毎月、何にどのくらいお金を使っているか、きちんと把握していますか。家計を黒字化させるためには、お給与などの収入と、家賃や食費などの支出のバランスをとることがポイントです。今回は、家計を赤字から黒字にするためのテクニックをお伝えします。
赤字から黒字に一発逆転!
収支のバランスをとる方法教えます
2017年5月1日
本当に必要なお金はいくら?
あなたの家庭では、毎月一体いくらお金が必要なのでしょうか。
埼玉県労働組合連合会が行った調査によると、30代夫婦で小学生と幼稚園児がいる家庭では、普通の生活を送るために、額面の月収で約50万円必要であるということが分かりました(朝日新聞2017年4月17日)。
ここで言う「普通の生活」とは、調査の回答者の7割以上が持つ物を「必需品」とし、それを持つ生活を「普通の生活」と定義しています。
先の30代世帯の場合、1カ月の生活費は、さいたま市郊外で、家賃57,292円、食費108,192円、交通・通信費38,210円、教育費26,986円、教養娯楽費45,663円となっており、これに税金や社会保険料を加え、合計して約50万円の月収が必要となる計算です。
自分の住む場所で変わる必要なお金
毎月必要なお金は、住んでいる地域や家族構成によって大きく異なります。各家庭において、自分たちが何にどのくらいお金を使っているかをきちんと把握することが必要ですね。
まずは1ヶ月間、普段の買い物のレシートを集めて、食費や娯楽費にどのくらいお金がかかっているのかを調べてみましょう。普段の買い物をクレジットカードで支払っている方は、カードの利用明細書を確認すると簡単ですね。毎月の支出を把握することこそ、家計を黒字化するための大切な第一歩です。
黒字にする方法 1. 支出を減らそう
先ほどの埼玉のケースでは、毎月50万円の収入がなければ、家計が赤字となってしまいます。では、もしも毎月の支出が収入よりも大きく、家計が赤字の場合は、どのように黒字化を目指したら良いのでしょうか。
毎月のお金を見直してみる
1つめは、無駄な支出がないか、毎月のお金の使い方を見直す方法です。特にポイントとなるのが、家賃やスマートフォンの通信費など固定費の見直し。固定費を下げることができれば、毎月の支出を確実に減らすことができるので、効率的に家計の黒字化を目指すことができます。
固定費の見直しは効果抜群!
例えば、現在住んでいる賃貸マンションの更新時期が来た際は、家賃交渉を行うか、家賃が少しでも安いマンションへの引越しを検討しましょう。
先の埼玉の例では、30代夫婦で子供が2人の場合、家賃は57,292円でした。この家賃は、より地方になると安くなり、東京都内など都心になると高くなる傾向があります。家賃は、住む地域によって大きく左右されるので、その地域の家賃相場を調べてから、家探しを始めるようにしましょう。
また、スマートフォンについては、最近話題となっている格安スマートフォンへの移行を検討してみましょう。格安スマートフォンについて詳しく知りたい方は、「一度見直すだけで年間〇万円もおトク! 話題の格安スマホって?」の記事を参照してみてくださいね。
黒字にする方法 2. 収入アップを目指そう
家計を黒字化する方法の2つ目は、収入を増やすことです。ここでは、収入を増やす方法を2つご紹介します。
正社員 & 夫婦共働きを目指そう
結婚や妊娠を機に、仕事を退職したり、正社員から、契約社員やパートに働き方を変える方は少なくありません。しかし、毎月余裕がある生活を送るためには、正社員で夫婦共働きを続けることを目指しましょう。
厚生労働省が行った平成28年賃金構造基本統計調査によると、女性の場合、正社員・正職員の賃金は年間262万円、正社員・正職員以外は年間188万6千円となっています。
正社員と、契約社員などの非正社員には大きな収入格差があり、その差は年間約73万円。30歳で正社員から契約社員へ変更し、65歳定年まで働いたとすると、生涯賃金は、2,555万円(73万円×35年間)違ってきます。
家事や子育てと仕事を両立するのはとても大変ですが、家計の収入をアップするために、夫婦でしっかり協力して、仕事を継続することが大切ですね。
資産運用でお金を増やそう
資産運用を始めて、現在ある貯金を少しずつ増やしていくと、家のお金を増やすことができますよ。
普通預金やタンス預金として現金を持っていても、お金は増えてくれません。損をするリスクが少ない個人向け国債などの金融商品から、ゆっくり資産運用を始めてみましょう。少額非課税制度NISAを利用してみるのもいいですね。資産運用について、アレコレ詳しく知りたい方は、「資産運用の疑問を一挙に解決! 初めての投資 Q&A」を参考にしてみてください。
いかがだったでしょうか。家計の収支を黒字化するポイントは分かりましたか。毎月赤字が続いてしまうと、貯金ができず、将来的にどんどん生活が苦しくなってしまう可能性があります。自分の収入と支出をしっかり把握して、収支のバランスをしっかりとるようにしましょう。