家計管理のために家計簿をつけたいけれど、どうしても続かなくて困っていませんか。また、ただ記録しているだけでも、効果が得られないですよね。家計簿の目的は、収支を把握して貯金を増やしていくことです。なので、これができれば、家計簿をつけなくても大丈夫です。キャッシュレス決済の明細を利用した、家計管理の方法を5つのステップでご紹介します。一緒に考えてみましょう。
家計簿をつけない家計管理を知りたい!
5ステップでラクラク管理
2021年6月16日
家計簿をつけない仕組み作りとは?
家計簿をつけなくても、きちんと貯金ができていれば問題ないと先ほどもお伝えしました。ですから、まずは自動的にお金が増える仕組みを作ることが大切です。1度仕組みを作れば、ラクになりますので作ってしまいましょう。順番に解説します。
1.手取り収入を把握する
まず、毎月の手取り収入は把握していますか。残業代をもらっている方、フリーランスなど、仕事量に偏りがある方々は、月によって変動があるかもしれませんよね。その場合は、年間でいくらか算出して、12で割った金額を毎月の目安にしましょう。
2.先取り貯金をする
先ほど算出した1カ月の手取り収入の4割を、自動的に先取り貯金しましょう。余ったら貯金だと貯められないことが多いからです。使えないという状態にしないと使ってしまうのが人間の心理です。確実に、貯金用口座に自動的に入金できるように設定しましょう。
この先取り貯金は、使用目的を明確にして予算を組みます。2割はずっと使わない老後の資金、もう2割は、旅行代、勉強代、家電など使用頻度は少ないけど、生活を豊かにするような支出を特別支出として、それぞれ別口座で貯金します。収入が入る口座は月の生活費のみ残します。口座が分かれていることで、資産残高もわかりやすくなります。
なお、最初は、4割が難しいと感じる方もいらっしゃるので、最終的に4割を目指すようにしましょう。
3.固定費、変動費の予算を決める
次に、毎月の住居費、保険代、水道光熱費、通信費などの固定費を確認します。水道光熱費のような季節によって変動があるものは、1年間の金額を12で割って1ヵ月の予算を出しましょう。使用していない動画サービスなどがあれば、解約しましょう。また、ここ1、2年でスマホ代はかなり下がりましたので、固定費がさらに削減できるかもしれませんね。変動費より固定費を削減する方を優先しましょう。固定費を削減すれば、節約効果がずっと続くからです。
毎月の収入と貯金額と固定費がわかると、
収入(手取り)−貯金−固定費=変動費
となるので、変動費の予算がわかります。ここを毎月管理するようにします。これで仕組み化完了です。
見直しを繰り返す
仕組みができたら、変動費の支出は毎月確認し、固定費は3カ月から半年に1回程度、または変更があった時点で見直しをします。
4.毎月の変動費が予算内でやりくりできているかチェックをする
毎日の食費や日用品費、交際費など、生活に必要なお金はこの変動費の予算内でやりくりしましょう。なお、変動費は予備費も用意しておきましょう。例えば、自転車の修理代金、粗大ゴミ処理費用、医療費など、そんなに高額ではないけど、臨時でかかる費用のことです。余裕を持たせておかないと、予算オーバーとなって貯金を切り崩すことになってしまいます。月に1回、クレジットカードや、スマホ決済アプリの使用履歴でいくら使ったか確認しましょう。この明細で、何に使ったか、使いすぎたものは何かを見直します。使いすぎたと思った場合は次の月に減らすように心がけましょう。固定費と変動費の決済会社を分けても見直しがしやすいですね。
また、いつも予算オーバーになってしまったり、月末が苦しくなってしまう場合は、月の変動費予算÷4で、1週間ごとに予算を組み立てるとわかりやすくなります。
5.固定費・収入を見直す
固定費は、3カ月程度、または変更があった時点で見直しましょう。今まで使っていた有料アプリの使用頻度が少なくなることなどもありますよね。1カ月目は無料だけど、2カ月目から有料のサービスもあります。お試しで使って必要でないと感じた場合は、すぐに解約しましょう。また、転職、出産などライフスタイルが変わった時は、固定費だけでなく、収入も変わりますので見直しをしましょう。
まとめ
1.1年の手取り収入を把握
2.先取り貯金をする
3.固定費の予算を明確にする
4.残りの変動費でやりくりする
5.数か月ごと、ライフスタイルが変わる時に固定費・収入を見直す
キャッシュレスでお金の管理が難しいと感じている方も多いと思いますが、一度仕組み化すれば、家計簿をつけなくなくても管理ができます。ぜひ、やってみてくださいね。
(※本ページに記載されている情報は2021年6月1日時点のものです)