投資と言えば、一般的には「相場を読むスキル」が必要だと言われています。しかし、このスキルはすぐに身に付くものではないため、初心者のほとんどは「相場が読めない」と頭を悩ませているでしょう。そこで今回は、相場を読むための基本的な知識について紹介します。
相場が読めない人必見!相場の読み方と稼ぎやすいタイミングとは?
2017年10月30日
なぜ相場を読むスキルが必要なのか?
相場の読み方を覚える前に、まずは「相場が読めないとどんなデメリットがあるのか」という点を押さえておきましょう。
相場が読めないとどうなる?
株式や外貨に投資するとなると、相場がどのように動くのか予想しなければなりません。言い換えると、相場を読むスキルが必要になる訳ですね。
今後、相場が上がるか下がるかわからない状態だと、運任せの取引になってしまいます。
為替レートや株価の決まり方
相場は24時間常に動き、いろいろな要因で値が動きます。
チャートの形や要人の発言・経済指標・政治の動向など、さまざまな事柄が絡み合ってその時の値が決まるのです。
予想外の出来事が起これば相場が荒れることもあるため、先の動きを予想しておくことは大切でしょう。
チャートを分析して稼ぐポイント
相場の読み方には、大きく分けて「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」の2つがあります。今回紹介する方法は後者のテクニカル分析に当てはまりますが、一体どのような手法なのでしょうか?
分析方法の意味と違い
ファンダメンタルズ分析とは、経済指標や金融政策などにより相場の動きを分析する手法を指します。
一方で、テクニカル分析は過去の値動きから今後の相場を予想する手法で、チャートなどを利用します。
メリット1:過去との比較ができます
株式は安く買って高く売る、外貨は円高で買って円安で売るのが基本です。とはいえ、現在のレートだけ見ても、その値が安いのか高いのか判断が難しいでしょう。判断するためには過去との比較が必要になり、そのために役立つのがチャートとなります。
チャートを見れば、過去の一定期間の値動きがグラフでわかります。例えば、あなたが米ドルを買いたいなら、過去数年間の米ドル/円チャートと見て値動きなどを判断しましょう。
上昇トレンドでも、過去の平均と比較して円高すぎる場合は、買わずに様子を見るという選択肢もあります。
メリット2:トレンドがわかりやすい
チャートを使うメリットとして、過去との比較だけでなく「トレンド(傾向)」がわかりやすいという点もあげられます。
もし、米ドル/円のチャートを見て上昇トレンドに入っているなら、数日後・数週間後にはさらに円安になっている可能性が高いでしょう。
一次的に円高に進んだとしても、その後は回復すると考えられるので、取引で失敗しにくいのです(ただし、相場の回復までポジションとメンタルを保てることが条件です)
相場を読むうえでトレンドは非常に重要なので、実際に取引する時はぜひ一度チャートでトレンドを確認してみてください。
その時のポイントですが、短期のチャートではなく長期のチャートを使い、全体的な流れを見るとトレントが掴みやすいでしょう。
実践編!チャートを使った相場の読み方
チャートのメリットがわかったところで、次は実際に相場を読んでみましょう。相場の読み方はテクニカル分析以外にもいろいろありますが、ここでは上の章で説明した知識を使っていきます。
トレンドとラインが役に立ちます
例えば上のチャートの場合、短期で見ると上昇トレンドだと考えられますよね。上昇トレンドの場合は買い取引をする人が多く、このまま円安にすすむ可能性が高いです。
しかし、上側にはレジスタンスラインがあるため、そこで相場が反転する可能性も考えられます。
このように、実際の取引では過去の節目や現在のトレンドを参考にしながら相場を読んでいくことになります。
結果的には、上のチャートはレジスタンスラインを突き抜けて円安に進みましたが、毎回同じパターンになるとは限らないのが、投資の難しい部分でしょう。
相場の空気を読みましょう
人の心理も絡んでくるため、先の相場を100%予想を当てるのはプロでも難しいのです。
言い換えると、「相場の空気」を読むということですね。センスのある人なら簡単にできるのかもしれませんが、これは基本的に難しく経験が必要になります。
ゴールデンクロスなどのサインを頼りにした相場の読み方もありますが、これも確実ではありません。100%自分の読みを信じるのではなく、失敗した時の対処法を用意しておきましょう。
今回は比較的簡単な相場の読み方を紹介しましたが、いかがでしたか?
テクニカル分析のツールは数多く開発されているので、その中からあなたにあったものを探してみるのも良いでしょう。
どのツールが使いやすいかは人それぞれで、シンプルな手法を好む人もいれば、複数のツールを組み合わせた複雑な手法を好む人もいます。今回の分析方法はあくまで数あるうちの一つですが、中々稼げないという人は参考にしてみて下さいね。