いつか子どもを出産し、また仕事に復帰したいと考えている人にとって、子どもの預け先を探す「保活」は深刻な問題です。国からの補助で運営されている認可保育園、認可外の保育園、ベビーシッター、さらにはインターナショナルプリスクールなど、預け先の選択肢はさまざまありますが、実際のところ、いくらぐらいかかるのでしょうか。それぞれの施設を比べながら、我が子にぴったりの預け先を検討してみましょう。
実際のところどのくらいかかるの?
保育園・ベビーシッターの費用を大解剖!
2017年7月21日
認可保育園の費用はどのくらい?
子どもを預ける保育園には、国が定めた一定の基準を満たし、国からお金の補助が出ている「認可保育園」と、基準を満たしていない「認可外保育園」の大きく2つに分けることができます。
認可保育園って?
認可保育園は、施設の広さや保育士などの職員の数に基準が設けられているため、安心して我が子を預けられるでしょう。
さらに保育費用も、認可外保育園に比べると安いという特徴があります。例えば、東京都江東区の場合、認可保育園の保育料は、子どもを扶養している世帯の住民税の金額(所得の金額)によって、段階的に決められています。
例えば…
平成28年度の費用を見てみると、3歳児未満で第一子の場合、さまざまな条件を満たすと、住民税が安い家庭(所得が低い家庭)では、月1,200円で子どもを預けることができます。一方、住民税が高い家庭(所得が高い家庭)場合、保育料は最高で月77,700円です。
東京都港区の場合は、0歳児から2歳児で第一子だと、所得に応じて、月1,900円から74,700円の間で保育料が決まることになっています。
また、シングルマザーの家庭では、保育料がタダだったり、第二子の場合や時短保育場合は、保育料が安くなることも。
自治体によって保育料はさまざまですが、認可保育園は、最高でも7万円前後と認識しておくと良いでしょう。
認可保育園に入れなかったら?
国の基準を満たし、良心的な費用で利用できる認可保育園。働く女性が増えてきている今、保育園不足の問題が深刻化し、認可保育園に入れず待機児童となってしまうケースがありますね。
その場合は認可保育園の空きがでるまで、認可外の保育園やベビーシッターなどを利用するという方法があります。認可外保育園やベビーシッターの費用を確認しておきましょう。
認可外保育園の費用
プライベートの認可外保育園では、その保育料は施設によってさまざま。一般的には、認可保育園のように所得によって保育料が異なるということはなく、子どもの年齢や預ける時間によって、一律的に決められています。
東京都の場合、認可外保育園の月額費用は、大体10万円から15万円程度が相場となっています。認可保育園に空きがでるまでは、家計にとって少し痛い出費となりますが、それでも頑張ってママは仕事に復帰した方が、生涯所得を増やすことができますよ。
認可・不認可保育園の違いについて詳しく知りたい方は、「お仕事復帰ママに必見!認可・不認可保育園の違いってなあに?」記事も参考にしてみて下さいね。
ベビーシッターの費用
ベビーシッターの場合は、そのサービス内容によって大きく金額が異なります。東京都の場合、最安値は1時間1,000円程度。保育士の資格や、看護師の資格を持っている方に頼むと、1時間7,000円程度かかるベビーシッターサービスもあります。
子どもの預け先としてベビーシッターを利用したい場合は、現在勤めている会社の福利厚生制度をチェックしてみましょう。会社が契約しているベビーシッターサービスでは、割引価格で利用できることがあります。
また、待機児童となってしまった場合にベビーシッター制度を利用する時には、自治体から補助が出ることも。子どもの預け先が見つからずに困っている場合は、自分が住んでいる地域の区役所などに相談してみましょう。
インターナショナル保育園という選択肢も
どうせ認可外保育園に入れるなら、外国人の先生がいるインターナショナル保育園に子どもを預けるという選択肢もあります。
このようなインターナショナル保育園では、保育中は全て英語を使い、英語のお歌や遊びを行うなど、幼少期から英語に親しむことができます。
家から保育園までの送迎バスがついていたり、お昼ご飯はオーガニック食材を利用したランチが出るなど、保育園によっても特徴がありますよ。
どんなインターナショナルスクールがあるの?
例えば、東京都にあるインターナショナル保育園、Dream Kids Houseでは、入園料が55,000円で、2歳児の場合は週5日で99,400円となっています。
また、同じく東京都のLearning Tree International Schoolでは、アルファベットの練習をしたり、発音を練習したりと英語力を伸ばすことができ、1年間で100万円ほど支払うことになっています。(給食の有無、送迎の有無、保育時間や年齢によって異なります。)
認可保育園と比べると、インターナショナル保育園は保育料が高い場合が多いですが、英語を身につけることができるなどのメリットがあるので、興味がある方は、ぜひいくつかの保育園を比較してみて下さいね。
いかがだったでしょうか。仕事復帰をするためには欠かすことができない「保活」。大切な我が子を預ける保育園は、慎重に選びたいものです。育児休暇中に早め早めに保活をスタートさせて、たくさんの施設を実際に見学して決めるようにしましょう。