通販サイトを見ていると、ついつい買っちゃうのよね~という方は多いと思いますが、それはまんまとマーケッターの買わせるテクニックにハマっているからです。買い過ぎにならないように、彼らのテクニックを知っておきましょう。
買い物好き必見!
マーケッターはこうやって買わせようとしている
2021年11月3日
買わせるテクニック
どんな買わせるテクニックがあるのか、いろいろな側面から見ていきましょう。
買わせる媒体
Instagramを見ていたらたまたま広告が流れてきて、ちょっとクリックしてみたら欲しくなって……という経験をしたことがあるという人も多いと思いますが、“たまたま”見たのではありません。その広告は、見るべくして見させられているのです。
広告は、購買者の年齢、性別、好みなどに合わせて媒体を変えています。どんな時間帯が効果的かもすべて計算しています。ブランド物が好きな人は、ファッション誌の広告をよく見るでしょうし、少し年齢が上の主婦だったらDMや電話かもしれません。「20代女性」とか「旅行好き」とか、あるカテゴリーで見たとき、自分がそのカテゴリーの典型的な行動をとっていればいるほど、広告に出逢う可能性は高くなるといえます。
買わせる広告文章
広告文章にもさまざまな買わせるキーワードが散りばめられています。以下のような言葉に弱い人は要注意です。
【希少価値】
「今だけ」、「特別に」、「限定〇〇セット」、「ご当地〇〇」など、今ここで手に入れないと損と思わせるキーワードを使っている。
【みんなもやっている】
日本人は人と同じ行動をとりたがります。「98%の人がリピート」、「今流行りの」など、みんなこの商品・サービスを使っていますと思わせる。
【疑問文、問いかけ】
「あなたの〇〇大丈夫ですか?」、「もっとラクに稼ぐ方法知りたくありませんか?」など、しっかりわかっていない所を突いてきたり、欲を刺激してくるキーワードを使っている。
【不安をあおる】
「もし病気で仕事ができなくなったらどうしますか?」「将来年金は減るかもしれません」など、その人の不安を掻き立て、その解決方法は商品・サービスを購入することだと結論付けている。
買わせる金額
値段にもおトク感を演出する巧みな戦略が使われています。
【無料】
サンプル、初回無料などでまずは購入してもらい、次へとつなげる。あるいは「2個注文で1個無料」「年間契約で〇〇を無料プレゼント」など。
【値引き】
無料まではいかなくても、まとめ買いや今すぐ買いで〇〇円値引きなど。
【偶数・端数】
人は末尾の数字が奇数よりも偶数の方が、そしてキリのいい数字よりも端数の方安いと感じると言われています。例えば、1,000円よりも998円のように。
買わせるアプローチ
【リマインドメール】
購入期限の「もうすぐ締め切りです」や、「在庫が少なくなってきました」というリマインドで「すぐに買わなければ」という行動を促します。
そして、商品やサービスは一度売ったら終わりというわけではありません。また買ってもらう、あるいは他の商品・サービスも買ってもらう必要があります。そこで、
【リピート伺い】
初回購入から頃合いを見計らって「次回購入はいかがですか?」というお伺いメールを送ってくる。
【ラインナップ商品】
最初に購入した商品とは別の「こんな商品もありますよ」という紹介メールを送ってくる。あるいは、次回または他の商品に使えるクーポンを送ってくる。
拡げるテクニック
買わせるためには、一人の購買者にどんどん買ってもらうという方法もありますが、たくさんの購買者を作るという方法もあります。
【お友達紹介】
「お友達を紹介してくれたら値引き」、「あなたからの紹介ならお友達もおトク」など。
買わない防衛策
以上はほんの一例で、ほかにもいろいろと買わせるテクニックが使われています。では、これらのテクニックに惑わされずに買い過ぎを防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。
テクニックを探しながら読む
せっかくなので、広告をじっくり味わってみましょう。自分はどんな誘い文句に弱いのか、どういうときに広告を見てしまうかなど自分で分析してみましょう。自分の弱い点がわかれば、こういうキーワードには引っかからないとか、この時間帯は見ないとか、対策を取ることができます。
他の人たちと比較・共有
家族や友人などと広告について共有してみるのもいいでしょう。人が見ている広告が全然違えば、「爆売れ」とか「みんな使ってます」という謳い文句には引っかからなくなります。
本当に必要か一晩寝かせる
今買わなければ損すると思わせる商品も、本当に必要であれば既に買っていたはずです。買いたいと思っても一晩寝かせてみましょう。もし、それで売り切れたならば自分には縁がなかったとか、もっといい商品が現れるはずだと思うことにしましょう。
買い物はとても楽しいことですが、だからこそ「買うんじゃなかった」とならないように、売り手のテクニックに惑わされない賢い買い方をしましょう。