2022年4月から、高校で「金融教育」の授業が必修化されます。「子どもにお金のことを教えなくちゃ、でも、何をどうやって教えたらいいの?」と迷われている親御さんも多いと思います。そこで、子どもと一緒に、遊びながら楽しむ無料のゲームやアプリを使っては、いかがでしょうか。ここでは、家族で楽しみながら、お金の使い方を学ぶ、おすすめ無料アプリやゲーム、ワークショップなどをご紹介します。
4月から金融教育必修化でどうする?
子どもと一緒に学ぶ無料ゲーム・アプリ5選
2022年4月12日
4月からはじまる「新しい金融教育」
2022年4月からはじまる新しい学習指導要領に、金融広報中央委員会が2007年に発行した『金融教育プログラム』が組み込まれました。
小学校から「おこづかい帳」や「貯金」などに慣れ親しみ、「お金の大切さ」について、授業で学びはじめ、高校の家庭科や公民科では「資産形成」「資産運用」までを学ぶ。一貫した「金融教育」がスタートします。
「子どもにお金のことを、どうやって教えたらいいの」と不安になる親御さんも多いでしょう。
「金融教育」って何?
「金融教育」は、「お金の大切さ」「お金の使い方」「お金の貯め方」「お金の増やし方」などを学校の授業で教えるもの。
小学校では「こづかい帳のつけ方」や「貯金の大切さ」。中学校では「家計簿」で収入と支出のバランス。高校では資産運用や金融商品の基礎知識、金融トラブル防止策やキャリア教育などが授業に登場します。 「人生100年時代」、子どもと一緒にお金について勉強するのもよいのではないでしょうか。
親子で一緒に学べる無料アプリ・ゲーム5選
ここでは、親子で楽しみながらお金について学習できるアプリやゲームをご紹介します。
1.マネー学習アプリ「まねぶー」
auにコンテンツを提供する株式会社medibaと、スマホゲーム向けクリエイティブデザイン事業を行う株式会社ORSOが共同開発した、無料のマネー学習アプリ「まねぶー」。ロールプレイングゲームに似たゲームで、プレイヤーは仮想空間の街で仕事をして、ゲーム内通貨を受け取ることができます。街の中には「DAISO」「ロッテリア」「auじぶん銀行」「タツノコプロ」など、子どもたちも知っている企業が出店。お金のやりくりを記録する、お金をかせぐ、お金を使う体験ができるアプリです。
2.仮想銀行アプリ「ハロまね」
「ハロまね」は、三井住友銀行がリリースした、子ども向けの「無料仮想銀行アプリ」。仮想銀行「ハロまね銀行」を利用して、預金管理や金利の確認、ドル預金などが体感できるのが特徴。おこづかい帳機能のほか、子どものお手伝いを見える化できる「おてつだい機能」もあり、「子どもがお手伝いをしたらおこづかいを払う」設定も可能です。
3.金融ゲームアプリ「かぶポン!」
Finatext/GMOクリック証券が作った無料ゲームアプリ「かぶポン!」は、クイズ形式で金融知識を学び、結果をランキングで表示。ポイントを貯めることができます。ポイントでガチャをひいて、かわいい「ねこ将軍」を集めることも可能。子どもがはまりやすいアプリです。
4.クイズアプリ「ライフプランスタディ~今日から考えるお金の戦術~」
一般社団法人全国銀行協会が作った、クイズに答えながらお金の知識を身につけられるアプリが「ライフプランスタディ~今日から考えるお金の戦術~」。未来からやってきた3匹の猫と一緒に「未来のお金」について学んでいくアプリです。
5.Web上の金融クイズ「うんこお金ドリル」
2017年3月に学習書出版の文響社から発売された「うんこドリルシリーズ」。2021年11月には890万部を突破して、子ども向けの定番になった「うんこドリル」と金融庁がコラボして作られたWeb上のゲームが「うんこお金ドリル」。親子でクイズに答えながら、お金の基礎知識を学ぶ楽しいゲームです。
親子で楽しむ「お金の講座」
親子で楽しむ学ぶ体験型ワークショップ
休日に親子でお金について楽しく学べる講座もあります。ここでは、全国でワークショップを開催している「キッズ・マネー・スクール」と、「キッズ・マネー・ステーション」についてご紹介しましょう。
お金は感謝の形……キッズ・マネー・スクール
キッズ・マネー・スクールでは、お金を「『ありがとう』と交換する大切なもの」と考えています。4歳から15歳の子どもを対象に、3種類の講座を提供。子どもたちが「お金の大切さ」と「親への感謝の気持ち」を笑顔で学んでいます。
ワークショップ「おみせやさんごっこ~ウサギとカメさんのはたらくってなに?~(4~10歳)」では、お金の大切さと親への感謝。
「うらしまさんもおどろいた!便利なお金(7~12歳)」では、クレジットカードや電子マネーなどの「見えないお金」について学びます。
「こどもライフプラン~みんなが使っているお金と将来のお話~(9~15歳)」は、将来何になりたいか、そのためには今から何をすればいいのか、どのくらいお金がかかるのかを具体的に考えるワークショップ。夏休みの自由研究にも向いたテーマです。
子どもたちがワークショップで作業をしている間に、親御さんは、ファイナンシャルプランナーに、ライフプランや将来のお金のことなどを相談することができるので便利です。
保護者や教職員向けの講座も完備……キッズ・マネー・ステーション
キッズ・マネー・ステーションのコンセプトは「親子で一緒にお金と仕事を考える」。
金融庁の「金融リテラシー・マップ」に対応した16種類のプログラムと、保護者や教職員に向けたプログラムがあります。
すごろくを通して「よいお金の使い方」を学べる「キッズマネーすごろく」。ビジネスの初歩を学べる「ヒット商品開発研究所」。世界経済と暮らしを結びつける「日本のお金・世界のお金」など、ユニークな講座も多く、幼児・小学生・中学生・高校生と学年別・目的別に選択することができます。
休日に親子でお金のことを楽しんでみませんか
「金融教育」といっても、堅苦しいものではなく、子どもが遊びながら学べるよう工夫されています。子どもと一緒に、ゴールデンウイークや夏休みに、ゲームやワークショップを楽しんでみてはいかがでしょうか。
(本ページに記載されている情報は2021年3月22日時点のものです)