定期保険は、保障期間があらかじめ決まっており、その期間に怪我や病気、死亡した場合に保険金が支払われる仕組みです。支払う保険料は、基本的に掛け捨てとなっており、解約返戻金や満期保険金がないという特徴があります。
その代わり、3タイプの中では支払う保険料が一番割安です。子育て期間中など、特に分厚い保障が欲しい期間に限定して生命保険に加入したい場合、定期保険はぴったりの保険と言えるでしょう。
一生安心できる保障!終身保険
次にご紹介するのは、終身保険です。終身保険は、保険に加入してから被保険者が死亡するまで、保障が一生涯続き、何歳で亡くなっても、保険金が支払われるという特徴があります。
相続税や葬儀費用など、自分が死亡した時にかかる費用について、保険金によって家族への負担を軽くすることができる保険ですね。
また、長期的に終身保険に加入していた場合は、保険を解約した場合、解約時に解約返戻金が支払われます。ただし加入期間が短い場合は、解約返戻金が支払われないこともあるので注意が必要です。
一方、終身保険のデメリットは、支払う保険料が割高であるということです。保障が一生涯である分、毎月もしくは一括で支払う保険料が、3タイプの中では一番高い傾向にあります。
保障と貯蓄の両方をカバー!養老保険
最後にご紹介するのは、養老保険です。養老保険は、「保障」と「貯蓄」の両方を兼ね備えているという特徴があります。具体的には、養老保険の保険期間は一定に決められており、保険期間中に被保険者が死亡した場合には、死亡保険金が支払われます。
一方、保険期間が終了する満期時まで被保険者が元気だった場合は、死亡保険金と同額の満期保険金が支払われます。養老保険は、元気でいても、万が一死亡してしまっても、お金がもらえる保険ということですね。
また、保険期間の途中に保険を解約した場合は、解約返戻金が支払われます。
養老保険のデメリットは、やはり保険料の高さです。「保障」と「貯蓄」を兼ね備えた養老保険は、保険金額や保険期間が同一の定期保険と比べると保険料が高いという特徴があります。
保険に入りながらお金を積み立てたい、満期時の保険金を有効に利用したいなど、保険金の使い道を具体的に考えている方にオススメの保険ですね。
自分にぴったりな保険の選び方
それでは、自分にぴったりな生命保険はどのように選んだら良いのでしょうか。まずは、現在、本当に保険に加入する必要があるのかどうかを検討しましょう。
例えば、夫婦共働きで、お子さんがいないご家庭の場合、必ずしもすぐに保険に加入する必要はありません。夫か妻かどちらかが死亡してしまっても、ご自身の収入で生活することができるのだったら、保険への加入は不要になりますね。
一方、夫が会社で働き、妻が専業主婦、小さなお子さんが3人いるようなご家庭では、生命保険への加入は最重要事項となります。万が一、突然夫が死亡してしまった場合、妻が新たに仕事を探して働きながら、まだ小さい3人のお子さんを育てるには、経済的に苦しいことが考えられます。
このようなご家庭の場合は、お子さんが就職するまでは定期保険や養老保険に加入する、または終身保険に加入することを検討しましょう。
さらに、保険料がおトクになる生命保険の入り方について知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてくださいね。
基本をおさえてスムーズな保険選びを♪
いかがだったでしょうか。生命保険の3タイプや、保険選びのコツは理解できましたか。たくさんの商品があり、なかなか選ぶことが難しい保険ですが、基本3タイプの特徴や、今自分に必要な保険が分かれば、よりスムーズにぴったりの保険を選択することができるようになるはずです。
ご家族とよく相談して、保険加入についてじっくり検討してみてはいかがでしょうか。