貯金ができなくても、「今月何とか暮らせたから、まぁいいか」と思っている人もいるのではないでしょうか。でも、貯金をするメリットを知ることで貯金ができるようになります。今月も貯金ができなかった……ということがないように、貯金をするコツもお伝えします。
貯金をするメリットを知って、
貯金できる女になる!
2021年7月28日
貯金をするメリットとは
貯金ができていなくても、毎月暮らせていると「貯金をしないといけない」という危機感がなくなってしまう場合があります。でも、今はそれでよくても、毎月その繰り返しをしていると何かあった場合に困ることになります。
貯金をしておくことでどのようなメリットがあるか見ていきましょう。
急な出費に困らない
毎月、何事も起こらずに生活ができていたら、給与内で遣り繰りが出来ていることでしょう。でも、毎月そうだとは限りません。
例えば、急に電化製品が壊れて買い替えをしないといけなくなったり、冠婚葬祭の費用が発生したりした場合、給与から支払うと赤字になってしまう場合があります。でも、貯金があれば万が一の時に慌てずに済みますね。
病気で仕事を休んでも安心
いつも健康で働くことができたらいいけれど、もしかしたらケガや病気で長い期間仕事を休まないといけなくなるかもしれません。
最初は有給休暇を利用していても、有給休暇がなくなれば傷病手当金を利用することになります。傷病手当金はざっくりですが、給与の三分の二しか支給されません。収入が減少しても、家賃や光熱費、携帯電話代などは変わらず支払っていかなけばなりません。
そもそも、普段給与を全額使っていたとしたら、その時点で赤字になってしまいます。でも、貯金があれば、安心して治療に専念することができます。
転職や退職した時に困らない
転職や退職のため仕事を辞めることになった場合、自己都合で退職すると失業保険が支給されるまで約3カ月あります。貯金があると、焦らずに転職先を探すことができますね。また、退職をして収入がなくなったとしても、翌年の6月から住民税を支払わなければなりません。やはり貯金がないと困りますね。
人生のライフイベントに備えられる
人生には様々なライフイベントがあり、その都度支出を伴います。特に教育資金、住宅資金、老後資金は人生の三大支出と言われています。その時になって慌てないように、少しでも早いうちからコツコツ貯金をしておく必要があります。
貯金ができるようになる手順
このように、貯金をしておくメリットはたくさんあります。では、今まで貯金をしていなかった人が貯金ができるようになるにはどうしたらいいでしょうか。貯金ができるように段階を追って考えていきましょう。
①1カ月のお金の流れを知る
まずは、1カ月の収支を知ることから始めましょう。「何に」「いくら」使っているか把握するために、毎日寝る前に財布の中からレシートを取り出して、今日使ったお金を手帳にメモするだけでもOKです。〇〇Payなどのキャッシュレス決済やクレジットカードでの支払いも、「今日使ったお金」として、財布から出して封筒などに入れておきましょう。
1カ月続けてみると、自分の家計の流れがわかってきます。給与前に1カ月の収支がプラスだった人は、残ったお金は貯金に回せるお金です。
②固定費を見直す
①では現金の収支の流れを見ていきました。1カ月の収支でマイナスだった人は、まずは固定費を見直すことで大きな節約ができるようになります。
家賃は固定費の中でも一番大きい支出です。給与の2割~3割で抑えたいですね。光熱費は、電力・ガスの自由化により、自分に合ったプランを選ぶことができるようになりました。Wi-Fiやスマホプランと組み合わせるなど、お得なプランのシミュレーションをしてみるといいでしょう。
③「収入-貯蓄=支出」の仕組みをつくる
①、②で毎月どのくらい貯金できるかがわかったと思いますが、一般的な目安としては収入の2割程度は貯金したいですね。
毎月遣り繰りしてお金が残ったら貯金、という方法では残念ながら確実に貯金をしていくことはできません。貯金ができるコツは「収入-貯蓄=支出」の仕組みを作ること。これを「先取り貯蓄」といいます。
先取り貯蓄で自動的に貯める
先取り貯蓄で最も効果的な方法は、給与から天引きするということです。勤務先に企業型確定拠出年金制度や財形貯蓄制度があれば、給与が振り込まれる前に自動的に天引きされるので確実に貯めていくことができます。
企業型確定拠出年金制度は、60歳まで出せない代わりに、節税しながら老後資金を貯めていくことができます。
財形貯蓄制度は、使う目的が自由な「一般財形貯蓄」と住宅資金に利用できる「財形住宅貯蓄」、老後資金の準備に利用できる「財形年金貯蓄」の3種類があります。貯金する目的に合わせて利用するといいでしょう。
これらの制度がない場合は、給与が振り込まれる口座に「自動積立口座」を開くことで、自動的に積立することができますよ。
いざという時になって「貯金がない」と慌てないで済むように、少しでも早いうちから目的に合った貯金を始めていってくださいね。
(※本ページに記載されている情報は2021年7月17日時点のものです)