今回のコロナショックのように、ある日突然、平穏な日常生活がガラッと変わるということが起こります。仕事がなくなる、お金がなくなる、と不安でいっぱいな人がいる一方で、影響を最小限に抑えている人もいます。そんな慌てない人たちはどんな生き方・考え方をしているのかお伝えします。
緊急事態でも慌てない人の生き方・考え方
2020年7月4日
慌てない4つの生き方・考え方
慌てない人たちの4つの分野の生き方・考え方について述べたいと思います。
分散させる
何か問題が起こった時にすべてを失わないためには、分散させておくことが大事です。
まずお金についてです。万が一金融機関が破綻しても、1金融機関につき1,000万円までの元本とそれに係る利息は保護されるという預金保護制度をご存知だと思います。ですから、1,000万円以上持っている場合は必ず預け先を分けた方がいいですが、それ以外にも金融機関のシステムトラブルやメンテナンスなどで急な引き出しができないことなどが考えられますので、預金額にかかわらず、預け先はメインの銀行の他にも1つは持っておいた方がいいです。
資産運用を行う場合は、必ずいくつかのタイプに分散させましょう。債券や個別株、投資信託など運用方法もいくつかありますし、さらに銘柄の種類や積み立て型にするかなどの購入方法もあります。予算とそれぞれのメリット・デメリットを考えながら選んでください。
仕事が休業になっても収入が途絶えないように、収入源も分散させておきましょう。メインの仕事の他に副業、パラレルワーク、家賃収入など、可能であればすぐに始めてもいいと思います。
備蓄する
いざという時に慌てないためには、必要なものが確保されていることが大事です。
最近は災害も多いので、家にこもらなければいけない、あるいは避難しなければいけないことを想定して災害グッズ、食料、日用品は普段から準備しておきましょう。これらの備蓄品は古くなってきたら消費に回し、また新しく買い足すというように、「買い置き」の1つとしていくと無駄がなくなるのでおすすめです。
情報を取る
何か起こった時には、まず正確な情報を知ることが大事です。
自分で情報を探す場合には、テレビ、新聞、ネットなど、複数の媒体から取ることと、さらに同じ媒体からもいくつかの情報を取るようにしましょう。そして公的機関など信用のおける情報源を優先しましょう。
問題が起こる前に情報を知ることも大事ですし、いざという時に助け合えることも大事です。そのためには人のネットワークを作っておくことです。リアルの人間関係も大事ですし、SNSも積極的に活用しましょう。
これらのことは、一人暮らしの人にとっては特に大事です。人は自分の信じていることが正しいとバイアスをかけがちですが、そばに「違うよ」と言ってくれる人がいないので、どれが正しいかを判断するのが難しいです。そして、災害時以外にも、病気になった時、心が弱った時、助けてくれる人がいないとどんどん心細くなっていきます。意識的にコミュニケーションを取るようにしましょう。
行動力がある
障害が起こった時、気持ちをいかに平穏に保つかが大事です。
障害が起こったせいで、「できない」に目を向けてしまうと、不安、イライラの原因になります。ですから、できることに目を向けることが大事です。
今何ができるのかを考え、そして、すぐに行動することが大事です。行動することで「できた」という経験ができ、安心感や満足感が得られ、もっといろんなことができるかもしれないとプラスの方向に気持ちが向きます。
ネガティブな感情の解決方法
ただ、どんなに準備をしていても、心構えがあっても、緊急事態が起こった時に全くネガティブな感情なくいられることはないと思います。そこでこんな風に考えてください。
ネガティブな感情を持つことは当然と認める
ネガティブな感情を持つことは当然だと思いましょう。喜怒哀楽という言葉があるように、人間は様々な感情を持っています。怒る、哀しい、不安、怖い、それらは人間が持っているのが普通です。大事なことは、そのネガティブな感情を悪いものだと思って見ないままにしておくことです。
今の気持ちを把握する
緊急事態が起こった時には、自分の気持ちをいつもよりじっくりと観察し、ネガティブな感情がないか見つけてください。不安、焦り、恐怖、イライラなどピッタリくる言葉を探すことで少し楽になります。いろんな感情が混ざっているので1つではないと思います。また、どんなことに対してそう思っているのかも考えてみましょう。
どうしたら取り除けるか考える
次に、それらをどうしたら取り除けるのか、あるいは軽くできるのかを考えてみましょう。解決策を考える、気分転換をする、人に相談する、など何か行動を起こすことで少し楽になると思います。
(※本ページに記載されている情報は2020年6月17日時点のものです)