少額ではじめられる投資法として人気の株式投資やFX。投資という単語で思い浮かべるのもこの2つが多く、若い世代には、不動産投資よりもずいぶん身近に感じられるかもしれませんね。しかし参入障壁が低いからと言って、安易に飛びつくのは危険かも。これらの金融商品の特徴を、不動産投資と比較しながらまとめてみました。将来にわたって安定した収入を得続けるにはどんな投資法を選ぶべきなのか、さまざまな観点から検証します!
不動産投資と他の金融商品はどう違うの?
2016年4月6日
「手堅い」のは不動産投資!
不動産投資は、投資としては実は手堅い分野です。株やFXなどの代表的な投資商品と比較してみましょう。
まず、自己資金からみていきましょう。株やFXは一昔前に比べると少額からできるようになりました。株式投資は銘柄によっては数万円、FXは数千円からできるものもあります。それに比べると、不動産投資は、一般的に物件価格の1割程度を頭金に入れるケースが多く、例えば1500万円の物件を買おうと思うと、150万円程度の貯金が必要になります。
これだけ見ると、不動産投資はとてもハードルが高いように思えるでしょう。しかし、物件やローンを借りる人によってはフルローンで借りられるケースもあるのです。銀行からフルローンで借りることが出来た場合、なんと自己資金ゼロで投資をはじめることができます。</p
次に値動きに注目してみましょう。株やFXで利益を出すためには、短期的に動く株価や為替にいつも注目していなければなりません。しかも価格がどの方向にいくかは、プロでも予測するのが難しい世界です。短期で取引をしている人は、毎日チャートの画面に張り付いて価格の動きを追う必要があります。
その点不動産投資は、短期的に価格の値動きを追うというよりは、家賃収入を安定的に得るという投資方法。物件やエリアによりますが、比較的安定した利回りがキープされています。
エリアにもよりますが、100年に1度の金融危機といわれた2008年のリーマンショックの時期でも、5%程度の利回りがキープされていました。先々の収益の見通しができるというのは他の投資と比べても、大きなメリットになるのではないでしょうか。
見通しやすさは、安定感につながる
前述したとおり、不動産投資は、きちんとしたシミュレーションができるのであれば、収支が見通せ、予測ができる投資方法になります。価格が見通せない株価や為替に比べると安定していると言えるのではないでしょうか。
株やFXは取引時間内であれば、いつでも比較的簡単に売買できるのに対し、不動産は売買するのにも、今日売りたいと思ったからといって、明日売却できるというものではありません。手続きも複雑なのでそれなりの時間を要します。それだけ流動的な要素が少なく、長期的な投資をすることができるんです。
また株式投資の場合、もし買った銘柄の株価が大幅下がってしまったときその株価を自分の力で戻せるかというと、それは至難の業ですね。経済状況や会社の業績が回復するのをただひたすら待つほかありません。その点不動産投資の場合は、家賃が下落してしまった場合、リフォームなどで付加価値をつけて家賃を上げるということも、自分の裁量ですることができます。建ててから時間がたって使用感がでてきた物件でも、リフォームによって内装を新築顔負けに美しくすれば、借主は少しくらい家賃が高くても納得してくれるかもしれません。また売却する場合にもタイミングをしっかりとはかれれば、他の投資法に比べてまとまったお金が手に入りやすいでしょう。
融資の受けやすさが最大のメリット
投資をはじめるときに資金が足りず、「株やFXをやりたいけど、お金がないので貸してください」と銀行に言いにいったとしましょう。この依頼は、ほぼ100%断られるはずです。株やFXによる投資はリスクが大きく、銀行もなかなか融資を決めることができないのです。
しかし不動産投資の場合は、銀行がお金を貸してくれることが多くあります。不動産投資なら比較的安定して資金が回収できると、銀行が判断していることが多いためです。貸してくれる金額は物件や人によりますが、貸したお金を回収できる見込みがあれば融資をしてもらえるでしょう。
しかし融資を受け、不動産投資をはじめるのには社会的な信用が必須となってきます。株やFXは貯金さえあれば誰でも自由に投資をすることができますが、不動産投資の場合、銀行から融資を受けるには完済・借入時の年齢や年収、勤続年数、健康状態など、さまざまな制限が出てきます。ある程度の継続的な収入がないと参入できない投資でもあるので、自営業をはじめたばかりの人よりか、会社員の人の方が、融資を受けやすいのも納得ができます。
このように不動産投資は、事前にしっかりと準備や調査をしておけば、かなりの確率でリスクを軽減できる投資法なのです。少額の貯金ではじめられる株やFXと比べると参入時には多少のハードルがありますが、将来を見通して女性のライフプランをサポートしてくれる心強い投資方法のひとつといえるでしょう。安定した投資を考えているのであれば、ぜひ不動産投資を検討してみてはいかがで?