何かに対して不安な気持ちが強いと、それを避けるためにお金を使ってしまいがちで、しかもそれが正しいお金の使い方ではない場合もあります。どんな事例があるのかを紹介し、それに対してどういう風に解決していけばいいのかをお伝えします。
不安は散財の元!
その傾向と対策
2021年8月20日
不安でお金を使い過ぎる事例
不安が原因でお金を使い過ぎてしまうケースにはどんなものがあるのか、こんな例が挙げられます。
自分に自信がなくてブランド物を揃える
ブランド物を持つ場合、仕事上必要な場合もありますし、持っていることで仕事ががんばれるということもあります。好きなブランドだけにはお金をかけるということもあるでしょう。自分で予算やルールを決めているうちはよいのですが、ブランドであればなんでもいいとなってきたら不安が潜んでいる可能性があります。そして、どんどんブランドに安心感を求めるようになってきます。
病気を治したくて自由診療を受ける
一例として、インターネット等でもたびたび見かけるような、「この方法ならば確実にがんが消えます」といった内容の保険適用されていない治療方法が挙げられます。健康な時であればマユツバと思えるものでも、不安が強くなると藁にもすがりたくなります。業者はそういう心理につけ込んでいるので、かなり高額で、しかも効果があるかどうかわかりません。
もしかしたらを心配して保険に入る
保険にたくさん入っている人は心配性な傾向があります。もしも病気になったら、もしも仕事ができなくなったら、もしも火事になったらなど、生きていく上では様々なリスクがありますが、保険ですべてカバーできるわけではありませんし、保険に入ったからと言って充分に保障されるわけでもありません。
不安によるお金の使い過ぎの対策
では、これらのお金の使い過ぎを防ぐにはどうしたらいいのかを考えていきましょう。
それにお金を投じて解決したか振り返り
1回の金額はそれほど大きくなくても、何度も不安による散財を繰り返している場合は、過去にお金を使うことで自分の悩みはうまく解決したのか思い出してみましょう。
うまくいっていない場合は、回数を減らす、方法を変えるなど何か変えなければ何も変わらないということに気づくと思います。
自由診療のように、高額でまだ経験したことがないような例の場合には、「うまい話」を否定するような「反対意見」も必ず探してみましょう。高額を支払っても解決しないのであれば、お金を投じるべきではありません。
不安のもとをきちんと現状分析
そもそも自分は何故そんなに不安になっているのか、自己分析してみましょう。不安だからお金を使っているのであれば、不安を取り除いてしまえばいいわけです。お金を使うと、使うだけ解決したような気になれます。しかし、お金を使う以外にも解決する方法は見つかると思います。
例えば、実際に失業しているというのであれば困ったことは起こっているわけですが、もしかしたら仕事を失うかもしれないというのは実際には起こっていないことです。なぜ不安なのかというと、収入源が一つしかないからとか、自分はおひとり様だからなど理由が見えてくると思います。そういう理由をたどることで、次にどういう行動を取ったらいいのか解決策が見えてきます。
正しい解決方法を見つける
自分で解決方法が見つからない場合は、まずは、同じようなことで悩んでいる人を探してみるのがおすすめです。インターネット上で検索して見ればお金もかかりませんし、悩んでいるのは自分だけではないということで少し不安感が薄れます。そして、いい解決方法が見つかることもあります。
不安の内容によっては友達に相談でもいいかもしれませんが、深刻な内容や、専門的な内容であれば専門家に相談することをおすすめします。きちんとした専門家であれば、相談料はかかりますが、いきなり高額商品を勧めるということはありません。今後の指針もきちんと示してくれるでしょう。
できることから行動
解決策が見つかったら行動することが大事ですが、いきなりゴールを目指すのは大変です。今までたくさんブランド物を買っていた人が、ぱったりと何も買わないという禁欲生活に入るのもきついと思います。まずは今月の節約額など目標を決めて少しずつ慣らしていくことをおすすめします。
お金以外による解決する方法も同様です。まずは自分のできることから少しずつやっていきましょう。
(※本ページに記載されている情報は2021年7月26日時点のものです)