「ずっと家計簿はつけているけど、この記録が家計の役に立っているんだろうか?」「最近家計簿をつけ始めたけど、こんな書き方で良いんだろうか?」など、家計簿をつけているなら思い当たるふしはありませんか。つけているだけの家計簿ではもったいない!簡単にお金が貯まる家計簿にするコツをいくつかご紹介します。
「家計簿」をつけているだけではもったいない!
簡単にお金が貯まる家計簿になるコツ
2021年9月1日
「家計簿」のありがちな悩み
Aさん(20代新婚)の悩み
新婚のAさんは、たまたま雑誌の付録に家計簿があったのでつけ始めた。毎月欠かさずつけ続けてはいるが、家計改善や貯金アップの役に立っているのかはビミョー。もっと自分に合った家計簿があるのかな?もっと家計簿を活用できないかな?と悩んでいる。
Bさん(30代独身)の悩み
独身で実家暮らしのBさん、給料の中から3万円実家に入れ、それ以外のお金は自分で管理している。毎月特にお金に困ることもないし、貯金もできている。独身で実家暮らしの私に、家計簿をつけるメリットはあるのかな?と、家計簿をつけ始めようかどうかで悩んでいる。
Cさん(40代主婦)の悩み
4人家族(夫・子ども2人)のCさん、赤字家計が続いていた数年前、一念発起して家計簿をつけ始めた。忙しい日々に追われ、数日分溜めて記入することが多いため、家計簿をつけること自体がおっくうになっている。いっそのこと家計簿は止めようかな?こんな私でも家計簿をつけ続けられる良い方法はないかな?と悩んでいる。
「家計簿」基礎編 ~「つけてるだけ」から、活用できる家計簿へ~
自分に合った家計簿選び
従来型の家計簿、手帳や大学ノート、Excelソフトでの入力、家計簿アプリなど、今や家計簿の種類は多種多様です。また、従来型の家計簿でも、支出項目ごとに分類してあるものや、レシートを貼るだけのものなど、記入方法も多種多様です。
家計簿は長続きしてこそ、より活用できるものです。
「これなら楽しく続けられそう」と思う自分好みのデザインや、自分のライフスタイルに合ったものを妥協せずに選びましょう。
全体を把握すればいい
几帳面で真面目な性格の人に多いようですが、家計簿上の数字と実際のお金に誤差が生じることをとても気にする人がいますが、そんな必要はありません。
家計簿をつける本来の目的は
「支出額や支出項目を把握すること」
「家計改善や貯金計画に役立てること」
です。
家計の全体像を把握し続けることが大切です。小さな誤差を気にして挫折してしまうのは、もったいないですよ。
予算を立ててみよう
家計簿には予算額を書く欄がありますが、予算を立てずに支出額だけを記入している人が多いようです。数カ月や数年、家計簿をつけ続けている人は、ぜひ予算を立ててみてください。
最初は、一般的な数字でかまいませんが、予算を立て、実際の支出額と見比べ続けていると、あなたの家計に合った予算額や、使いたい支出項目、節約したい支出項目の傾向も分かってきます。どこを家計改善したら良いかも明確に分かるようになります。
気になる支出を見逃さない
例えば「月の後半に食費が増える」や「週末になるとネットショッピングの金額が増える」など、気になる支出を見つけたら、赤ペンや蛍光ペンなどでチェックしてみましょう。
数カ月続けてみて、チェックした気になる支出が、無意識に習慣化されているようであれば、そこが家計改善の突破口です。その支出が自分にとって本当に必要かどうかをしっかり見極めましょう。
毎月の振り返りを次月に活かそう
家計簿をつけ続けるだけでは、家計改善には活用できません。支出項目ごとに1カ月の合計額を出したり、支出額やその内訳を先月と比較したりすることで、家計の傾向や改善点を見つけることができます。
それらを把握し、来月の家計に活かしましょう。
例えば「スーパーに行く回数を減らそう」や「週末のネットショッピングに注意」など、分かりやすい行動目標を立て、来月のページに書いておくくのもおススメですよ。
「家計簿」応用編 ~簡単にお金が貯まるコツ~
家計簿をつけ続けるだけでなく、家計簿を上手に活用できるようになったら、次は、簡単にお金が貯まる家計簿にしましょう。
「理想の貯金額」は?
現在の貯金額や、自分の収入額を加味した「目標の貯金額」ではなく、あなたが本来理想とする貯金額はいくらですか?
その「理想の貯金額」を家計簿の最初のページに記入しましょう。
「現実の貯金額」は?
次に、現在の貯金額を合計しましょう。投資は現在値で計算してください。貯蓄や投資、保険商品などの金額だけでなく、休眠口座の残高や、日常使いの普通預金の残高も合計しましょう。
その「現実の貯金額」を家計簿の今月ページに記入しましょう。
無意識にお金が残り、簡単にお金が貯まる作戦
例えば「理想の貯金額」が1,000万円、「現実の貯金額」が300万円だとします。差額は700万円です。
1,000万円を5年後に貯めたいとすると、700万円÷5年=140万円です。
家計簿の「現実の貯金額」を記入したページに「目標貯金額140万円」と記入し、月ごとのページには「目標貯金額まで、あと〇万円」と記入し続けましょう。
その数字は家計簿を開くたびに目にします。日ごろお金を使う時に必ずこの数字が思い浮かぶはずです。この数字が、貯金行動を促すだけでなく、日々の支出を抑える効果となり、無意識にお金が残り、簡単にお金が貯まっていくのです。
この作戦は、理想の貯金額を達成することではありません。この作戦の本来の目的は、日々の支出を意識し、お金を残し、簡単にお金が貯まる家計簿になることです。
いかがでしたか。あなたも、簡単にお金が貯まる家計簿を目指してみませんか。
(※本ページに記載されている情報は2021年8月24日時点のものです)